ただでさえ、産まれた国、育った環境が異なる2人が一緒になるわけです。
日本人はスイス人に似ているところがある、とは思いましたが、やはり、外国人のパートナーを持つと、違いに驚くことがある。
その一つは、親族との距離。
家族との距離は、近くで当たり前です。
父・母・兄弟、とはしょっちゅう顔を合わせるし、一緒にご飯も食べる。育った環境にもよるのでしょうけれど、別居していたり、結婚したあとでも、しょっちゅう実家に顔を出す、という点では、日本人よりも、家族間の絆は強い、と言えるものの、日本でも同じでしょう。
しかし、少し違うなと思うのは、親族との距離。祖父母、伯父・叔母、いとこ、とも、結構会うのです。
誕生日やイースターなど、イベント事があると集まるのは当たり前、そこに、恋人まで連れて行く(ということで、私も連れて行かれたし、いとこの恋人も来ていた)ということで、親族間のきずなは、日本人より、確実に強い。何も用事がなくても、「ちょっとそこまで」感覚で、片道1時間以上かけて遊びに来るんですから、びっくりです。
日本でもこういう家族は、どこかにいるのかもしれないが、少なくとも私の家では、イベントごとに、みんなが勢ぞろいする、ということはない。
ところで、このスイスでの習慣、私には非常に合っています。
彼の祖父母が来た時、彼の父母の友人が来た時、なんかは、ドイツ語の関係もあって、ツラいものがあるのですが、同世代のいとこは、私にとっては救世主みたいなもんです。
彼の友達はみんなが英語を話せるわけではないし、とくに友人間のふざけた会話なので、ドイツ語がメイン。けれど、いとこは、優しいからか何なのか、英語も堪能だし、彼と話すときも英語だったりするのです。
私も一応、ドイツ語学校に4カ月も通ったので、基本的なところは話せるようになってきたので、100%英語じゃなくて良いのですが、この心遣いは、ドイツ語がOK・NG関係なく、やはり、嬉しいもの。
スイス人のパートナーと仲良くやっていこうと思ったら、彼だけではなく、彼の両親、家族をとりまく親戚たち、友人たち、とも上手くやっていかなければいけません。
これを苦痛と思うか、楽しいと思うか。
それによって、国際恋愛をするパートナーとうまくやっていけるかどうか、も変わってくるのです。
そして、忘れてはならないのが、友人との関係。スイスでは、アポなしで友人がやってくることも、そして行くことも、あるのです。
日本では考えられません。
私は、いきなり何の連絡もなしに友人の家へ行って、インターホンをならして、居なかったとして、「まぁ、いっか」などと思えません。時間を返せ!!となってしまいます。
私が彼と一緒に、彼の親友宅へ誕生日プレゼントを届けに行ったとき。結局、その親友は家に居なかったんですね。けど彼は、「全然オッケー」という態度をとっているわけです。私なら、事前に連絡をとって、直接手渡して「おめでとう」の一言を言いたいと思うんですけどね。
そして、ドイツと学校で知り合った外国人の女子たちも、口をそろえて言ってました。
「今から10分後に友達が来る、っていきなり、ダンナ(彼氏)が言うのよ!もう、いい加減にして欲しいわよ!こっちは汚い女をすてた格好で出るわけにもいかないんだから!もう、お風呂上がりなんかだったら、最悪よ??」
って、叫んでいました。
しかし、友人のメキシコ人はまた言います。
「スイス人は手帳がないと生きていけないのよ!なんでも予定を入れるときは、”ちょっと待って”って言って手帳を取り出すのよ!!私の国では・・・・・・・続く」
と言っていたので、例外もあるようです(笑)
とにかく、アポなしで家を訪れることは、誰でも良くあることです。
私の周辺だけなのでしょうか・・・・・・・
アポ無し訪問、ドタ入れ予定(土壇場で急に入る予定のこと)は、さすがに慣れませんが、人が来るのは嬉しいことです。
最後に、日本のお菓子の画像でも。

@京都・嵐山にて