座光寺南本城は、JR飯田線元善光寺駅からほど近い、麻績神社の裏山にある。
段丘の端に空堀を穿って城郭に仕立てた丘城が多い伊那谷にあっては数少ない本格的な山城で、しかも多くの曲輪を連ねて間にしっかり堀切を入れるなど、かなり大規模な土木工事を施している。
これだけ大規模な城郭なのに城主来歴等は分かっていないのだそうだ。
麻績神社の駐車場が広いので、アクセスにも苦労しない。
神社へ登ると、麻績の舞台桜が出迎えてくれた。
傘のように枝を広げた、見事なしだれ桜
春が楽しみ😊
城へは、神社への階段は登らず、右脇の広めの山道へ入る。
すぐに祠がいくつか並んでいるような広場に出る。
案内などは何もないのだが…
背後の森の中に、立派な竪堀が降りてきている😮
🌿🌿で、ちょっと分かりにくいけど…
少し登ってから振り返ると…🤩
案内とか何もなかったけど、恐らく南曲輪の下から真っ直ぐに落ちてきている竪堀だろう。
登城道に戻って少し登ると、右下に小さな沢…
いやいや、南曲輪の上から落ちてきた竪堀だろう😮
上の方はこんな感じ😮
天然の沢と区別がつかない…
ほど大きくはないが💦、はるか上の方まで続いている😮
ヤバい！相当デカいぞ！
さらに登ると、右上に尾根が見えてくる手前に、こんな案内が立っていた😮
木を斜めに切って文字を書き込んだものらしく、他では見たことがない…
間伐材使ってるのかな？
案内のある場所はこんな感じ…
ヤブにまみれた巨大な沢が落ちてきている。
縄張図とも見比べてみたけど、これは天然の沢じゃないかな…
尾根に出ると、草と土に埋まりかけた階段道になり、まもなく鳥居が現れる
奥には建物跡
ここは古賀比神社の跡とのこと
城を構成する曲輪の一つだったかな？🤔
神社跡は草深いが、地面が見えない程ではない
奥へ進むとまもなく、どデカイ竪堀の中を登るようになる😮
天然地形を利用したんだろうけど、これはデカい
そして峠のような場所に出る😮
ここは堀切のようになっているが、少し前に進むと馬出のような空間になっている。
北曲輪、本曲輪にはここから登るようになっていて、両方の曲輪から攻撃はできるが、ここを制圧されてしまうと両曲輪間の動線が分断される危険もあるか…
まずは北曲輪へ進むとするか💨
道はハッキリしているが、なんか草深そうな…
道は北曲輪の西側の裾を進んでいる
曲輪には人の背丈より低い段差がある
そのまま通過してしまうのも何なので、適当なところから登ってみる。
すると、何やら奥の方に虎口らしいものが見える😨
入ってみると、そこには桝形のような場所があった😮
桝形らしい内部は草が多いが、周りは土塁で囲まれていて歩くことができる。
一番奥にも土塁の切れ目があった。
虎口だったら食い違いか…
外側は完全なヤブだったので、外から入ってくる動線があるかどうかは分からなかった…
城道に戻ってさらに北へ進む
やがて北曲輪の北端に差し掛かると道は東にカーブし、左手から大きな空堀が入ってくるのが見えてくる。
城道は空堀に沿って進み、やがて土橋で堀を渡る。
土橋の東側には怖ろしく巨大な空堀が続いているが、草が深くて近づけないので、迫力はイマイチか…
外側には馬出があるというので、さらに北へ💨
空堀を渡る土橋の先には、こんな虎口状が構えている北曲輪と正対しながら進む構造で、北曲輪への寄せ手の攻撃は難しく、北曲輪から土橋を渡る寄せ手へは効果的に攻撃できる。
外側の馬出には、土塁上に祠が並んでいた
そして、その外の空堀が…
なんじゃこりゃ～🤩
これはデカい✨
少し外に出てから眺める
巨大なだけでなく、絵になる光景だ
北曲輪はこの堀で終わりなので、このあとは戻って本曲輪のほうを見に行った💨
尚、このまま北へ進むと座光寺北本城の遺構も見に行けるらしい。
（飯田市 座光寺南本城 その２に続く）
（2021年8月17日 記）