劇場版・機動戦士ガンダムSEED FREEDOM | 羊飼いの戯言

羊飼いの戯言

作品の感想や雑感をつらつらと述べたblog

 03.25に放送された『アニメが問う戦争と未来~ガンダムSEEDの20年~』というNHK特番。2002年のSEED初回放映を考えれば初代ガンダムの制作から四半世紀が経とうとしていた時期に、若い人にガンダムを広めたいという想いで作られたことや、いわゆる9.11の直後でテロとの戦いの時代に、どうやってアニメ作品を通じて非戦への願いを作品のメッセージとして込めたかということを中心に、制作陣の想いを取り上げたドキュメンタリーでした。これが作られたのも劇場版の評判が良いからでしょうが、同時に番組の作り手にもSEEDシリーズのファンがいて、愛に溢れた構成だったのも、観ていて心地よかったです。

 さて本作の劇場版自体も公開から2か月が経とうとしているので、そろそろ見納めかもと思い劇場に足を運びましたが、上映回数が減っているとはいえ客入りがよく7-8割が埋まっていたのには驚きました。もちろん複数回の鑑賞に堪える作品に仕上がっているのもさりながら、入場特典として初期に配布された『二人の逃避行』が再配布されたのも影響していたのかもしれません。ちなみに管理人は知らずに行ったので、いただけてサプライズでしたが。

 それにしても観に行く時の自分が置かれている状況によって、どんな台詞やどのキャラクターの心情が自分にささるか、が変わるので、何度も足を運ぶ価値があると感じています。それだけ物語の主題に普遍性と広がりがあるということなのでしょう。