つりぼり十番勝負≪HF編≫⑤
《管理釣り場『KF』の結果》
パックン 38 匹
わたくし 62匹
規定により
『釣りキチ 三平』・ぢゅんぢょヴィ
「釣りキチ 五平」・パックン
わたくしの為の歌に他なりません………。
替え歌にすべく歌詞をコピペしたにもかかわらず、替える所が見当たりません………。
涙で歌詞が滲んでいます………。
「釣りキチ五平」として蹂躙され続けた日々。
思い出せば昨年6月より「五平」となり辱めを受けてきたのです…。
思い出の中だけで泳ぎ続ける「イトウ」が今、わたくしの前で祝福するかのようにライズするのでした。(エピソード『つりぼり十番勝負「FO編」』)
虐げられたここまでを振り返りつつ、今夜は「新・釣りキチ三平誕生」の祝勝会と思いきや、こちらも「新・釣りキチ五平」の『パックン』(「GOGOカレー」のバイトの姉ちゃんが福神漬けの蓋を開けてくれるのを喜んで待つ小市民な41歳)がぐったりとした表情で告げてきました。
「ちょ…ちょっと調子が……」
「はあ??」
しかしながらよく見てみればグッタリしつつ、顔色も良くない「プールの脇のコンクリでブルッてる唇が紫色の小学生」のように頼りない「現・釣りキチ五平」、「五ペイペイ」……「五ブルブル」がいるのでした。
さすがに病人を引っ張り回すほど悪魔に魂を売っていないわたくしは『五平』に今日はゆっくり休めと告げ別れたのです。
翌日。
昨日の敵は今日の友。
仏心が服を着て歩いているようなわたくしです。
ライバル「五平」の身を案じていたところ一通のメールが着信しました。
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from:パックン
sub:昨日はどうも
釣りの後の飲みを楽しみにしていたのですが………
昨日はあまりにふらふらするので熱を測ったら………………
”38度“!!
ダブルスコア近くで負けたことも原因はこれかな。
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久しぶりに思いっきり言い訳する汚い大人を見ました………。
つりぼり十番勝負≪HF編≫④
きっと彼にも分かっていたはずだった。
前日の自己新記録の更新した日と違っているのは。
その日の数日前に「トン単位」での大量放流が行われた事を知っていたのだから。
それでも彼は夢見ていた。
更なる記録更新とは行かずとも、大漁と言うべき数の釣果が出ることを。
しかし霧、風、そして魚達を含む厳しい自然が彼に微笑もうとはしなかった。
釣れない訳ではなかった。
困り果ててしまう事もなかった。
それでも彼に釣果があれば必ず、いいや、それよりも数回多く、隣の男にも釣果が出た。
男には余裕が滲んでいた。
「大物を狙う」と言って湖を一周したりした。
桟橋では男の大物のランディングを手伝う屈辱も受けた。
彼は焦った。
見るからにリトリープする手の動きが速くなってしまっていた。
昼食にと買っておいた「ランチパック(ピーナッツ味・グリコ味)」も一気に飲み込んだ。
でも彼には甘く感じられなかった。
苦かった。
「グリコ」なのに苦かった………。
【つづく】

その『ボタン』の政治的な意味はいかに??・・・・次週!!