日常#01★★★☆☆☆
日常#02★★★☆☆☆
日常#03★★★☆☆☆
日常#04★★★☆☆☆
日常#05★★★☆☆☆
日常#06★★★☆☆☆
日常#07★★★☆☆☆
日常#08★★★☆☆☆
日常#09★★★☆☆☆
日常#10★★★☆☆☆
日常#11★★★☆☆☆
日常#12★★★☆☆☆
日常#13★★★☆☆☆
#13「日常の第十三話」
東雲研究所
阪本さんはかせの罠に引っ掛かってやる。
もろ棒をもらう。
痛そう。
なのは道を歩く生徒達を羨ましそうに見ている。
「おいガキ、娘は学校に行きたいんじゃないのか」(阪本さん)
「えっ」(はかせ)
「なのがどっか行っちゃうって」
「俺が言ったのはそういうことじゃなねえ」
なの学校行けるのか?
教室
日常の53
ゆっこがふらふらで教室に入ってくる。
「言語バランスがゲシュタルト崩壊しているよ」(みお)
「前から言ってたマジックを披露しちゃおうかなと思って」(ゆっこ)
「私のマジック見たら絶対びっくりしますよ。お楽しみに。おえー」
「正直今びっくりしてるよ」(みお)
鞄から鳩が見えている。
「ゆっこ、すでに具が見えっちゃってるんだけど」
ゆっこ咳をしてひどい汗をかいてる。
「しかしゆっこ何て大技を繰り出そうとして」
鳩が頭に載る。逃げた。ゆっこ気づかない。
トリックの棒を落すがゆっこ気がつかない。
「どんだけ弱ってんのよあんた」
ゆっこ100円に煙草を通すトリックをやるがトリックがばれてる。
「開いてるよ、穴が、もうすでに」
トランプがケースから飛び出る。
「全部ハートのエースだ」
「今何か口から飛んで」
トリックの旗が落ちてくる。
「あんた一体どんなトリックを」
「ゆっこ!」
ゆっこ100円に煙草を通すトリックをしたまま倒れている。
「今は眠りなさい」(みお)
ゆっこなんで無理したんだ?
東雲研究所
なのとはかせ買い物に行く。
「サメカステラ」の店の前を通る。
はかせ子供の「買って買って」をする。
なの結局買ってしまう。
「おいガキ。いいかげん我慢ということを覚えろよ」(阪本さん)
「分かった」(はかせ)
「分かってねえよ」(阪本さん)
「東雲家は今日も平和であった」(ナレーション)
平和だ。
80点モンゴリアン
教室
ゆっこテストで80点取ってで大喜び。みおに強力なチョップを繰り返す。
ゆっこ喜びすぎだ。
コツ
「80点。それは絶え間ない努力とハートだよ」(ゆっこ)
「うざっ」(みお)
ゆっこうざい。
まあまあの奇跡
ゆっこ返してもらったテストが80点だった。
たしかにまあまあだ。
現実
教頭の家
娘と孫が来る。
「よーし、今日は一日孫遊んで嫌な現実を忘れるとするか」
「みーちゃん、今日は何して遊ぼうか」
「あどであどで、そんなことより実印どこ?」(みーちゃん)
「これは現実よりまだひどい」
孫外道。
Helvetica Standard
「ごめん、ごめん。バスに乗ろうと思ってたらさー、時代という名の波に乗ってたよ」
ずごおおおおおおおっ。
《このまま御徒町まで行こう》
何だこれは。
日常の55
夜中 東雲研究所
外が暴風。
はかせはおしっこしたくなる。
「ねえ、なの、なの」
「うーん、何れすか、はかせ」
「何か少しだけおしっこしたくなっちゃったけど」
「なのも一緒に行こう、ねー行こう、ねー、ねー行こう、ねえなの、ね、ねえ」
「
ふふふふ、はかせ違いますよ。ふふふふ」
「何が」
「ボルシチは食べ物なんですよ」なの寝言。
「行けよ」(阪本さん)
「大丈夫。ちょっとだけだから」はかせ涙目。
ガンガン音がする。
「おいガキ、しょうがねえから俺がついてってやるよ」
「阪本小さくて弱そうだから別にいい」阪本さん白くなる。
はかせ、なのの寝顔を見る。
《娘は学校に行きたいんじゃないのか》(阪本さん)
「あれ、はかせ、こっちへ来たんですか」なの半目。
「なの、一緒におしっこ行こう」
「いや、私は別にしたくないですけど」
「ちょっとだけ怖かったから、一緒にしよう」
「ああ、もう起こしてくれればよかったのに」
「いっぱい起こしたんだよ」
二人でトイレに行く。
雷がなる。
「はかせ、はかせ」なのしゃがみ、手で耳を塞いで震えている。
「雷ですけど」
「はかせがいるから大丈夫だから」
なの涙目、震えながら電気のスイッチを入れる。
「早く終わらせて布団の中に入りましょうね」
「うん、でも一人だとちょっとおっかないけど一緒だとちょっと大丈夫だけど」
「そうですね」
「なの、学校行きたいの?」はかせが尋ねる。
「でも阪本がなのが学校行きたいって言ってた」
「うーん、そうですね」
雷が煙突に落ちた。
「わあっ」(なの・はかせ)
下を見る二人。
「はっ!」
はかせ涙目で顔が赤くなった。
なのも動揺している。
はかせおしっこ漏らしたちゃったな。
かっこいいと思うもの
ゆっこ、みお、麻衣。
「80点」ゆっこ答案用紙を高く掲げる。
「うざっ」(みお)
しつこい。
ヒトコトワドコトバ
一ヶ月は早いのに日曜日は遠いのである
そうかも。
ノリノリ
教室
ゆっこまだ80点の自慢してる。
「うざっ」(みお)
ゆっこがみおにチョップする。
「出てけ、落ちろ」みおキレる。
ゆっこホントにウゼー。
エデン
教室
「今回の平均点を発表する。今回は92点だ」(高崎先生)
ゆっこショックを受ける。
「ゆっこ」(みお)
「やめて、もう、やめて」ゆっこ手で顔を覆う。
鳩が飛んでいく。
やっとこのネタ終わったか。
夕方 セミが鳴いている。
東雲研究所
なのが洗濯物を取り込んでいる。
はかせ坂本さんにすごい勢いで突っ込んだ。
「明日から学校へ行っていいよ」はかせが洗濯物から顔を出して言った。
「へっ。はああ、はああぁ」なの顔を赤らめる。
「ほんとですか?」なのの背後から喜びのオーラが出ている。
「うん」
「な、なんで、どうしたんですか?いきなり」
はかせ後ろ手を組み少し歩いて振り返った。
「はかせの粋な計らいです」
「はぁあ、やったー!」なのが洗濯物を放り投げて喜ぶ。
「ひひひ、ぷぷぷ。これで昼間にお菓子いっぱい食べても怒られないぞ」
博士ニンマリする。
なの喜んでいる。
「でもはかせ、これじゃランドセル背負えないんじゃ」なのは背中のねじを指差す。
「高校です」(はかせ)
「でも、はかせ。ねじは取ってもらわないと、学校に」
はかせが新品の制服を持っている。
「ふふふ、なのの制服です」
「ははぁ、はああっ」なの嬉しくて涙が出る。
なのが制服に一歩ずつ近づいて来る。
なの嬉しさのあまり駆け寄った。
「はかせ、大好きです」なのハカセに抱きつく。
「なのなのなのなのなのなの」
「はかせはかせはかせはかせはかせはかせ」
「なのなのなのなのなのなの」
「はかせはかせはかせはかせはかせはかせ」
「なのなのなのなのなのなの」
「はかせはかせはかせはかせはかせはかせー」
「なーのー」
「はかせー」
「なのー」
「はかせー」
「なのなのー」
「はかせはかせー」
「なのー」
「はかせー」
阪本さんがため息をついて空を見た。
いい話だった。なのとうとう学校行くんだ。やった!
次回予告。ナレーション緒方恵美。
提供絵。頭に卵を載せたゆっこと眼鏡を外した麻衣がコタツに入っている。
応援というパワーを込めてポチッとお願いします!

にほんブログ村