グルー継ぎをはじめて苦労することは、
偏見と戦うこと。
「グルー継ぎって、金継ぎのなんちゃってでしょ?」
「グルー継ぎって簡易金継ぎでしょ?」
と言った、誤った認識の人が多い。
もしかしたら、認定講師の中にもまだいるかも知れない。
↑これは、本当に悲しい。
グルー継ぎは、それらと全く別のハンドメイドです。
比べるところがあるとしたら、
壊れたものを修復していることくらい。
それ以外の部分で似ているところは一切ありません。
ネーミングを間違えたな。
と、実は、後から後悔しています(笑)
誤解している人が多いから
作業も金継ぎに寄せようとする人が出てしまったり‥‥
これって、本末転倒。
金継ぎと全く違うから、グルー継ぎが素晴らしいのに
そこを伝えていかなければいけません。
グルー継ぎが修復できるのは、食器だけではありません。
インテリアも、靴も、メガネも、家具も、外壁も、車も、おもちゃも、水回りの器具も、ガラスも、鏡も。
そしてもちろんアクセサリーも。
ありとあらゆるものを修復し、壊れた、外れたものを継いで元の形に戻すことができるハンドメイドです。
実は、あるカルチャーでグルー継ぎの講習のお話が出た時、
すでにそこで開講されていた、金継ぎの教室から「金継ぎ教室があるのに、そんなものを開講することは反対です」と、NGがでて、できなかったという出来事がありました。
(実際のところ、NGを出されたのは、その教室に通う生徒さんだったらしいのですが‥)
その話を聞いた時、「あ!グルー継ぎは必ず人気になるな」と、確信。
金継ぎの人が"グルー継ぎ"を脅威に思ったということです。
怖いと思われたから、拒否られた!
グルーデコができた時も、ジュエリー業界から脅威に感じられたという逸話があります。
「グルーデコ®︎で作れるもののクオリティが高すぎる!」ということが理由だったそう。
反対に、
どうせ、なんちゃってでしょ?
たいしたことない。
と、感じられたとしたら、グルー継ぎはダメだな反省しなければいけなかったところでした。
いつかそのカルチャーで、ワークショップをすることができた時、
またこの話を思い出すのかもしれません。