物質主義 (Materiarismus) | スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

スイス生活14年目突入。
スイス人パートナーと2019年、2022年生まれの息子達と2024年生まれの娘の5人家族。
スイスでの日常生活、
面白いこと、腹立つこと、
いろいろ日記として書いてます。

新型の iPhone が発表された。


4.7インチが 72,800円〜。5.5インチが 85,800円〜。ここに8%の消費税がつく。


これをどう思われるだろう。
はっきり言って私には高い。同じ金額を出すなら、ノートパソコンを新調する。 


個人的にスイスに来て改めて変わったな、と思うところは、(いや、実の始まりは2009年のメキシコ旅行でだが・・・)、物に執着をしなくなったことだ。


そもそも、形のないもののために、私はスイスにやって来た。
いつも心の底を支えているのは、目に見えないもの。


本当の豊かさとは何か、というのは、いつの時代も議論されているが、私の知り合いの知り合い ( こういうのを、赤の他人と呼ぶ ) に、完全物質主義の女がいる。


決して若くはないその女だが、年寄りの超がつく金持ちと一緒になり、数年後に離婚し慰謝料として億単位の金を受け取り、さらにまた、新たな金持ちと結婚する。

噂では現在、オーストリアの富豪と一緒になっているらしい。


どうやって知り合い、どんな手法で男たちを手玉に取るのか、そんな能力のカケラも持ち合わせていない私からしたらそれは、ひとつの才能ではないか、女としての甲斐性のひとつの形(←??)、とも思える。


保険金目当ての事件になってもいないし、別に人をあやめているわけでもあるまいし、勝手にすれば良いとも思う。 


しかしこの女のひとつ引っかかる点は、完全に物質主義の人間だということ。

ドイツ語では、(形) materialistisch / (名) Materialismus と表現する。


いつもブランドなどの高級品を見に纏い、欲しいと思ったものはお金ですぐに手に入れる。果たしてそれが、本当の豊かさと言えるのだろうか。

お金はなくては困るが、こんな風になんでも手に入っても、そこに本当に愛や情は、存在しているのだろうか。
心の底から疑問だ。私にとってはそれは、ただただ虚しい。

物を手に入れた時の快楽は、その時は嬉しいが長続きしない。目の前から消えれば、それは無くなって終わり。後から、”あの時〇〇を買ったことが嬉しかったなぁ”  なんてジーンとする人がいるのだろうか。



    ----*----*----*----*----*----*----*----*



先日、パートナーの誕生日当日に、いつも行くレストランでピザを食べた。
帰るときにパートナーが言った。


「皆で一緒に食べたから、いつもよりおいしかった。」


大好きな人たちと一緒にいることに、意味がある。大好きな絶品ピザとはいえ、ただ一人で食べていたらそれは、味気ない。


いつも決まって注文するピザ
{FA1932EC-13EE-4E93-8E80-258152346C3F}




    ----*----*----*----*----*----*----*----*



個人的な話をすると、最近 FB でそういう投稿が目立つようになってきた。


スイスに来た頃、FBはとても便利なものに感じていた。日本にいた頃はFBなんて一切やっていなかったけど、スイスに来ることになり、アカウントを持ってない友人にも作ってもらい近況をシェアしてもらったり、離れている友人の ”今” を知るために活用していた。


それがスイス生活も5年目となり、知り合い以上友人未満のフレンドが増えた。


中には、自慢めいた記事が目立つ。五つ星ホテルでの滞在、◯◯島でのクルーザー、旦那に買ってもらったもの、誰々とどこどこで楽しんでますをタグ付する ”リア充アピール” ・・・



私のリア充友人は、特に何も投稿しないので、FBを開くと目に入るのは、広告または浅い関係のリア充アピール。本来、友人の近況を知る目的だったのに、あまり見る必要のない、情報以上の余計な情報が追加され、目に余るものになってしまった。よって以前より、明らかに見る頻度が減った。
今年の4月に日本に一時帰国していた時も、日本の友人と直接会えていたし、あまり更新もしていなかった。ちょっと何も更新がないことを気にした友人もいたほど。


ただ、従来のように通常の投稿をしている友人もいたり、たまに昔の友人知人からフレンドリクエストも届くので、やっぱり見たくなる。


SNSと距離を置きたいと思うものの、やっぱりそれは無理な自分もまた、現代文明に侵された人間なのだろう・・・









にほんブログ村 海外生活ブログ スイス情報へ
にほんブログ村