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赤沢城は、信濃川が新潟県内に入って間もなく、津南町の中心地少し上流の南側段丘の先端に築かれた城で、東側には島田川の深い谷を見下ろす。

南北朝時代に南朝方の大井田氏が拠点の一つにしたらしいが、詳しいことは分からないらしい。


さてこの城、入口が非常に分かりづらい。

県道251号で段丘の上に登ってから入るのだが、案内が何もない💦

この交差点から軽トラ道に入り、ひたすら奥へと進んでゆく。

植林の段丘を降りて畑の横まで行くと、右手に城址が見えてくる。


田んぼの中の道をテクテク歩いてゆくと、城の空堀の前に盛り上がった塚があるのが目につく。

てっぺんには、まだ新しい城址碑が立っていた😮

台座の御影石が真っ白や〜✨


そして、その奥に城を囲むような空堀が横たわってるんだが、コレが怖ろしく深く、切岸が鋭い😮



どうやって城内に入るかと思いながら城址碑の裏に回ると、そこが浅くなっていて城に入れるようになっていた。

奥の切岸がこれまた急斜面で、直登するしか無いらしいけど…😅


この登り道は、高さは7〜8メートルぐらいなんだが、掴まるものがホントに無い💦

土は意外とフリクションが利くので、下の方は滑らないようしっかり踏みしめつつ登り、上の方はパラパラ生えているササに掴まりながら登るのが良いか…

え?登るのソコからじゃないって?

ドコ探しとんじゃワレ💥


城に登ると、左側に虎口がある。

土塁に切れ目を入れただけの簡素なものだ😮


中に入ると、土塁の内側に、畝堀のような底がデコボコした空堀状が伸びている。


外側の土塁はガッシリ✨


南西の端の方は、空堀の末端が土塁に囲まれて、穴のように凹んでいる。

ちょっと変わった雰囲気の空間😮


土の城で土塁の折れや隅に櫓台のような盛り上がりがあるところは、今までに見た限りそう多くはない。
隅櫓を設置するようになるのは、もっと後の時代らしい🤔

 

南東の端の方も、似たような感じになっている。

こちらは凹んだところが広く、土塁に囲まれた曲輪の雰囲気だけど…


曲輪は割合に広く、テニスコートが3面ぐらい作れそう😮


そして、穴がボコボコ開いている💦

井戸?


東側の切岸は相当な急斜面で、下の島田川までまっすぐに落ちているようだ💦

信濃川の段丘に面した北側と、島田川に面した東側の斜面が急峻で、この地形を活かした城というのが良く分かる😗


そして、北側に進んでいくと、主郭を囲む空堀に出会う😮

コレがまた、そんなに広くないんだが相当に鋭くて、どこから降りるのか良く分からない💦


よく見ると、西の端の方が幅のある土橋のようになっていて、ここから渡れるようだ😮

 

主郭はテニスコートぐらいの広さか。


ホントにガケの先端で、はるか向こうに津南の街が見える。

この眺望が、この城の生命線だったのだろう。


信濃川に島田川が注ぎ込む段丘の末端に空堀を2本入れただけのような簡素な縄張りの城だが、2本の堀の保存状態がよくて、斜度が鋭く保たれている😮

段丘の側面は高さ150メートルにもなるガケのような急斜面で、この地形を活かして少ない土木工事で堅固に仕上げた城、と言えるだろう。

 

★赤沢城

新潟県中魚沼郡津南町芦ヶ崎

駐車場ないが道の末端近くなので路駐。突っ込みすぎると鬼バック…

丘城

 

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(2022年5月24日 記)