閫外の将は君命を聞かず | 羊飼いの戯言

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 週末は管理人が配属されている牧場内の一部門のanniversary partyでした。出席者は100名を優に越えた大掛かりな会だったため、会場の予約や招待客リスト作りから含めると事前準備は1年がかりで行われてきました。部門に所属していたスタッフの同窓会的な性格も兼ね備えていたため、ゲストや来賓に幅広くスピーチが割り振られていたり引き出物も用意されていたり、と細かい点まで配慮がなされて内容的に盛り沢山になっていました。


 もっとも、管理人が同部門に正式に配属されたのは今年度になってからだったため、殆ど事前準備に関係せず当日の進行スケジュールを見たのも開始直前になってから。そして一目見て思ったのは「何と遊びの少ない(時間的な余裕の少ない)進行表だこと」という感想(汗)。予想通り、partyが始まるとズルズルと遅れが広がっていき会場の係員からも「予定の時間通りにきちんと終わってください」と序盤にして既に圧力を掛けられる始末。

 それでも、進行スタッフの間には、やはり自分達が時間を掛けて準備をしてきたことは予定通り盛り込みたいという意識が強くてなかなか修正が掛けられない模様でした。スタッフ達の「指示を受けた職務は十全にこなそう」という責任感の強さが却って足枷になってしまっていたようです。


 そこまでは「新参者が口出ししても反発を買うだけであろう」と自重していたのですが、流石に監督役がいないとどうにも修正が効かないと観念して『現場指揮官』に突如として自薦で就任(ぉ。タイムスケジュールを修正するため脳内シミュレートして余分な予定をカットしたり、周囲のスタッフや会場係員に変更の指令を出して指揮系統を再編成したりしてマネージメント業務に集中。この辺りは管理人が配属されてから間もないため逆に思い切りよく変更の決断が下せたのと、周囲のスタッフに「明確な指示を受ければ十分実務を果たせる能力」が備わっていたがゆえに上手く歯車が噛み合ったのでしょう。

 こうして舞台監督という裏方作業に徹していたはずでしたが、最後に「客席全員が集まって集合写真を撮る」という難題が控えている始末。そこまでは自分が完全に表に出るのは控えていた(あくまで司会役のスタッフにアナウンスは任せていた)のですが、最後は気がついたら座席配置セッティングのための係員への指示出しから客席の誘導まで自らマイクを握るという行動に出ていました。


 基本的にこういうイベントごとは『水物』なので、事前のシミュレート通りに進行することは少なく、寧ろ突発的な事態に臨機応変に対応していく能力を持つ指揮官の存在が不可欠だと思っています。そういう意味で管理人個人の感想としては久々にタクトを揮えて気分は良かったのですが、その一方、結果として新参者がしゃしゃり出て仕切ったという図式になってしまったのは事実であるため、そこは組織人としての反省材料として残しておきたいところです。