2022年末に来年の目標に
パスポート取り直す、本読んで感想書くとなんとなく書いた。
パスポートは取り直し台湾に無事、しかも2回行けたし、当時目標に想定していたのは別の本だけど、まあとにかく博客來で買った本を旧正月前に読み終えたので目標達成ということで。やったー!
ここでいう花磚は、100年くらい前台湾に流通していた和製マジョリカタイル(以下長くなるのでタイルとだけ書く)と日本で呼ばれているもの。白いタイルに台湾の絵師が描いたものもあり、図形のモチーフ以外にも日本風だったり中華風だったり独特の絵柄多々。
台湾では主に建物や家具の装飾に使われて、富の象徴でもあった。
館長、大学時代の彼女(後の結婚相手)きっかけでタイルに深く関わるようになっていったと。
本はタイルのあらまし、この図柄にはどんな意味があるのか、という画像や説明も豊富でそれを眺めているだけでも楽しい。
タイルにも建物にも(家具にも)物語と歴史あり。
修復費用が捻出できずどうしても建て替えざるを得なかった家からタイルを譲り受ける話、解体業者のおじさんがタイルを保存しておいてくれる話、実例を挙げつつ、レンガの壁に接着してあるので(タイルだけ剥がそうとすると割れる場合もある)壁ごと取り外す話、灼熱の屏東で屋根のタイルを取り外す話…。
博物館とした嘉義の古民家も縁あって購入し、修復の末元々は何の建物だったか判明する話もアツい。
献身に頭が下がる思いであります。
「台灣花磚記憶」というFacebookグループもあり、Googleマップも作成されているそう。
嘉義に博物館があるというのとおまけに釣られて買ったんだけど、タイルの保存だけでなく、現存する古民家のタイル無料修復、技術の保存や継承、新柄の開発までしていることをこの本読んで知った。
あと関西にはさらさ西陣という当時のタイルがそのまま残っている元銭湯のカフェがあって、天王寺のスパワールドには博物館が焼いたタイル5000枚が使われている箇所があると紹介が。
嘉義、今年来年には行けたらいいなあ。

