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大井城は館山の街からかなり東、一つ隣の九重駅よりも更に東の国道128号沿いにある。

鎌倉幕府の御家人となる丸氏の一族大井氏が築いた城で、その歴史は平安時代後期にまで遡るという。

永正年間に正木氏に攻め落とされて廃城になったと言うから、その後そのままなら今残っている遺構は戦国時代中期のものということになる。


国道128号の九重大井バス停の裏側の山が、丸々城になっている。

周辺に車を停める場所がないので、仕方なく余地のあるところに路駐し、短時間で登ることにした…

もう夕暮れだし💦

城への登り口は、国道128号から400メートルほど入ったここ


岩盤に階段が刻まれた道を登ってゆく。


そして、ほどなく尾根に登りつく。

尾根は墓地になっているが、真ん中が通路になっていて、奥に行けるようになっている。

ところで、この墓地の入口、立派な虎口に見えるんだが…😮


墓地が終わると、道はあっけなく消えてしまった😨

ココからは、道なきヤブを突進する異世界に突入らしい💨


まずは南郭が広がるが、整地された場所ではなく、広めの尾根が続いているばかりらしい…


どこまで続くんだ〜
という曲輪だか何だか分からないような南郭を進んでゆくと、ハタと途切れる。
と言っても、もう相当なヤブ…

でも、その先が…

地割れ?
いやいや…

何じゃこりゃ〜😮

明治馬車道??

いやいや、最初の堀切であります😮


近くの稲村城や上総の峰上城にあるやつよりは、だいぶ小さい。

幅2メートルぐらいか。

それにしても、房総の築城者たち、岩盤堀切の断面を矩形にするのネ🤔

 

直登直降なんて思いもよらない有様だが、左側から越えることが出来る。それでも急斜面だが💦

 

その先の郭3…


いきなり菖蒲の庭園??😮


…なワケない💦


郭3は全体が3段からなっている。

上に登ると…


そして、最上段…

何だか、荒れた竹ヤブだなぁ…😮

まぁ訪れる人がいるようには見えない山だし、無理ないか…


その先に構える郭2の手前は…


真ん中からボコボコ生えている大木に景観崩されまくっているけど、立派な土橋が続いている✨
土橋の両側の空堀も、なかなかに深い😮
まず右側。

そして左側。

倒竹が多くて荒れた雰囲気になっているのが、実に残念…😢

土橋を渡って郭2に入る。


中央に盛り上がりが見える。
目の前まで行くと…

けっこう高いじゃん😮

そして、なぜかTVアンテナが立っていた。

こんな森の中で、どこかに引いて利用しているのだろうか?


盛り上がりを越えて、北端まで行く

ここから空堀越しに望む主郭、なかなか絶景ですワ✨


ところで、この堀の深さ、只者じゃないだろ😮

底に降りてみると、底が平坦な箱堀になっていた。

往時からこの形?底が埋まった?🤔

切岸はなかなかに鋭くて登れる場所は限られているが、東側の端っこから登って主郭に入った。

こ、こえーっ🥶

主郭に今にも倒壊しそうな神社があるのは事前に調べて知っていたが、ちょうど今にも落ちそうな夕日が背後から差し込んでいて、何とも言えない恐ろしげな雰囲気を醸し出していた🥶
こういう心霊チックな廃墟は苦手っすよー💦

神社のない所は完全なヤブだった💦

北側から東に回り込んできた道が登ってきている。
往時の動線?それとも神社への参道?

参道らしきは主郭の端をカーブしながら入ってきているので、外側の土塁もカーブしている😮

この参道の跡らしきを降りると、主郭切岸の向こう側に北郭が広がっていた。


最初は空堀かと思ったが、よく見ると反対側は切岸ではなく、向こうが見えないほどの猛烈なヤブだった🥶

このあたりまで来ると、国道128号の喧騒がガンガン入り込んでくる。

ヤブのすぐ向こう側が、もう城の北端のようだ。

 

ここから見上げる主郭は、高い😮

そして、木の根が感じさせる生命力が、いかにも房総🌿


全体的に荒れているのは残念だったが、戦国時代中期に放棄されたにしては、遺構はよく残っていた。
まぁ整備の手が入るのは無理かなぁ…

 

★大井城

千葉県館山市大井

車を止める場所が付近に無く、路駐するしかないので注意。

山城

 

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(2021年12月25日 記)