/20170523-812
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イギリス、マンチェスターで起きたテロ事件。
アメリカの人気女性歌手のコンサート後ということもあり、若い世代の犠牲者が多く出た今回のテロ事件。
こちらの方のブログも参考に。
そして逮捕された22歳の少年が、イギリス国籍、リビア難民の二世。
イスラム国の声明も出され、さほど遠くない国で起こったことに、怖くて震えます。
ここで感じたのがやはり、イスラム国の戦闘員や兵士はすでにもう、世界各国に散らばっている、ということ。
どこにいたって、100%の安心はできない。
これを機にイギリスのテロ警戒レベルも一気に最高度へ高められたけれど、それまでは割と「大丈夫だろう」と誰もが思っていたのでは。
言い過ぎかもしれないけれど、もう、安全な場所なんて、どこにもないという気さえ、してくる。
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明らかなのは、とにかくイスラム国での戦闘員になるべく、そちらへ向かう若者は、ヨーロッパからも多いという事実。
そして、一旦戦闘員として加わった人たちが本国に戻ってテロを引き起こすことを防止することは困難、という現実。
→参考記事
こちらのNHKのサイトでも、イスラム国へ渡る若者のことが書かれています。
わかっていても、止められない。
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私はこのニュースを知った時、2年前くらいに目にした、イギリス人の若者のインタビューを思い出した。
昔のことすぎて、もうどこで、それを目にしたのかも思い出せない。
けれど、内容は今でも覚えている。
両親は移民。
イギリスで生まれ育ち、イギリスの学校、大学に通い、友人もイギリス人。
それでも、イギリス人になり切れない自分がいることへの葛藤。
それは、「受け入れられていない」という、周りからの圧力による。
家庭内で宗教的な方針があれば別だけれど、普通ならその国の環境、その国の人たちに囲まれて暮らせば、自然と自分も、その中の1人として自我を見出せるのかもしれない。
けれど、周りがそれを、許さないことがある。
このインタビュー少年の場合も、友人と海外旅行をした際に、自分だけが見た目から不当な扱いを受け、なかなか解放してもらえなかったことを話していた。
だからと言って、あちらの世界へ向かう前に、考えることがある、とは思うが。
正常な判断もつかないほど、駆り立てるものがあるのだろうか。
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移民二世、というところに焦点を当てると、
スイスにも二世、三世の人たちは、たくさんいる。
スイス社会に馴染むこと。
それは自己努力だけでなく、周りの協力も当然必要。
陸続きだったり、EU圏内の人の移動が容易だったり、混ざることが多いヨーロッパ独特の難しさを感じる。

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