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ハッピーダイエットの船田です。
財産を持たない高齢者の一人暮らしは「刑務所の方がマシ」
それがこの国の現実のようです。
全部とは言わないが、最近は刑務所が福祉施設化しているという話に日本の貧困が表れていると思うのでシェアしました。
最近の刑務所の実態。
・反社会的勢力の人は激減し、代わりに増えたのが高齢者で特に女性。
・認知症傾向の高齢者が増えて職員が認知症ケアの講習を受けている
・歯が悪い高齢者のために「おかゆ」「刻み食」などのメニューがありまるで病院。
・出所しても行くところもなく、収入もないので、わざと犯罪を繰り返して刑務所に戻る受刑者。
つまり、日本における高齢者の一人暮らしは刑務所より酷いということか。
高齢者になれば、働くところは限られる。
というか、基本的に働くところが無い現状。
あっても、低賃金なので、生活できない・・・。
年金も、厚生年金ならまだしも、自営業をしていた場合は国民年金だけなので、とても生活はできない。
しかも、資産として自宅があれば、まだ何とかなるけれど、自宅が無くて賃貸だと、もはや刑務所の方がいいということだろう。
実際に、65歳を過ぎたら、賃貸保証会社は高齢者には貸さなくなりますからね。
私は2009年まで生協の会社員でしたが、やはり万引きは多かったです。でも万引きするのはだいたい学生か高齢者でした。
興味本位の学生が25%に対して、高齢者は75%という感じでした。
そして高齢者が万引きするものとは「惣菜」です。万引きしてそのまま自宅で食べるものばかりでした。
これは20年前の話ですが、そのころからこんな傾向だったから、今はもっとひどいのだと思う。
そして万引きをした高齢者を追求すると、お金は持っていないか、持っていても少額です。つまり、万引きして食費を節約していたのですね。
最近は食料危機詐欺と円安で、より困っている高齢者は増えたでしょうね。
これが自公政権を続けてきた結果だと思う。
まさに貧乏神の自公政権、いや、貧乏悪魔の自公政権!
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■刑務官が認知症対応の講習を受けるようになった
ここで、私がそもそもなぜ刑務所の取材をするようになったのか、その理由についても触れておきたい。
きっかけは10年以上前。刑務官全員が認知症の講習を受けた施設があると知ったことだった。そこは福島県にある「福島刑務支所」で、女性受刑者が入る刑務所だった。
認知症は、高齢化が進む日本社会において重要な取材テーマだ。長年、年金や医療、介護、子育てなどの社会保障制度を取材してきた者として、「これは現場を見なければ」と思ったのが始まりだ。
高齢者による犯罪が全国的に増えており、この支所でもその割合が増え、約550人中、100人が60歳以上(2009年取材当時。60歳以上で統計をとっているとのことだった)。
認知症の疑いのある人が増えてきたことから、2008年末に100人いる刑務官全員に「認知症サポーター」の講習を受けさせたという。 「認知症サポーター」は、認知症に関する知識と理解をもち、地域や職域で認知症の人や家族に手助けをするボランティアだ。自治体などが養成を手掛け、今ではサポーターの数は全国に1400万人を超える。
■硬いものが食べられない高齢者には粥を用意
支所の中を案内してもらうと、認知症の人がたくさんいたわけではなかったが、高齢化の進行を実感した。驚いたのは、受刑者が暮らす部屋の入り口に「軟」「副食きざみ」「湯」などの札があったことだ。
聞けば「軟」は軟らかい食事のことで、歯が悪く、硬い食べ物が食べられない高齢者には、軟らかいお粥などを用意しているという。「副食きざみ」は、刻み食のおかずのこと。おかずを細かくみじん切りにして食べやすくしている。
「湯」は湯たんぽのことで、寒さを訴える高齢の受刑者には湯たんぽを用意しているとのことだった。
■刑務所が孤独な高齢者の「居場所」になっている現状
もうひとつ驚いたのが、女性の副看守長の次の言葉だ。 「刑を終えて社会に復帰しても、家がない、出迎えてくれる人もいない。ならば刑務所のほうがいいと、何度も戻ってきてしまう高齢者が多い」
犯罪で多いのは万引きなどの窃盗で、経済的困窮はもとより、「寂しかった」などの理由で罪を重ねるケースが目立つとも聞いた。
これは福祉施設や住宅整備が十分でないなど、ハード面の政策の貧しさからくるものなのだろうか。それとも、孤独や孤立など、ソフト面のニーズに対する政策の不十分さからくる結果なのだろうか。
刑務所が高齢者の「居場所」になっていいはずがないと、当時、強く思ったのを覚えている。
■悪い犯罪者というイメージとは異なる受刑者たち
福島を訪れた後、編集局の部長職となり、自分で取材する機会がなかなかなかったが、2017年、編集委員となったのを機に刑務所取材を再開した。高齢の女性受刑者はその後どうなっているのだろうかと、ずっと気になっていたからだ。
ほぼ10年ぶりに福島刑務支所を再訪し、その他の女性刑務所も訪れた。 そこでわかったことは、高齢受刑者の割合は増え、刑務所の福祉施設化はますます進んでいるということだった。
刑務所のイメージが、世間一般がもつものと随分様変わりしていることも実感した。一般に、「刑務所」というと、男性、しかも暴力団ややくざなど、屈強で極悪非道な男性が服役しているイメージが強いのではないかと思う。
統計を見ると、今から約30年前、1990年には、新規に刑務所に入る受刑者の約4人に1人(24.7%)が暴力団関係者だった。 それがどうだろう、今ではその割合は約25人に1人(4.2%)にまで減っている。
反対にこの30年間で割合が増えたのが女性で、受刑者全体の1割を占め、しかも65歳以上の女性が顕著に増えている。男女あわせた65歳以上高齢者の割合は約13%と、約30年前の10倍に増えた。
さらに、受刑者全体(男女計)の約2割は知的な障害をもつ可能性が高いともいわれている。「極悪非道な大犯罪人」とはだいぶ異なる印象のデータが並んでいるのが現状だ。
■「起訴猶予」「執行猶予」がありながら塀の中へ
刑務所に来るまでにはさまざまな段階がある。 令和3年版犯罪白書に掲載された犯罪者処遇の概要(令和2年)によれば、警察などに検挙され、検察庁に新規に受理された約80万人のうち、起訴されたのは約25万人。
そのうち裁判所で有罪判決を受けたのは約22万人。そこから刑務所に入ったのは約1万7000人。
日本の司法制度には、できるだけ刑務所に入らせない「起訴猶予」や「執行猶予」などの仕組みがある。それにもかかわらず、最終的に塀の門をくぐってきてしまう人たちがいるのだ。
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猪熊 律子(いのくま・りつこ) 読売新聞東京本社編集委員