フランス人の アウンサンスーチー批判 | 安濃爾鱒のノート

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なんというか、私の「ノート」です。

 フランスでアウンサンスーチー批判が高まっている。

 (例えばこの記事

 フランス等は、今まで、「人権擁護の先駆者」・「世界に人権擁護を広める先生」を自負してきた経緯(そういう方向でエラソーな態度をとり続けてきた過去)があり、それとの整合性から、現在 流入する難民の扱いに苦慮しているのに、アウンサンスーチーの方は、「人権派」「民主派」という看板を掲げて「戦って」来た自分の過去の態度と、少数民族を弾圧する現在のやり方との間の矛盾・乖離に心を悩ませることなく、オキラクにやりたいことをやっているのが気に食わない、ということなのであろうか?

 

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 ところで、ミャンマーのこと、ロヒンギャのことについて、もっとよく知りたい、という人は何を読めばよいのだろうか、と探してみたところ、どうも、上智大学・根本敬教授の書いた以下の二つの文章が、評判が良いようだ:

ミャンマーは本当に“親日国”なのか?両国の忘れてはならない歴史

上智大学・根本敬教授に聞くロヒンギャ問題

 

また、ちょっと変わった意見として、こんなものも見つけたので、ここに書き写しておく:

「ネット上では『仏教徒だからスーチーを支持する』とか『ムスリムだからロヒンギャ支持』とか言ってる連中が多いですが、サッカーじゃあるまいし、ああいう安易な肩入れをする連中が事態をさらに深刻にしているんですよ。前世紀末に現地を放浪してきた私としては、はっきり言って『どっちもどっち』この一語に尽きます。ラカイン洲は貧しいので男たちは都市部へ出稼ぎに行っちゃいます。で、仏教徒の女にロヒンギャの男が手を出します。レイプではなく昼メロみたいな感じです。で、女が妊娠するとロヒンギャの男は逃げちゃいます。で、仏教徒が怒ります。俺が見聞したケースは全部このパターン。それと、ミャンマーは、パンロン会議決裂以降、70年もずっとこんな内戦状態で、行ってみりゃわかりますが、やたら戦争未亡人が多いです。しかしロヒンギャは国籍が無いから徴兵されない。そこで先述のような例といっしょでロヒンギャ男性と仏教徒の未亡人の異宗教男女間のトラブルが多い。実にくだらんビルマ全体の民度の低さが原因。それと、ビルマの坊主は威張ってて嫌な奴多いです。鎖国で仏教がガラパゴス化して「変な宗教」になってる。ロヒンギャが悪いかビルマ仏教が悪いかじゃなくて「あの辺の連中全部の民度が石器時代レベル」なんですよ。こんなことでフリーチベットとフリーウイグルが割れるのが情けない。」

Its Not Buddhists Killing Muslims In Myanmar, Its Rohingya Muslims Killing Buddhists From 1947
高橋 靖朗氏

 

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ミャンマーの「見ざる言わざる聞かざる」

左:Thein Sein (テイン・セイン、 သိန်းစိန)は、ミャンマーの政治家、同国大統領
中央:Ashin Wirathu (アシン・ウィラトゥ、ဝီရသူ)は、ミャンマーの仏教僧であり、ミャンマーにおける反イスラーム運動の精神的指導者である
右:Aung San Suu Kyi(アウンサンスーチー、အောင်ဆန်းစုကြည်)は、国民民主連盟党首、国家最高顧問。嘗ては、ミャンマーにおける「非暴力民主化運動の指導者」ということになっていた。

(→ Le Figaro の記事

 

 

             杉浦 憲二 (Sugíura Kenji)