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今日は午前中家のネット工事で動きが取れなかったので、終わった後に電車のお気楽城攻めをと思い小田原へ向かった💨
城下張出から始まって小峯御鐘ノ台方面に続く総構、今年春に一度見に行ったけど、時間がなくて色々見落としがあったみたいなので、追試を受けに行った😅
前に来たときにも思ったけど、城下張出への入口、ホントに分かりにくいっ…
今回もウロチョロ細い路地に入り込んだりして、小田原の駅から10分くらいで到達。
住宅地にいきなり現れる土木の跡が恐るべし…😮

この右側が城下張出で、四角い曲輪を囲むように総構堀が北に回っていたという。
今は堀の左側が削り取られて、城下張出の側だけが残っているようだ…
この緑の斜面が総構堀の名残
住宅街と隣り合う異質の風景…😮

奥に入ってゆくと、数十メートルだけ完全な形で空堀が残っていた✨

トバ口に立つ説明板…

表通りにも案内を置いてほしいなぁ…
ふつうなら、ここから北原白秋にちなんで最近名付けられた「白秋童謡の散歩道」に出て山の神堀切〜稲荷森と進むところだが(前回はそうした)、そう素直に行かないのが○ンタイなのだ😅
山の神までの間に何か残ってないかと、散歩道に出てすぐのところから北の方に入ってゆく小径があったので、スタスタと入り込んでゆく💨🎵
すると…
ココ、総構堀の跡ではないだろうか😮

幅20メートルくらいの谷状の底に茶畑が続いている。
コレ間違いなく総構だ❗
と小躍りしたかったが、その先に出たらまたまた戸惑わされた😟
先程の茶畑から先に進んで振り返ったところ。
中央少し右の奥が茶畑で、間が築堤のようなもので仕切られて見えない。

左側を見ると、下の方まで斜面が続いていた。

総構堀は右側から真っ直ぐ続いていたのか、左側の下から入ってきたのか、どっちなんだろう…🤔
この付近では堀の面影は全く無かった。
しかし、斜面を登って畑に踏み込まぬよう注意して進むと…
やりぃ❗見つけたぜぃ😀

底は埋まっているけど、間違いなく総構堀だべ😀
右側の土塁に登ってみると…

分かりにくいなぁ😟
📷ヘタクソ!
その先へさらに進むと、この場所に出る。
一見丘と下に畑が広がっているだけだが、よ〜く見ると右側の丘と左側の森に挟まれた畑が左にカーブしながら奥まで続いている様子が見える😮

このあたりの総構を全部復元整備したら世界遺産モノでしょ❗
傍らには説明板が立っている。

この辺りは、空堀と外側の掻上げが良好に残っている、総構でも数少ない場所なのだそうだ。
やっぱり…
『〜関係者の皆様に御協力をお願いしています。』という説明ラストの歯切れ悪さに、いちど人の土地になった土木遺構を調査・整備する困難さがニジミ出ている😢
ここから「白秋童謡の散歩道」を進むこと100メートルほどで、山の神堀切に着く。
小田原城にしてはそんなに大きくないし深さもそれほど無い…と思ってしまうが、やはり往時はもっと深かったようだ。
鋭い薬研堀だったか?😮

まだ発掘調査されていないとの事で、往時の姿を見てみたいものだ。
奥には総構堀が段差をもって繋がっているが、帯状の草原になってしまっていて、面影だけが辛うじて残っているという雰囲気だった…

「白秋童謡の散歩道」に戻ってさらに進むと、稲荷森への入口がある。
入ってみるが、総構堀を見下ろすテラス状で柵されて、堀には降りられなくなっているし、両側奥にアクセスするのも無理だった。
まぁ相当な急斜面なので降りたら危ないし、土木遺構を壊すことにもなりかねない🥶
このターンする堀の全貌を映し出せるのは広角レンズの強みですな🙌

稲荷森から少し歩けば小峯御鐘ノ台大堀切だ✨
小峯御鐘ノ台大堀切は総構ではなく、東堀が今の小田原高校〜城山公園付近に広がっていた三の丸外郭を守る三の丸新堀の一部だった。後に中堀、西堀が新設され、西堀が総構に接続された。
…って事を今ごろ知ったのか?ワシ😮
まずは東堀。
この迫力は土の城の最高峰だろう✨

現在も200メートルほど残っていて、途中には横矢掛りもある。
続いて、今は車道になっている中堀。

途中で、東堀との間を結ぶ小さな横堀が枝分かれしている。
小さいといっても、そこらの山城のものに匹敵するサイズ😂

西堀は、道路沿いは埋められて見ることができないので、畑っぽいところに入ってゆく。
少し入ったところにいきなり現れる😮
こんなデカかったっけ…💦

奥の方には畝も残っていて、長さ100メートル強が整備されている✨

さらに奥に入ると、総構堀と接続していたようだが、ここも帯状の草原が名残をとどめているだけだった…

小田原城の遺構はここで一旦途切れるが、西へ向かう車道の傍らには石碑が立っていた😮
ここから大堀切は見えないが、ちゃんと『中世の城郭遺構が最も良く残っているところである。』と刻まれている😮
ちょっとビックリ…

ここから先の総構は、なかなかに手ごわかったノダ🥶
(2021年9月14日 記)