意義へのおおいなる不満。

敗者だからだ。

個性と片付けたくはない。

ささいなところにこだわって傷口がどんどん広がる。

自我、いつそれは定まったのか。

試合はまだこれからさ。

頭の上であぐらをかく、もう一人の僕。



頭の先の真実。



僕を裏返し、君は地下へすりぬける。



放たれて自由の孤独を知るといい。



太陽が戻ったら、黄色のらせん階段で待っているよ。

全てを照らすから手に入らない。

君は影を望むのに。

どこまでも真っ白な世界。 


君はその目をつぶすだろう。

寂しげな口の端に唇よせて、君の憂いを吸い込んだ。


あまりに苦くて、僕はぽろぽろ涙を流す。


君はあいまいな笑みをたたえて溶け出した。


僕は手の隙間に君をもとめて立ち尽くす。


悲しみは鮮やかに、僕の心に染み込んだ。


僕はひたすら待っている。


会えないことを知りながら。

風が吹く。


澄んだ湖面に。


黄昏の空の下の透明。


咲き始めの花びらが星の代わりに空をうめる。 



私の足音は高く響く。


切ない気持ちと一緒になって空へ。


高く、高く。

私の目をくらませる。


つかんでもつかんでも届かないからみたいものだけみることにした。


みたいものだけみていたいの。


真実なんていらない。


シリアスなんていらない。


暗い思いにふたをして心の奥底に沈めておくの。


そうすれば私は夢の世界で生きられる。


パンドラなんていらない。


気付かないで。開けないで。


悪夢に悩ませられないために。


夢の世界でないと正気を保てないから。

己の容姿をかんがみて、さしたることはないのだと客観的に考えれば分かるんだけど、なかなかうまくコントロールできない。


街中に鏡があるとやっぱり見ちゃう。
なんだかんだ自分が好きなんだなぁ。


きどったりした後で、我に返って恥ずかしくなったりもするけど、またやっちゃうんだよなぁ。


うぬぼれを克服するのは難しい。


だって「私」は己が人生の主人公なんだもん。


主役なんだもん。


世の中ビジョンで「背景」にさえなれない存在でもね。

それでもいいじゃんって思うのよ。


何かの歯車でもいいじゃんってね。


たまに我にかえりつつ、もっと自分を好きになって、もっとうぬぼれてみようかな。


そしたらきっとハッピーなのだ。

好きだ嫌いだ。関心、無関心。

そんなことに毎日心を注いでいるなんてなんて暇な奴。

見下しながら人気者の彼女を目で追う。

自分にはない光。

真似したいわけじゃない。

媚態は嫌い。

偽善は嫌い。

でも、嫉妬している自分を知っている。

彼女は哀れだけどかわいい。

精一杯かわいい。



傷つきたくなくて恥をかきたくなくて他人に関わらないようにしている私。

彼女の存在はただ疎ましい。


他人との感情的なぶつかり合いを避けようとするのは生きる知恵?


本当に惨めなのは私。


他人を冷笑して批判して、自分をさらけ出さない。


高みの見物をやめたら、リアルはやってくる。


あなたが寂しい私をみつけてくれた。

優しい光がキラキラ、キラキラ。

あっというまに消えちゃった。

幸せがしみこむ日々でした。

サヨナラが寂しいよ。

消えた光が暖かいから元気いっぱい頑張れるよ。

シャイなあなたが心配です。

だけど男の子だから大丈夫だね!

どうか森で幸せに暮らしてね。

昨日と今日の変化はわずかなのに積み重なると大きく違う。


次に会ったらきっとあなたは私を覚えていないでしょう。


あなたはあなたのまま、私は私のままじゃいられない。


時が変化を持ち込まなければよかったのに。


あなたがくれたのは優しさだけじゃなかった。でも今はいい思い出ばかり浮かびます。


寒くて暗い部屋で一人孤独に耐えてるあなたを思うと心が痛みます。


どうか体に気をつけて。


あなたが幸せになれますように。私には祈ることしかできません。


私にあなたを救える力があればよかったのに。