オバマ大統領のあたかも自然災害の地でも訪れるかのような態度 | 安濃爾鱒のノート

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 オバマ大統領(Barack Hussein Obama II)の広島の平和記念碑への訪問に対し、厳しいことを言う米国人、と言えば、
 「リメンバー パールハーバー
  アベはパールハーバーに来て謝罪しろ
とか ぬかす輩を連想するかもしれない。
実際、そういう連中は確かに居る。
しかし、その一方で、Obama 米大統領の広島の平和記念碑への訪問に対し、別の方向に厳しいことを言う米国人もいる。
たとえば、Peter van Buren 氏が Reuters に書いたコラム:
  "Hiroshima taught Americans how to justify attacks abroad"
  広島「原爆神話」、米国はどう海外攻撃を正当化したか
のことだ。
コラムの原文はこちら: 英語 日本語

 このコラムで、Buren 氏は、《 広島への原爆投下は、第2次世界大戦を終結されるために必要だった 》 というのは、正当化の為に創作された「神話」であると断言し、 この広島の「神話」は、ご都合主義の幻想が道徳的懸念を拭い去ってしまうことを物語っている、と述べ、その最後は、こういう言葉で締めくくっている。:

For President Obama to visit Hiroshima without reflecting on the why of that unfortunate loss of lives, as if they occurred via some natural disaster, is tragically consistent with the fact that for 71 years no American president felt it particularly important to visit the victimized city. America's lack of introspection over one of the 20th century's most significant events continues, with 21st century consequences.

オバマ大統領が、こうした不幸な人命の損失の理由について、それらがあたかも自然災害だったかのように、考察することなく広島を訪れることは、過去71年間、どの米国大統領もこの被害都市を訪問することの重要性を特に感じていなかった点と、悲劇的に合致している。20世紀の最も重大な出来事の1つに対する米国の自己反省の欠如は、21世紀への影響も伴って、今も続いている。