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桜坂上砦は梓川が松本盆地に流れ込むあたり、左岸側の段丘端にいくつも並ぶ砦の一つで、県道25号の梓川橋にほど近いところにある。

このあたりに勢力のあった西牧氏が築いた多数の砦の一つで、もともと本拠を置いていた於田屋館のすぐ南を守っている。

 

この日は夏休みの最終日、飛騨あたりの城郭をめぐった帰り道で、気軽に寄り道できそうと良く考えずに立ち寄った😅

 

が…

車を停められそうな場所がない…💦

 

城は段丘の縁に構えているが、上は狭い道の両側に住宅が建ち並び、少し外れても道が狭くて路駐できそうな場所は全く無かった。

仕方なく、桜坂を降りた少し先のギリギリ離合できそうな田んぼの中の道に車を停め、大急ぎで見て回ることにした💦💦

 

砦の名前になっている桜坂は段丘を一気に駆け上がる急坂だったが、今は封鎖され付け替えられている。

深く掘り下げられて、何となく竪堀の面影が見える…

 
往時の竪堀そのままの幅とすると、相当広いな…😨

さて事前に調べたところでは、段丘の上は住宅地になっていて各曲輪には入れず、下は斜面を少し登れば3本降りてきている空堀に入れそうな感じだったが実際には激ヤブでとても踏み込めず、と、どこからアプローチすれば良いか分からない有様だった。
 
そこで、最後の望みをかけて、城の西側、畑の中に立つ神社の方から西側の空堀に向かってみる事にした。
丘の上は本当に小綺麗な住宅地で、曲輪は全て生け垣や塀の向こう側だった😂
 
左手の住宅地が200メートルほどで途切れると、ここから左に向けて入る道が分かれる。
入ってゆくと左手に大きな木の盛り上がりが見えるが、この中に神社が隠れている。
 
この森の先で左に入り、まもなく行き止まりになる。
 
先が小さな沢のようになっているので、覗き込んでみると…
 
あった…🙌
 
かなり濃いぃヤブに覆われているが、相当な深さまで抉り取られた空堀に違いない。
斜面はかなり鋭くて降りるのに苦労するが、太めの草や木に掴まりながら、なんとか降りた。
 
ここは城の西端を仕切る空堀だ。
濃厚な草に覆われながらも、はっきりと空堀の形を読み取ることができる😮
 
梓川の方にも続いていて、先の方では段丘を急傾斜で滑り降りているらしい😮
下まではかなりの高度差があり、ヤブにも阻まれて見通せなかった…
 
東隣の曲輪の、段丘に面した切岸。
完全に🌿🌿の中に埋もれて、何があるか全く分からない😂
 
この上は人の家なので、搔き登るのは止めておこう。

こんなところにコバギボウシが…
咲き出したばかりみたいだけど、つぼみも上品🥰
 
寒い時期なら丘の下からヤブを漕いで登れそうだが、今はこんなところか…
 
訪問前には段丘面をうまく利用した砦と思っていたが、実際には空堀が相当に巨大で、戦国時代の戦闘にも十分対応できる砦だったのだろう。

 

★桜坂上砦

長野県松本市梓川梓

車を停める場所が近くに無い。

丘城

 

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(2023年2月21日 記)