劇場版KINGDOM 大将軍の帰還 | 羊飼いの戯言

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 キングダムの劇場版『KINGDOM 大将軍の帰還』が公開されたので早速見てきました。こういう時、職場と映画館が近接している(徒歩数分)と便利です。

 前作の『KINGDOM 運命の炎』は馬陽の戦いの前半戦が舞台となり、飛信隊が生まれた(王騎将軍に名付けられた)経緯が描かれました。本作はそれに引き続く馬陽の戦いの後半戦ですが、飛信隊の名付け親であり信の大将軍としての目標でもある王騎が討たれるストーリーでもあり原作の最初の山場といえるところを、3時間近い長尺でしっかり描いていました。

 第一作の時から、王騎将軍を演じる大沢たかおさんが役に合わせてしっかり肉体改造をしている様が度々ニュースになっていましたが、本作では王騎将軍がこれまでのどこか一歩引いた構えを崩し、感情や熱情を露わにして戦場で戦う様を熱演されていて、「暑苦しい演技」と思いつつ目がスクリーンから離せませんでした。もちろん飛信隊の面々や趙軍の武将たちを演じる役者さん達も主役級の俳優さん達が並んでいるのですが、文字通り大沢たかおさんの独り舞台であったと思います。

 

 原作としてはここでひと段落しますし、合従連衡の故事成語の由来となる函谷関戦はまた随分と尺の長い話になるので、素人目にはなかなか実写化が難しいようにも思います。それでもここまでの1-4を原作のテイストを崩さずに実写化して楽しませてもらえたことに感謝したいです。