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松尾古城は上田の街から北の方、真田氏の城が連なるあたりの北端の方にある。

険しい尾根上に構えていて、石積みを多様した城であること、主郭部から比高300メートル以上も登ったところに、これまた石積みで囲まれた「遠見番所」があることで知られる。

 

麓の標高が約830メートル、主郭が1030メートル、そして遠見番所が1370メートルと、合わせた比高が540メートルあって好天下でも苦労するこの城に、何を血迷ったか低気圧の中心が通過しようかというこの日に、朝から挑戦することにした。

雷とか突風とか危険すぎるので良い子はマネしないでネ😅

 

登り口の少し手前に駐車スペースがある。
そのあたりから見上げると、意外にも雲は薄く、雨が降ってくる前にイケそうに見えた😅
それにしても、遠見番所は正面上の方に見える送電鉄塔の奥。
高いなぁ…💦

 
コレ、偽りの晴天??
 
登り始めは、阿智羅神社や日向畑遺跡の前を通って城に続く尾根に取り付き、まずはトバ口の秋葉神社を目指す。
早速露岩が突き出し、両側も麓まで急斜面、滑り落ちたら怖い雰囲気の尾根になる…💦
 
秋葉神社も、そう広くない尾根の削平地に立っていた。
 
社殿の前に石段が…
信州に多い、平べったい石を使った石積みと同じように見える😮
早速城の雰囲気が味わえるが、ここはまだ城外…💦
 
秋葉神社を過ぎると、尾根の岩場は険悪さを増してきた💦
コレ、上を攀じ登るのかい?🥶
 
いやいや、実際には大体の場所に巻き道が付けられていて、しっかり土を踏みしめて歩けば滑落の心配は無い。
それにしても両側は急斜面、高度感は相当ある💦
 
こんな調子で30分も登ったあたりか…
 
キタヨ〜ッ🤩
 
はるか上の方に、セールスポイントの石積みが見えてきた。
信州に多い平べったい石を積み上げて築かれている様子がこんな手前からでも分かる。
 
右側の端。
穴太積みの石垣なら算木積みになっているところだが、隅を適当に揃えて積んだだけのようだ😮
 
真ん中あたり。
 
左隅も同じく。
 
急斜面に踏ん張って立ち上がっている様子が、何とも頼もしい✨
 
さらに上へ。
露岩の横を登ってゆく。
 
その上が、一番下の曲輪のようだった。
急斜面の山側を掘って削平したらしく、横方向に広くなっている。
 
その上も曲輪。
段郭が2段並んでいるような感じ。
 
この上にはこんな可愛らしい…石積みか?😮
 
ここから、またしばらく土と岩の斜面を登ってゆくと、はるか上の方に…
 

なんか、ところどころ崩れているように見える💦

荒れているのかなぁと思いながら登ってゆく…

 
ここは主郭の外を取り巻く石塁のようだ。
曲輪には入らず、東側へ回ってみた…
 
ガッツリ残ってる〜🤩

 
そのまま背後まで回り込んでみるか💨
 
すると、土の城ヤにとってはお馴染みのものが横たわっていた。
 
土の堀切やんけ🤯
 
主郭の背後を断ち切っていたのは、石積みではなく土を穿った、おなじみな雰囲気の堀切だった😮

それにしてもこの土の曲線、なかなか見られないほどキレイに残っていた。

石積みだけじゃなかったのネ✨

 

せっかくなので主郭へ。

もともとが狭い尾根上に拓かれた城なこともあって、立派な石積みのわりにはコンパクトな主郭だった。
そう大勢の兵力を駐屯させる拠点では無かったのだろう。
 
説明板と、小さな祠が立っている。

 
周囲の石塁はシッカリ主郭を守っていた。
 
末端の石塁が切れていて、そこが虎口だった。
下からまっすぐ登って入ってくる単純な形で、形の工夫で防御している様子は無かった。
やはり、いざ戦闘となったら周囲の急斜面と狭い尾根を利用して防御する設計思想だったのかな…?

 
さて、近づく低気圧のせいで強風が吹き雨も次第に本降りになってきたが、ココで探索は終わりじゃないヨ😁
傘差しでも遠見番所まで行っちゃうヨ😁
 

さて、無事に帰って来れるのか…?🥶

 

低気圧の中の松尾古城 その2に続く)

 

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(2022年7月5日 記)