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二階堂屋敷は武田信玄ゆかりの寺として知られる恵林寺の東の方、松尾神社の境内奥に立派な土塁を残しているが、他の遺構は残っていない。

二階堂氏は鎌倉時代には幕府の政所執事もつとめた有力御家人で、恵林寺も鎌倉時代末期の二階堂貞藤による創建だった。

 

前日に恵林寺山城を首尾よく攻略して意気揚々だったが寝坊してしまい、挙げ句どの城を攻めようか逡巡しているうちに夕方近くなってしまった😅

近くに駐車場がないので塩山ふれあいの森総合公園から徒歩で訪問した。

 

県道213号はそれほど広くはなく歩道もないが、そこそこ交通量があるので注意。

その東側に、社叢林に纏わりつかれながらもデンと構える松尾神社の鳥居😮

 

入ってみると薄暗く、奥の社殿までまっすぐ参道が続いている。

奥に社殿の鎮座する境内。

 

その入口の前、右側に小さな塚が…

これは何だろう?

 

この館跡に唯一残る遺構、北辺の土塁は県道からも見ることが出来る。

しかし、訪れた時は日没前で自分の影が土塁に伸びてしまってカッコ悪いので、神社の中から眺めることにした。

 

社殿の横あたりから、壁のように立ちはだかる土塁が見えてくる。

人の背丈よりも高く、かなりの迫力😮

 

県道の方を向く。

土盛りは長年の風霜でだいぶ大人しくなってはいるが、それでもハッキリ✨

 

東の方は土塁の端に続くように鳥居が嵌め込まれていたので、行ってみた。

神社の境内に出入りする道が鳥居の下を通っているが、その脇まで高さを変えることなく続いている土塁😮

 
鳥居と、下を通る裏参道
東隣は学校のグラウンドになっていて、遺構は残っていない。
 
天端を見通す。
近づくと傾斜が緩く見えた土盛りも、ちゃんとハッキリ見える✨
 

見ることが出来るのは、この土塁一本だけらしい。

館は神社と県道を挟んで反対側にも続いていたらしいが、見える限り跡形もない。

鎌倉時代に勢力のあった御家人の館としては何とも儚い姿だが、この土塁がなかったら古文書の記事にしか残らないところだった。

 おそらく神社の境内にあったことで残ったものだろう…

 

★二階堂氏館

山梨県甲州市塩山小屋敷

駐車場は無いようす。ふれあいの森総合公園から徒歩15分

 

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(2024年2月26日 記)