コンサートを終えて(前編) | Die Milch 人形のささやき 

Die Milch 人形のささやき 

Die Milch(ディ・ミルヒ)
メンバーがあれこれお話しします。

みなさま こんばんは

あらためて、Dolls Classic vol.4にお越しくださり

ありがとうございました。

 

前日の台風の影響で新幹線になかなか乗れず、

後半しか観られなかった静岡勢、

諦めずに来てくれてありがとう。

 

来た甲斐があったと思ってもらえるコンサートにする

と固く誓ったわけですが、いかがでしたか?

 

このコンサートの振り返り記事を前編後編に分けて書いていきます。

まずは演奏曲目について。

このコンサートでは事前に演奏曲を発表せずに

当日「おぉ」と宝箱を開けるような感覚で観てもらってますが

今回 マジでガチなセトリ!

みんなの期待値を遥かに超える内容だったのではないかしら。

 

それぞれのプレイヤーが全力でぶっ込んできた

そんな内容でした。

通常のクラシックコンサートでも

1度にこんなに濃い内容をやることはないので

ドールズクラシック4回めにして神回と呼ばれてもよい気がする。

 

今回の裏テーマが「悪魔」になった経緯は、

まず、どうしてもWillきょしょーに「魔王」を

かみじょーちゃんには「死の舞踏」を弾いてもらいたい、から始まり

じゃあ悪魔がタイトルにつく曲を探してみようとなり

Jillちゃんはパガニーニの「悪魔の微笑み」

Jill×Willで「悪魔のトリル」をやろう、と決まっていったの。

 

弓代さんに関しては弓代さんの好きなようにお任せしてるけど

ソロの2曲ともラヴェルで統一されてたわね。

ツィガーヌは演奏会ではなかなか演奏したことがないそうで

その理由は「伴奏を頼むのが申し訳ないから」

そう、そう!ツィガーヌは、まじでピアニスト泣かせ。

最初に曲聴いた時は笑うしかなかった。

 

そしてWillきょしょーの選んできたショーソン「ポエム」は

「魔王を弾くなら他の曲は今までに弾いた曲を選びたい」とのことで

たしかに演奏会で聴いたことはあったし感動もしたけど

聴くのと弾くのじゃ大違いじゃん。

 

とにかく毎日、寝る前にリピートで曲をかけて睡眠学習。

(これ実はすごく効果ある)

家でお掃除する時も、車を運転してる時も

今回の演奏曲たちをまず耳で覚えてピアノを弾く

それの繰り返し。

本当はもっと早くから準備期間に入りたかったけど

今年はミルヒの新曲作りや、別の曲制作も入っていたので

実際に集中して練習を始めたのは3月後半からかな。

 

実は2週間前の段階で全然仕上がってなくて

ツィガーヌはもう他のピアニストに頼もうかと思った

でもそんな弱気になった時に、

いつものきょしょーのひと声。

「でもやるしかないからね」

えぇ、これでスイッチが入り、鬼の集中。

学生時代より遥かにピアノに向き合った日々でした。

まぁ学生時代なら超絶系の曲はすぐ弾けてたと思うけど。

 

前日のあの台風の中、JillちゃんWillくんとリハをして

帰りはみんなずぶ濡れだったけど

あのリハのおかげでより完成度が増したし

当日を安心して迎えられました。

 

Jillちゃんのヴィエニャフスキーの曲は

vol.3を終えた日にもう「この曲をやりたい」と決まってて

芸高卒業演奏の時以来、取り組んだそうだけど

そのお話は、振り返り配信の時に語ってもらいましょう♫

 

はい、というわけで恒例になってますが

Jillちゃんを迎えての振り返り配信

(トークと演奏あり)を

6月18日(日)の夜、ツイキャスにてやります

お知らせはまたのちほど。

 

Cocoは個人的に、JillWillの「悪魔のトリル」がすごく良かった!

2人は音色の相性も良いし、

一緒に演奏することでどんどん高め合っているので毎回楽しみだけど

今回Willくんのアレンジも抜群によくて、

これを弾きこなしてしまう二人はやっぱりすごかった。

 

ピアノとして難関だったのは「ツィガーヌ」と「ポエム」

ツィガーヌはまぁ勢いで弾ける曲とはいえ

そもそも独特の音の並びに、譜読みの段階で心折れ、

あのスピードでのオクターブの連続跳躍に超苦戦。

 

ポエムは、まさにきょしょーにピッタリな曲。

あんなにも繊細で伸びやかなヴァイオリンの旋律を

1音でもピアノが間違えたら台無しにしてしまう、

というプレッシャーが約13分も続く

それは恐ろしく耐えがたいものでした。

でも弾きながら涙が出るほど美しい曲でもありました。

 

この2曲に共通して言えるのは

「♭とか♯がいっぱいついてる」

フランスの作曲家によくある作風だけど、うっかり弾き間違えてしまう。

「ド♭」なら「シ」でいいじゃん

「ソ♭」なら「ファ」でいいじゃん、と思うけど

曲の持つ性質的に、♭♭は♭♭であることが正しいんだよね。

(何いってるかわからなかったらごめん)

譜面を見るほうが早いと思うので実際の譜面を見てみて。

 

こんな感じでヴァイオリンのメロディを見聴きしながら自分のパートを弾くので脳みそはフル回転🧠


と、Coco目線での記事になったけれど

このコンサートがヴァイオリンに特化したものであると同時に

ピアノがとても重要な役割を果たしていることはわかってもらえたかなー。

このコンセプトのコンサートは他にないものなので

あらためて魅力を再確認してもらえたらと思います。

クラシックを専門にやってる人たちには、こうした演出は想像し得ないし

他ジャンルのミュージシャンで、ここまでガチでクラシックを弾ける人はそういない。

その価値を出演者もお客様もわかっているからこその実現に至ってるわけですが

1回の公演にかけるエネルギー量がとても大きいので

そんなに頻繁にできるものでもなく、、

次いつ開催できるかは未定ですが、次があることを願っておりまする。

 

ヴァイオリニストからのお話は配信にてたっぷりと。

6月18日、楽しみにしててね。

みなさまからの質問や感想コメントもいっぱい待ってまーす。

 

最後に、会場に舞い降りた天使のお写真を。

 

もう1枚 美しいかみじょー。

 

では後編「衣装とスタッフ」はまた明日ね。