技術士資格の特殊性(2) | ガリ勉サラリーマン 極秘裏のブログ

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勤め人としての人生も黄昏期に突入。
しかし残りの人生、まだまだ長い。自分を楽しむ方向に転換してみた。

一般的に、資格は取ったところがスタートラインと言われます。

それは技術士も同じです。

でも、同じ言い回しではありますが、実際の中身には違いがあるかもしれません。

通常、資格は受験時に知識などの要件を満たしていれば合格します。

まずは知識量を十分に増やし、試験の合格を以って資格や免許を与えられ、実務はそれ以降にしかできない場合が大半だと思います。

資格の取得以前に実務を行う事は無免許であり、一部の例外を除いては不法行為だと思います。

ところが技術士は、資格取得の要件として実務経験を求められます。

つまり、無免許状態で実務を積んでいることが前提です。

ここが多くの資格とは大きく違います。

そうですね。

例えが大層になりすぎるので気後れしますが、解りやすさのためにあえて。

例えば、ノーベル賞学者はいつからノーベル賞学者であったかと言う問いに似ています。

ノーベル賞の多くは数十年前の研究論文に対して与えられます。

ノーベル賞学者になるのは受賞後ですが、研究者としての実力は数十年前にノーベル賞級になっていたというわけです。

技術士も、仕組みとしては同じような感じかもしれません。

技術士に認定されるのは試験に合格した後ですが、

実務上で技術士相当の実力を以って社会に貢献するは、試験で認定される以前です。

既に技術士になっていることを試験で追認してもらう。

それが技術士なのかもしれません。