つりぼり十番勝負《NT編》②
今回、ここ管理釣り場「NT」のストリーム(渓流)の向けて、わたくし「五平」と「釣りキチ三平」こと「パックン」(先日釣行後に飲みに行くも飲み放題が祟ってか2時間で撃沈し、気がつくとビチョヌレのフローリングに倒れていた本気で要介護な40歳)は以前に対決場所ともなった完全ストリームの管理釣り場「RH」
で練習をつみました。同日に行ったわけではありませんが、一週間と開かないうちでの釣果は、わたくしはストリームでの釣りが合ったのか三平師匠の釣果を大きく上回るものでした。
そこで三平師匠は今回、ライン(糸)を今までのナイロンからPEに変え、わたくしの提唱する「感釣り」をしようと企んだのでした。
朝一番はポンド(池)から。
得意でないポンドでしたが活性の高さと釣り人の少なさから自分なりにはなかなかの結果です。一方「三平師匠」ですが、慣れないPEラインの扱いに手こずってしまい、ライントラブル(糸がからんじゃったりすること)が続発。最近発症したRG(老眼)も手伝って、困りまくり「三平」ならぬ『三ヘナヘナ』と化しています。
そしてやってきた放流タイム。
すかさず前回の分までと二十分ほどの間、ヒンズースクワットのような動きで、投げて、釣って、上げるを繰り返し釣果を上げました。「三ヘナヘナ」はあまり大きくないポンドですので釣果の差は分かっているのでしょう、
「もういっこのポンドに移動しましょう。」
と久しぶりの丁寧語で懇願してきました。
わたくしとしては早いところポンドを終えてストリームに行きたいので快諾し次のポンド、難攻不落の「ヤマメ池」へ。
さらにこじんまりとしたポンドですが見るからに美しきヤマメが目に見えて泳いでいます。だいぶタナ(魚が居る水位)が高そうです。トップウォーター(水面)系のありとあらゆるルアーを投げるも、近づいてくわえそうで……くわえない………お口を持って行きながらも………ためらっちゃう…………おしゃぶりしようかな…………でもしゃぶらないっ!!
「初めてのフo〇〇〇かっ!!!」
(正解:Ferragamo)
ツッコミを入れた刹那、三ヘナヘナが釣り上げました。早速近づいて美しいヤマメの模様を眺めて…ほほう、美しいピンクの虹柄………ってニジマスじゃん!!
数十分後。
またまた上がったよ!今度は綺麗な緑の背中……ってニジマスじゃん!
シブい上、ニジマスしか上げられない 「ヤマメ池」。しかもわたくしに至ってはその後も「初めてのフoラ」(正解:FILA)は続き、一匹として上がりません。規定としていた一時間でストリームへと向かうのでした。
《つづく》
つりぼり十番勝負《NT編》①
『つりぼり十番勝負』と銘打ってやってきたものの、毎回一方的な試合展開で勝負の形を呈しておらず、勝てば『釣りキチ 三平』、負ければ『つ 五平』と言うタイトルも移動が無く、「パックン」(先日釣行後に飲みに行くも睡眠不足が祟ってか、生ビール3杯で撃沈し、気がついたらベッドに上半身のみを乗せ半ケツで寝ていたそろそろ要介護な40歳)=「釣りキチ三平」、わたくし=「つ五平」とただのあだ名となりかけているこのシリーズも今回で今年最後の戦いと相成りました(おそらく)。
このシリーズが始まると訪問者数が激減するのですが、
関係ないっ!!
最近自分がSなのかMなのか見失ったまま突き進んでまいります。
朝一番の出発で朝一番からの釣りではここが限界か…と思われる距離にある管理釣り場「NT」が今回の決戦場となりました。
メインにストリーム(渓流)、そしてポンド(池)が2つ。そのうち片方のポンドは「ヤマメ池」となっていて初心者ではなかなか釣れない難攻不落なポイントと事前の調べは完璧です。
今回もまだ朝と言うには気の早いうちに出発し、管理釣り場へ向かう道らしい道、山道を越えて到着。六時半の営業開始に最適な時間六時十分に到着するも、十一月からは営業開始は七時からと看板に書いてあります。事前の調べは完璧です…。
「どっかで茶でも……」
とカーナビ検索しますが、最短距離のファミレスは十キロ、ファーストフード店は六キロな上「サーティワン アイス」……………事前の調べは完璧です………。
降水確率90%と十二月上旬の寒さという天気予報の為準備した身支度をゆっくりかつ入念にする事で開始までの時間を待ちました。
今回ストリームメインということもあったので、いつもルアーはタックルボックス(道具箱)に入れて持ち歩くのですが、両手の自由のきくポシェットタイプに変えて参りました。ルアーなどの道具類、防寒対策と軍資金は出て行くばかり。ポシェットにまわす銭など御座いませんズラ。しかしわたくし思いつきました。ポシェットといえば「おかん」、さらに「腰巻きで」と言えばなおさらです。
おかんに頼むと実家の押し入れから出てくるわ、出てくるわ。大小様々な形の「腰巻きポシェット」が「アメ横のかばん屋」並みに出てきました。
そして今回丁度良いサイズを母から譲り受けここにやってきたのです。いくら釣り道具とはいえ母からのポシェットがずぶ濡れになるのは忍びない。そこで一番上に羽織った大きめのポンチョタイプの雨具の下で装着しました。
「え!?一番上につければ良いじゃんか。」
わたくしのポシェットへの想いを知ってか知らずか、そう提案する「三平師匠」こと『パックン』。
「いや…ずぶ濡れになっっちゃうし……」
と説明しようかと思いきや、
「もっこり野郎っ!!ププっ!」
今回は、今回だけはこの男に勝たなくては……と強く念じずにはいられませんでした…………。
《つづく》
Stay Away
むかーし、むかし………からの知っているこの男、があるところに住んでいました。
この男、嘘をついてみんなを驚かせるのが大好きでした。まわりの人は毎回つかれる嘘にほとほと困り果てておりました。
呑みました。
いいえ。
いささか呑みすぎました。
男に誘われるがままにチェーン店の居酒屋へ行き、寒い懐を考えてつまみはほぼ頼まず、その分飲み物代へ回したことが吉と出たのか凶と出たのか。酩酊していました。
酒を呑んだら気が大きくなってしまうのは世の中の常。
「よし!もう一軒行っちゃう?」
男が提案しました。こちらも負けず劣らずお酒に呑まれていましたのでその誘いに乗りました。
次の店までの移動中新たな提案を男が始めました。
「男ばっかでさびしんぼう。誰か呼んで。」
うん、わかったとすぐ電話……するような女の子の友達が居るならここで男と呑んでいる訳ありません。女の子の友達などいないと言うと、
「よし!そんじゃ、声をかけよう。」
通り掛かりの女の子に声をかけてくれと頼み始めました。ええ。要するに「ナンパ」です。
じゃあいつものテクニックを披露しちゃうよん、チェケラッチョ………と出来ればここで男と呑んでいる訳ありません。そんなこと出来ないと言うと、
「おまえなら出来るっ!」
と根拠のないエールで励ましてくれました。
「いや、最初お前が声掛けてくれたら俺がその後話を広げるから…任しとけっ!」
酔いからか、はたまた自信からか、その瞳は力強さを湛えていました。こちらも酔いが手伝ってか、なるようになれと、前から歩いてきたOLさんらしき女性2人に話しかけました。
「あ。こんばんわ~…」
お酒の力とは恐ろしい。見ず知らずの女性に話しかけてしまいました。女性2人は歩みを止めてこちらの話を聞いてくれるようです。
「いや、実はですね…今呑んでまして…」
「ええ、見れば解ります(笑)!」
なかなか優しいお嬢さん達で、邪険にする訳でもなく話してくれるじゃありませんか。何とか会話を……
「ですよね~!そこでですねご提案なんです!」
「え?(笑)何ですか?(笑)」
笑ってくれています。けして悪い感じではありません。男がなかなか入ってこないことが気にはなりましたが、余計な間を開けてはいけないとここは一気に…
「良かったら一杯いっちゃいませんか……というね…」
「あらら!ナンパですか!(笑)」
しかしながら本当に優しいお嬢さん達に声をかけました。冷たくされても当たり前のこの状況で、笑って話を聞いてくれるのですから。和やかに話をしています。が、なかなか男の援護射撃が来ないのが気にかかります。
「どうですか?ねえ?」
この優しきお嬢さん達の返答は「え~どうしようかな?(笑)」、、「いやあ、でも遠慮しときます(笑)」、「また今度(笑)」あたりが妥当、そしてその次の言葉をシュミレーションすべくフル回転する頭に信じられない言葉が飛び込んできました。
「え~……うわっ!汚ぇっ!」
今までの笑顔は何処かへ消え去って、「行こう!」と優しかったお嬢さん2人は腕を取り合い足早に逃げていきました。
何が起こったか全く解らず右側後方に居るであろう男を振り返ると………
「四つん這い」でした。
しかもビックリするほど鮮やかな薄ピンク色の物体をお口から産み出していました。
「ええーっ!!」
驚きで叫んだ声が夜の帳に響きます。涙を浮かべた顔を上げて男は言いました。
「き、今日…「スパ王」しか食べてないんだよぉ……ううっ(泣)
参考資料・日清 スパ王たらこ味
口をついてでる言葉の八割以上が嘘のこの男。
この男こそ現実の「狼少年」。
いいえ。
『リアル・狼中年』なのです。


