国民投票結果 | スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

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スイス生活14年目突入。
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いろいろ日記として書いてます。


2/28、国民投票の結果が明らかになりました。


※スイスでは年に数回、イニシアチブ・レファレンダムと言って、法律の設定にかかわるような重大な事案や、多額の税金を投じるような事案に関して、国民が直接投票をする機会があります。



一番気になっていた、外国人犯罪者の追放強化案は、否決されました。 スイス国民は、現状の法律で良い、と思っているようです。


早速、日本語やドイツ語で記事が出てましたので、詳しくはリンクを参照。








外国人犯罪者の追放強化に関しては、58.9%の反対でした。
反対になるなら、もっと圧倒的な数字が叩き出されてもいいのでは、という感じがしましたが、スイス国民にとっても、悩ましいテーマだったのでしょうか。


私はスイスの政治に関心を持っても、スイス人ではないから、投票権がありません。


けど、もし投票できたとしたら…

賛成だったかな。


こういう法律は、きっぱりと線を引くことが難しいのかもしれないけど、法治国家だからこそ、ある程度、ルールは厳しい方がいいかなと思うんです。


犯罪者は出て行け、とか、そういう単純なことではなくて、犯罪を犯すものの立場から見たら、犯罪の抑止力になった気がします。

日本と比べても、こちらは犯罪の目的も、さまざまだと思います。





あと、意外だったのが、結婚に不利な税制の改善案。州単位では過半数だったのに、反対が50.8%で否決されました。


もう、わからない。
今、税制で不利になっている人は、賛成に投票したはず…。
年金の面でも、結婚の有無で、受取額に差があるみたいですし…


けど、反対の意見としては、

収入が低い人にとっては、それほどメリットがない一方で、特に収入の高い人にとっては、逆に税金が高くなる可能性がある。

社会保険においては、結婚していても不利な点がないのに、この案が通ると、受け取り分が少なくなる可能性がある。

「男と女の夫婦」という定義が古い…   



という論点があるようです。
とにかく、私自身、スイスの税制をよく知らないこともあって、なぜ否決されたのか、よく分からなかったのですが、よくよくみたら、不利な人も出てくるのでしょう。


恐らくですが、結婚している夫婦の方の税金過多を解消するということは、連邦税としての国の収入が減ることになるので、減った分をどこかで穴埋めしなくてはならない…だから、そのしわ寄せが、高額所得者のところへやってくる…

と思っている、富裕層の人が多い…
ということでしょうか。
推測ですが。




ただ、約80,000組の夫婦が、連邦税においては不利なのも事実なようで、改善を求める人もいたはずです…



もっと詳しく理由を知るべく、ニュース読まなくちゃ。




あと、今回の投票率は63%で、20年ぶりの高い数字だったようですが、もっと高いと思ってました。日本も全体で見たら、これぐらいあるのでは?
郵便で投票できて、冊子までそれぞれに配られるのですから、もっと高くてもいいのに、それほどではないんですね。

ここにも驚きです。