H.P.FRANCE 2016-17 AW vol,2 !!!
それでは今日も引き続き、H.P.FRANCE(アッシュ・ペー・フランス)の2016-17 AWの展示会から、ジュエリーやビジューを中心にリポートして参りますね。
まずは彼女自身のInstgramからは作品やそのスピリットだけではなく、個性的でハッピーなライフスタイルさえもビシビシ伝わって来る、ロス在住のアーティスト、『SONIA BOYAJIAN(ソニア・ボヤジアン)』のコレクションから御紹介して行きましょうねぇ〜。。。
今季彼女が注目したのはPEGGY GUGGENHEIM(ペギー・グッゲンハイム)でございます。アートに詳しい方ならピンと来たかも知れませんが、あのグッゲンハイム美術館のソロモン・R・グッゲンハイムの姪にあたる女性です。20世紀初頭のキュビズム、シュールリアリズム、抽象絵画等を語る上で最も重要な人物の一人でもある彼女は、生涯を通じて芸術に人生を捧げ、多くの芸術家や作品を世界に知らしめた偉大な女性です。
1898年、ニューヨークのユダヤ系富豪の娘として生まれた彼女は、21歳の時に父ベンジャミン・グッゲンハイムがタイタニック号沈没事件に巻き込まれて死去した事から、現在の日本円で30億以上にもなる莫大な遺産を相続します。元々『サンワイズ・ターン』という前衛的な美術書を扱う書店で働いていた彼女は、遺産を元に1920年にパリに移住し、写真家のマン・レイや後に彼女に芸術的基礎や価値観を伝授したマルセル・デュシャンらと知り合います。
デュシャンの助けもあり、1938年、ロンドンに『グッゲンハイム・ジェンヌ』というギャラリーをオープンさせ、ジャン・コクトーによるドローイングのエキシビジョンでこけら落としをします。その後1952年からグッゲンハイム美術館となる前身となる『非具象美術館』の立ち上げを行い、その後イギリスやパリの美術館創設の為の作品購入や準備のために再びパリに戻ります。
が。。。。折しも時期は第二次世界大戦。。。。。ユダヤ人である彼女は南フランスへ逃れ、そこでマックス・エルンストを始めとする多くの芸術家達の国外逃亡の手助けに明け暮れます。その後1941年再びニューヨークへ戻り、マックス・エルンストと結婚、またジャクソン・ポロック等新しいアーティスト達の支援も行います。
1946年のエルンストと離婚した彼女は再びヨーロッパへ向かいます。後にペギー・グッゲンハイム・コレクションとなる、ヴェニスのカナル・グランデにヴェニエール・デイ・レオーニ館を設立し、ヨーロッパの芸術家のエキシビジョンや、自身のコレクションをヨーロッパやアメリカの美術館に貸し出す等精力的に活動します。
1979年に無くなるまでまさに芸術に一生を捧げた人生を送り、彼女のサポートが無ければ歴史に名を残さなかったアーティストも居たかもしれないペギー・グッゲンハイムに、ソニアは同じ女性として、同じアメリカ人でアートに関わった人物として多大なリスペクトを今回の作品に表現しています。
まず、私が着けているネックレスはソニアが大好きなピッカピカのゴールドのメッキが施された、エキセントリックな眼鏡のフレームのネックレスです。
これはペギーが晩年にヴェニスで、愛犬と供に写ったりしている数多くのポートレート写真に着用していたサングラスにインスパイヤされていて、実にユニークなアイテムでしたねぇ〜。。。
PEGGY GUGGENHEIMとグーグルすると、直ぐに出て来るので、興味のある方は是非チェックしてみてくださいませ!!!!
ペギーが愛したシュール・リアリズムのアートをイメージしたような今回のコレクションですが、大らかなフォルムのメタルフレームに、彼女が好きなラフカットを施したジュエルストーンやパールをあしらい、実に楽しい作品が並んでいます。
真ん中の顔のモチーフのブローチはもちろんペギー・グッゲンハイムです。先の画像で私が着けていたネックレスと同じデザインのサングラスをちゃんと着けていますよぉぉぉぉ。。。。。
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続いてはオーストリアのデザイナー『FLORIAN(フロリアン)』を御紹介しましょうね。
アッシュ・ペー・フランスで扱うアーティストの中でも、その独特のセンスは群を抜いているとも言えるほどの奇才でございまして、デザイナーのFLORIAN LADSTAETTER(フローリアン・ラドゥシュテイター)の脳内を旅するような世界観や、ネックレスに特化した個性的な作品は見ているうちにツボにハマってしまいますねぇ〜。。。
今回のテーマは『ancient treasures』。。。。こんな不思議な物語がモチーフになっています。。。。。。例えば夕刻の森の中、空は宵から夕暮れ、薄暮から黄昏へと刻々と変化して行く中、落ちて行く太陽の最後の光は鮮やかな閃光となって地面を照らします。ふと気付くとそこにはキラキラと輝く金属辺が。。。。近づいて掘ってみると小さなゴールドのコイン。。。。古の時代の物か、遠い異国の物か。。。。はたまた宇宙人の忘れ物かもしれない不思議なコインを握り、イメージの翼は広がって行きます。。。。。
今季、キーワードとなっているのが、かつては地中深くに埋まっていたものを再び掘り起こしたというエッセンスでございまして、地中で変色や劣化、風化されたようなディテールを施し、古代の工芸品を思わせる時間の経過をユニークに表現しています。
こちらはまさにそんな感じのネックレスでございまして、銅が劣化し酸化した時に生まれる緑青効果を施しています。ボールやオーバル形のパーツに細かくプリミティブなレリーフを施し、一見すると無秩序にも見えるようなんですが、実に緻密にパーツを繋ぎ合わせています。
何だか新興宗教感ハンパないすか?????大丈夫です、まだ壷の販売は始めていませんので!!!!
こちらも今季印象的だったメダルのモチーフのアイテムで、アンモナイトやドラゴン等が抽象的に描かれています。先の画像同様に重ね着けしていますが、レザーのコードや錆び加工が施されたチェーン等といくつも重ねるとインパクト大になりますね。。。
今回の古代へのイメージは先史文明や、クレタやミノス、ミノワ等に代表されるエーゲ海で起こったヨーロッパ文化の礎ともなった地中海文明、独特の文化を生み出した中世の北方ヨーロッパ等、様々な文化がモチーフとなり、最終的にフロリアン自身の絶対的な価値観のエッセンスを注がれて、唯一無二の作品に仕上がっていましたね。
地中から出土したメタルの小石を繋ぎ合わせたような、はたまた宇宙からの隕石のようにも見える不思議な作品のこちらは、まさに身につけるアートと言っても過言ではない存在感の作品です。
今季のテーマに合わせて用いられているマテリアルはブラスとブロンズのトーンを中心に、陶芸ビーズやグラスビーズ、様々なサビや緑青、メタルには様々な種類のメッキが施され、着ける位置で色々な表情を生み出すフレキシブルなデザインが印象的です。
また水牛の角やロープ等をチェーンと合わせ異素材ミックスを楽しんだり、ドラゴンや不思議な偶像など、現代の科学では解読出来ない、古の文明へのフロリアン自身のの好奇心がユニークに表現されていて素晴らしかったですね。。。。
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続いてはイタリアのローマから、デザイナー、Giacomelli (パオロ・ジャコメッリ)と Roberta Paolucci(ロベルタ・パオルッチ)が手がける『IOSSELLIANI(イオッセリアーニ)』のコレクションでございます。
毎シーズン様々なテーマをソリッドでスタイリッシュスタイルの作品に落とし込むこのブランドですが、まずはこちらの作品は『ANUBIAN JEWELS(=glamorous Nubian style jewelからの造語)』と名付けられた幾重にも重なるフリンジが美しい作品から御紹介しましょうね。
Nubia(ヌビア)とはエジプトの南部アスワンからスーダンにかけての地方の名称で、古代エジプト語のヌプ(金)に語源を持ち、古代ギリシア人やローマ人達がこの地をそう呼んだ事からこの名前が付きました。古くより金や鉄、銅等の鉄鋼資源に恵まれたエジプトの中でも重要な場所で、近年では数多くの移民達が流入していない、長い歴史が育んで来た独自の文化も注目されています。
そんなアフリアの美しい民族の文化への憧れを落とし込んだこのコレクションは、イオセリアーニ得意のメタルパーツやビジューを取り入れながらも、レッドやグリーンのアガット(瑪瑙)を使用し、これまでのフリンジコレクションより繊細なチェーンを用いて軽やかに仕上げているのが特徴です。
また、スタッズやクリスタル等人気のモチーフも使用していますので、ボヘミアンスタイル等に気軽に楽しめるデザインになっていましたねぇ〜。。。
こちらはイオセリアーニ流にクラシカルなイタリアンジュエリーを解釈した、『MEMENTO(メメント)』というコレクションになります。ヴィンテージ ジュエリーのムードを漂わせながらも、このブランドらしいエッジィな仕上げが素晴らしいですね。
右側の『WHITE ECLIPSE MEMENTO』は美しくシンメトリーに配置された、マーキース シェイプをはじめとするクリスタルを飾ったフロントと、ゴールドメッキを施した真鍮のワイルドなチェーンのバックという、全く違う二つの要素を一つのアイテムの中で融合しています。
左は『Black on Black MEMENT』。デザイナー達が得意とするアシンメトリーなデザインでございますが、コラージュのように配された繊細なデザインがシュールな印象を感じさせてくれるアイテムですねぇ。。。クリスタルやガラス等のパーツをガンメタルコーティングを施し、モードでスタイリッシュなアイテムでございましたねぇ〜〜。。。
は〜い!!!!大好物で〜す♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️
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続いてはパリの中でもファッションや様々なカルチャーが溢れるマレ地区にスタジオを構える、『DELPHINE CHARLOTTE Parmentier(デルフィ-ヌ・シャルロット・パルモンティエ)』をご案内しましょう。。。
今季彼女がテーマに掲げているのは『RE BIRTH』。。。。『再生』『復活』という意味を持つこの言葉をキーワードに、これまで彼女が扱って来た様々な要素を、もう一度再解釈してコレクションに落とし込んでいます。
彼女が生み出して来たスタイリッシュでシャープな世界観やレザーや硬質的な素材使い、パールやオブジェのような立体的な造形、パールや蝶等全てを一同に登場させ、また新たなクリエイションのステップアップに挑戦しています。
こちらはマットなメタルに、ジュエリーに用いいられるようなトライアングルやマーキース カットを施したボリューミーなパーツと、ガラスパールを組み合わせたコレクションになります。
組合わされたパーツは時には蝶の羽根のように、時には折り重なる木の葉のようでもあり美しいですねぇ〜。。。自然からのインスパイヤされたコレクションでございますがありふれた表現では無く、やはり彼女の一番の魅力でもある、スタイリッシュでクールなアティチュードが素晴らしいですねぇ〜。。。。
一度咀嚼した要素や熟れたテーマだけあって、作品のクオリティが実に高い今回。程よい肩肘張らない抜けた感じも昨今のファッションとマッチしますし、実に洗練されていて素晴らしいですねぇ。
比較的リアルに描かれた蝶のブローチですが、その羽は木の葉のように見えたりと実にミステリアスです。幻想的な鉱石や採掘されたままのダイヤモンドの原石、スワロフスキー等を使用し、ジュエリーにも数多く使われる蝶のモチーフを実に個性的に表現していますねぇ。。。
さて、蝶はさなぎから羽化するその姿で古くからヨーロッパでは再生の象徴と言われ、今回のテーマにもピッタリでございます。また、ネイティブ・インディアンの言い伝えでは、秘密のお願いを蝶にするとそれを神様届けてくれて叶えてくれるとか、古代ギリシアでは美女プシュケーが愛の神エロスと結婚して蝶に化身したとも言われますねぇ。。。
ラッキーモチーフとして、これからの季節お着物の帯留め等に飾るのも素敵なんじゃないでしょうか????着物と言えども只着せられるのではなく、自分らしいスタイルを取り入れて楽しんで頂きたいものですねぇー。。。
あっ、日本では蝶はあまり縁起の良いものではありません。。。平将門の乱の時、都に蝶の大群が押し寄せたとか、蛾と蝶の区別もちゃんと出来ていなくて、蝶が蚕になって絹が取れると思っていたようです。。。。
意味が解っていればタブーは挑戦するべき素敵なタスクです。外見だけではなく、頭の中身もスタイリッシュにして、是非トライして下さいませ!!!
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いやいやいや、、、、ホントにこちらで扱っている作家達の作品はどれも実に個性的で、全く違う魅力を放っておりまして、いつももっとリポートしたいのですが、なんせ数が多過ぎて、、、、こんなんだったらクリスマスどころか、来年にも間に合わないかも知れませんねぇ。。。。。恐っ!!!!
なので、さっさ次に行きますよ!続いてはベルギー、アントワープ在住の女性デザイナーデュオ、『WOUTERS & HENDRIX(ウッター&ヘンドリックス)』を御紹介しましょうね。
ベルギー出身のカトリン・ウッターとカレン・ヘンドリックスはアントワープのロイヤルアカデミー・オブ・ファインアーツ彫金科を共に卒業し、1985年にジュエリーデザインをスタートさせ、30年のキャリアを持つベテランデイザナーでございます。
半貴石やスターリングシルバーの性質を活かした、クチュール的でありながら、ベルギー人独特の感性や独特のユーモアを持ち合わせた大胆な作品が素晴らしく、なんとも熟れたクリエイションが魅力的です。
今回彼女達がテーマにしたのは2003年に公開された、ウォン・カーウァイ監督、マギー・チャン、トニー・レオン主演の香港映画『花様年華(In the Mood for Love)』でございますよぉぉぉ〜!!!!
既婚同士の夫婦が、ある日同じアパートの隣同士の部屋に偶然引っ越して来る所から物語は始まります。マギー・チャン演じるチャン夫人の夫とトニー・レオン演じるチャウの妻が浮気している事実を知った二人は次第に親密になり、大人の切ないラブストーリーがアコースティックなBGMの中ゆっくりと描かれています。。。。
私ももちろん大好物な作品でございまして、物語の大半は狭いアパートの部屋を舞台に展開し、マギー・チャンが一体何着来ているの?とくらい次から次へと美しいチャイナドレスを着替えて行く姿には圧巻でございますねぇ。。。。
映画の中に描かれた1960年代の香港のオリエンタルなムードや、しっとりとした湿度の高い感覚、、、、、、交わりそうで交わらない男女の複雑な関係、 伝わらないもどかしさ、彼だけが知る彼女、屈折した感情、 抑圧されるべき願望等の、様々な繊細な感情やセリフまでもがイメージとなり、しなやかで美しいコレクションが完成しました。
こちらはまるでマギー・チャンが流す涙を飾ったような、アーティスティックなチョーカータイプのネックレスと、得意のハンドメイドによる彫金技術を使った、メダイオンのロングネックレスのコーディネイトでございます。マテリアルはシルバーと、ゴールドの部分はシルバーに18Kのメッキが施されています。
こちらはご覧の通りの唇のモチーフのネックレスになります。
切ない愛の言葉をささやくマギー・チャンの赤いリップのようでもあり、またマン・レイやフランシス・ピカビアが作品の中にも描かれた、シュールリアリスティックなアイコンのような気分もしますね〜。。。
こちらのストーンはスワロフスキーを使用していますが、他にガーネットやアマゾナイト、サンストーン等の天然石を使用したアイテムもありましたよ。
今回のテーマとなった『花様年華(In the Mood for Love)』はファッション関係者ならマストとも言える作品で、数多くのクリエイター達がコレクションのテーマにして来た屈指の名作でございます。。。。。
え?見た事ない???それは貴方が愚かなんですねぇ。。。。是非、このホリデーシーズンにでも、美しくも切ない大人の恋物語を観て、美意識を高めて下さいませ。。。。
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そして、今回の最後となるのはブランドは『EMMA CASSI(エマ・カッシィ)』でございます。
彼女自身はフランス人なんですが現在イギリス人の旦那様とご結婚されて、お住まいはなんとウィンザー。。。自宅兼アトリエでハンドメイドの拘りのアクセサリーを制作しています。祖母から受け継いだヴィンテージのリボンの美しさに惹かれ、いつしかアクセサリーを制作するようになった彼女は、ブロカント見付けたようなアンティークのパーツや、伝統的なクロシェ編みの技法で様々なアクセサリーをクリエイトしています。
それはまるでアクセサリーと言うより洋服のデコレーションのような華やかさで、人と違う物を探すファン達に熱狂的に支持されています。ロンドンのorange pekoeのウィンドーのデザインも手がけ、最近ではインテリアのコレクションも人気ですね。
どちらかと言えば私の嫌いなほっこり系かもしれませんし、森の妖精ちゃんのような熱狂的なファンの方も多いのですが、私には彼女の確かなテクニックとフランス人が血の中に持つ、なにかHaute coutureのクリエイションのようなモードなスピリットが大好きですね。
こちらはアフリカお面をイメージしたネックレスでございまして、フェザーやスパンコール、ヴィンテージレース等で複雑に構成したネックレスになります。ファブリックや糸等が素材の中心なので、軽く身に付けられるもの彼女のアクセサリーの魅力の一つです。
いくらほっこり系と言えども、何処かに毒っ気やユーモアを織り交ぜるのが素晴らしく、棘と蜜のバランスが素晴らしいですね。
こちらはヴィンテージレースをベースに、クロームメッキのビーズやミンク、ラビットのファー、オレンジのフラワーモチーフも可愛いだけじゃない、ピリっとした美意識を感じさせてくれます。
こちらのブレスレットなんか、思い切って二つ購入し、ブラックジャケットの袖口からカフスのように覗かせるなんてのも素敵ですね。もちろん、ボトムはパンツでジャケットの下は下着だけでお願いしたいですねぇ〜。。。。下着着なくても良いですよぉぉぉぉ。。。。
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はい、そんな感じで大急ぎでリポートして来ましたが、やはりどのデザイナーの作品も突っ込み所や、膨らましたい所が満載で中々スルっとは行きませんねぇ。。。おかげで私自身も、展示会の事を思い出しながら楽しい時間を過させて頂きました!!!!
現代の社会において、溢れ過ぎる物に対して人々は何処か冷めた感情を持っていて、以前のように有名なブランドであればOKという時代では無くなり、個人が本当に満足出来る物を常に探しているように感じます。創業当時からアーティスティックで個性的な作家達の作品を日本に紹介して来たアッシュ・ペー・フランスでは、毎回新作のエキシビジョンにお邪魔する度に目から鱗の作品や『一体、何やってんだか!』と飽きれるような実に楽しい作品が並び、只消費されて行くだけではない、高揚感を与えてくれます。
撮影でもよくリースさせて頂いていますが、かわいいだけではないデザイナーの拘りは、ヘアメイクさんやモデルちゃんとのコミュニケーションのツールにもなり、現場も和みますし、ここで取り扱っている個性的なアクセサリーをパリコレなんかで着用すると、だいたいパパラッチされますねぇ〜。。。
皆、面白くてワクワクするような物を探しています。例え誰かと同じ物であっても、そこに自分自身の個人的な感情や感動が存在するからこそ、指輪一個にしても帽子一個にしてもそれは特別な物になります。特別な物を見付ける為にはアンテナを張り巡らせて新しい情報をキャッチするのはもちろんですが、それを特別にするための自分の自身の創造力も必要です。
どんなアイテムとコーディネイトすると楽しいかとか、どんな状況で着用するのか、コレクションのテーマに合わせてメイクやヘアを考えてみたり、デザイナーの出身国に想いを馳せてみたり。。。。。そういう、頭の中のコーディネイトこそが一番スタイリッシュになれる近道のように思えますねぇ。。。
買えばどうにかなります。でも、どうにかしかなりません。。。。素敵なアイテムには貴方の素敵な経験や、その物や背景に感動した事実は存在しなければなりません。
そこの所少しサボってませんか????なんでもコンビニで買えるお弁当のように安易な気持ではなく、少し丁寧に、少し大切に物と向き合う事を心がけると、日々の生活もすこしずつ特別になってくるように、私には思えますよぉぉぉぉ。。。。。
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H.P.FRANCE 2016-17 AW vol,1 !!!
それでは今日からは2016-17 AWコレクションの東京でのリポートをUPして行きたいと思います。
既に次シーズンのクルーズや間もなく2017SSのアイテムも店頭に登場してしまいますので、ちょい急ぎ足で行きますね。っていうか来月には17AWのMEN'Sも発表されてしまいますので。。。。。
ほんと、ファッション早過ぎ。。。。。。なんとかなりませんかねぇ〜このサイルク。。。。。
今日はいつも大変お世話になっている、世界中の個性的なクリエイター達による素敵なアクセサリーやジュエリーを日本に紹介している、H.P.FRANCE(アッシュ・ペー・フランス)のコレクションをリポートさせて下さいませ!
この展示会自体が相当前に開催されましたので、既に完売のアイテム続出。。。。ですが、もしかしたらクリスマスプレゼントに間に合うかもしれません。。。また、ここで気になったアーティストの次の新作をチェックするってのも宜しいかもしれませんので、どうぞお付き合い下さいませ!!!!
まずはこちらでも大人気の、バッグを中心とするフランスのブランド『JAMIN PUECH(ジャマン ピュエッシュ)』でございます。
元々、丁寧なハンドクラフトを得意とするブランドでございまして、ファッションのトレンドがプレイフルでユニークな方向に向かっている昨今、そのエスプリの効いたオリジナリティーは益々評価され、もの凄い数のバリエーションは、他の人とはかぶりたくない個性的なアイテムを求めるビビッドなファンの皆様から愛されております。
今回のテーマは見ての通りの『Artist(アーティスト)』でございまして、プレゼンテーションの会場にはスタッフの皆様がアイディアを絞って製作した、こんな巨大なパレットが用意されていましたよ!!!しかも、絵筆がぶっ刺さってます。。。。毎回趣向を凝らしてクリエイトされるディスプレイにも感動させられてしまいます!!!
アーティストや画家のアトリエをキーワードにピックアップされる要素は実に様々でございます。いくつものイーゼルが並べられた雑然としたアトリエや、散らばった絵の具。描きかけのキャンバスにまるでアクションペインティングのように出来た床の絵の具のシミや、フロリーングの規則的な木目。。。。作品に集中するあまり、自身の身なりやアトリエの整理整頓にも興味を持たない彼らの、ストイックで風変わりな世界が実に楽しく作品に落とし込まれます。
まず、私が抱えているのはそのものズバリ!パレットのバッグでございます。カーキのスエードをパレットに見立て、その上に並べたよう絵の具のように、パッチワークでカラフルなスエードがあしらわれています。
実はこちら大人気で極めて入手困難だったアイテムでございまして、幾ばくかの権力とチャンスを掴み、私、無事にゲットする事が出来ました!!!!!ありがとうございま〜す!!!!
パレットに飾られている作品も含め、自然や有機的なモチーフが多いように感じられた今までとは少し変化を付けて、ジオメトリックでグラフィカル新作も注目でしたね。ですが、全て手仕事で仕上げられますので、さりげないハンドクラフト感が漂いバランスの良い作品が目立ちましたね。
ほんと一つ一つ楽しいコンセプトと、ユニークなテクニックでございますので、説明を聞いていても思わず笑みがこぼれてしまいます!!!
左上のトートタイプのバッグは、アトリエに散らばるキャンバスをイメージしています。メタルパーツで繋げられたパネルの一枚一枚は、描きかけの作品や右側はパントーンのカラーチップ、真ん中の右下には最近トレンドの猫の顔なんかも描かれていますね。。。
はい、全部これ刺繍ですからね!お忘れないように!!!!
真ん中のシックでボタニカルなムードのサッチェルバッグは、フランスのデザイナーE.A.Seguyの作品を彷彿させるアイテムです。
E.A.Seguy(E.A.セギー)は20世紀初頭に活躍したフランスのデザイナーでございまして、アール・ヌーヴォーとアール・デコの二つのスタイルを取り入れた画風で人気を博しました。フランス語でポショワール(pochoir)と呼ばれる、ステンシルの技法を取り入れた細かい線と華やかな色彩は、当時進歩を続ける印刷の分野には最適で、ヨーロッパを中心に人気を博しファブリックのプリントなども手がけています。
彼が好んで用いた南国の蝶の鮮やかな色彩や、独特の文様、蝶が羽根を休める花々等が美しい手仕事のエンブロリダリーとなって細部まで表現されていましたね。。。
右端の美しいアブサンカラーのパッチワークのトートバッグは、ジャマン ピュエッシュのが認知されるきっかけともなった『HONU-オヌ-』と同じ、スクエアなパッチワークにハンドステッチを施したアイテムです。
今季はレザーを全て同じ素材に統一しファーのディテールも効いていますね。シンプルなファッションが多い方には、特にアクセントとして使えそうなアイテムでしたね。。。
まさにジャマン ピュエッシュの真骨頂とも言えるこちらは、グレーやブルー等クールな寒色系をベースに、ピーチやアプリコット等でフェミニンさをプラスした作品です。
幾何学的なカラーブロックやフラワーモチーフをベースに折り重なるようにモチーフを配し、レザーコードやブレード、レザーや型押ししたスパンコール等数えるときりがないくらい数多くのパーツを用い、濃厚に仕上げた作品でございます。
左の細長いペンケースのようなクラッチバッグは、こちらは横向きなのですが正面から見るとなんとネコでございます。。。。かなり摩訶不思議なネコでございますので、興味がある方は御自身でチェックしてみて下さいませ。。。。www
先ほどのトートバッグのパーツにもなっていたネコは、今季フューチャーされているモチーフの一つです。孤高で自由、絶対に製作活動を邪魔せずに、はっきりとプライベートを尊重する性質が数多くの巨匠と呼ばれる芸術家達に愛されて来ました。
生涯を通じて猫を飼い続けたパブロ・ピカソやアンリ・マティス、カッツェという名前のモノトーンの猫を飼っていたグスタフ・クリムトや、コクーンという名前のシャム猫を愛したジャン・コクトー。絵のモチーフとしても数多く猫を登場させた藤田嗣治や、サルバドール・ダリに至ってはバブーという名前のオセロットを飼っていた事でも有名です。
トレンドだけではなく、そんなアーティスト達のインスピレーションの源やミューズとしても活躍したネコのモチーフを、可愛いだけじゃない、知的な気分で楽しんで頂きたいですねぇぇぇ。。。
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続いてはフランスを代表するグローブのブランド『AGNELLE(アニエル)』を御紹介しましょうね。
こちらのブランド、私のブログで御紹介するのは初でございますのでブランドヒストリーを少しお話しておきますね。創業は1937年。現在のディレクターを務めるソフィ・グレゴワールの曾祖父にあたるジョゼフ・ブリーシュが、パリから南西に向かったサン=ジュニアンにある自宅の庭に、手袋専門の工房を建設した事に始まります。
丁寧な手仕事によるフランスの美意識溢れるグローブはアメリカを中心に瞬く間に人気となり、一時期は月平均12000組の手袋を世界中に輸出する企業になります、この時期から現在まで、数多くのハリウッド映画の俳優達の手元をこのブランドのグローブが飾っている事はあまりにも有名ですね。
1960年代になりそれまでの物作りの意識が変わり、職人による丁寧な手仕事による作品制作は厳しくなり、このようなスタイルでビジネスを行う他のフランスの老舗ブランドも軒並み姿を消して行く中、なんとか事業を続けますが、1999年、アメリカの大手手袋企業に買収されます。その後ソフィーは株主達の協力なバックアップを受け2001年にブランドを買い戻し、伝統的な手仕事のテクニックと新しい時代に合うスタイリッシュなグローブを作り続けています。
Dior(ディオール)、GIVENCHY(ジヴァンシィ)、LANVIN(ランヴァン)等、数多くのフランスメゾンの手袋を手がけ、現在ではフランスのサン・ジュニアン以外にもフィリピンに工場を持ち生産していますが、自社で設定した100以上もの行程を経た、厳しいチェックによって生み出される美しい手袋は世界中の憧れでもありますねぇぇ。。。。
6代目のジェームス・ボンドとしてもお馴染みのDaniel Craig(ダニエル・クレイグ)も、最新作の『007〜スペクター〜』の中の雪山のシーンで、このメゾンのグローブで華麗な拳銃さばきを見せています。
グローブに特化したブランドでございますので、そのバリエーションは様々でございますが、アッシュ・ペー・フランスの展示会ではファショナブルでユーモア溢れる作品が注目でしたね。
まず、寒い冬の季節でも楽しく過せそうなこんなプレイフルなアイテム達でございまして、左右のブラックレザーをベースにしたグローブは、フラワーモチーフやスター、唇のモチーフ等をアップリケした70'S,80'Sのムード漂う楽しいアイテムですね。
真ん中のムートングローブは親指だけ指があるタイプのデザインで、ナチュラルカラーを生かしながらも、表情の違うスマイルマークを左右にあしらい実にチャーミングなアイテムでしたねぇ〜。。。
MaisonMargirla(メゾン マルジェラ)やRick Owens(リック・オウエンス)等個性的なモードなブランドのグローブも手がけてるだけあって、こういうスタイリッシュなアイテムも秀作揃いです。個人的にもこういうインパクトのあるアイテムを、シックなウエアにさらりと付けて頂きたいものですぇ〜、ねぇー、日本女子の皆様。。。。。
左は様々なカラーのファーをパッチワークしたミドルロンググローブです。グレーの部分のみジグザグのカットを施し、動いた時の楽しさもちゃんと計算しているのも素晴らしいですねぇ。
右は指先のないショートグローブですが、手の甲の部分にだけボリューミーなレザーのフリンジが施してあります。タンやナチュラルカラーにグレーをミックスさせる辺り。。。。。流石のカラーコーディネイトですねぇ〜。。。
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続いてはエレガントなシューズをクリエイトするイギリスのシューズブランド『RUPERT SANDERSON(ルパート サンダーソン)』でございますよぉぉぉ〜。。。
彼のシューズと言えばイギリスの皇太子妃キャサリン王妃も愛用している事でも有名ですよねぇ。。。公人としての彼女も愛用する程、このブランドのシューズは実にエレガントで上品。。。。アトラクティブで奇妙なテクニックを取り入れたデザインのシューズが多い中、ルパート・サンダーソン自身が追求する、さりげなくて履き心地の良いシューズが素晴らしいですねぇ。。。
今季もいろんなバリエーションを見せてくれていますが、まずは左の人気の定番『Pinka』から、左側の香辛料のようなチェリーレッドの新作が美しかったですね。こちらの画像からは解り辛いのですが、甲の部分が絶妙に波打っていて、足を通すと上品にセンシュアルなムードになります。
右はサンダルでございますが、足の先端から甲の真ん中の部分、踵までしっかりとホールドする安定感のある仕様で、モチーフのエッジをジオメトリックにカッティングする事で、デザイン性と機能性のどちらもを追求したルパート サンダーソンらしい作品です。
ツイードを用い今季のトレンド感もプラスし、素材の中にルレックスの糸も織り込まれているので、華やかなパーティーにも素敵ですねぇぇぇぇ。。。
こちらはウエディングコレクションのアイテムでございまして、このブランドの生み出すエレガントなムードが実に繊細に表現されています。
左は『Cassandra』という名前のシューズでございます。10cmヒールのアンクルストラップのサンダルでして、ストラップの部分には円いモチーフを幾重にも繋げ、花びらのように見せているゴージャスなディテールが特徴です。しかも、このモチーフ、ラテックスでございまして、ファブリックとが違い汚れが付着し辛いので、お式の時一回切りとして後は思い出と供に箱の中。。。。何て事では無く、その後のパーティーなんかにも履いて行けそうなアイテムです。
また右のプラチナムなナッパを使用した8cmのハイヒールでございまして、小指の根元の部分をグイ!と食い込ませた、ルパートのヒールを象徴するするエレガントなフォルムが素敵でしたねぇ〜。。。。
個人的にはあまり好きになれないフラットシューズでございますが、トレンドという事でいくつか御紹介しておきましょうねぇ。。。。ええ、ハイ ヒールを履かなくなると言うのは、女としての堕落以外の何物でもありませんので!!!!
こちらはその中でも実にフェミニンで良く出来たアイテムで『Jewel Bedfa』というコレクションになります。このブランドの人気アイテムで、アッパーに小石のように丸みを帯びたスクエアのパーツを飾った『Pebble(小石)』というディテールからのアレンジでございまして、そのモチーフのスクエアの形にビッシリとビジューを飾った華やかなシューズです。
これは、実に美しい。。。。。フラットなのに!!!!!!!ボインティッドのソリッドなムードもオシャレで、ブラックはスエード、イエローとブルーはサテンでございますよぉ〜。。。。
シューズにデザインにおいて、ハイヒールにすればエレガントでフェミニンになるのは当然で、フラットだとどうやっても無骨で野暮ったくなったりするもの。。。。なので、ブランドが何処にポイントを置いてエレガントに仕上げるかというところや、デザインの方向性等を最初にフラットでトライして、そのセンスが気に入ったら特別な時の為にハイビールを購入するってのも良いかもしれませんねぇ。。。
さらにフラットが続きますが、こちらもトレンドのマニッシュなタイプのデザインです。左は『Neville』。柔らかいブラックスムースカーフをボディーに用い、一見レースアプシューズに見えますが、内側のフラップにはなんとフェザーが程されていて、チラ見せするデザイン。。。。フェザーのセレクトも実に大人っぽくてこのメンズが欲しくて堪りません!!!!
右は『Langley』というローファータイプでございまして、アストラカン風の毛にカールのあるムートンを使用したタイプです。フォルムを際立たせる為のレザーのパインピングも実に効果的で、多分履いていると暖かいと思いますよぉぉ〜!!!!
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続いてはこちらもアッシュ・ペー・フランスでも大人気のブランド『JACQUES LE CORRE(ジャック・ル・コー)』でございます。
個性的なハットからスタートしたフランスのブランドでございますので、この日は私もトライさせて頂きました。。。。しかも、今季の中で一番キレッキレ!な奴を。。。。。
小さめのブリムに高いクラウンのキャップ風のハットでございますが、ルレックスとスパンコールを刺繍した手の込んだアイテムです。サイドにはチャームとして蜘蛛のモチーフも飾られていて、個人的には無性に往年のピエール・カルダンやパコ・ラヴァンヌのコスモ ルックにコーディネイトしたくなりました。。。。www
抱えてるバッグはエーゲ海に浮かぶギリシアの小島の名前が付いた『Patmos(パトモス)』でございまして、こちらのパテント素材もすっかり定着して来ましたね。日本人がセレクトしないような鮮やかなグリーンに、モノトーンやグレーを合わせたスタイリッシュなアイテムでございま〜す!!!!
今季のジャック・ル・コーのテーマは『CLOCHARD DE LUXE』。日本語に直訳すると贅沢放浪者という意味でございまして、常識に捕われない価値観で自らの人生を謳歌するイメージを作品に落とし込んでいます。
もともと非常識と言っても過言ではない、ビビるような作品が得意なこのブランドですので、どんなハチャメチャな事になってるのやらと思っていますと、実にユーズフルに使えそうな物が多く、マテリアルやテクニックの一部で意外性を見せてくれる作品が中心でちょっと安心しました。。。。wwww
だって、ほんとに街で被れないような帽子を平気でクリエイトしちゃうんですもの。。。。。。うん、だから大好きなんですけどね〜♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️
こちらはブリムの広いハットに、ベレーのようにスッポリと被るハット二点を重ねてディスプレイしておりまして、アイボリーのカーフレザーと、立体的な部分は丸くカットされたポリエステルのリボンを縫い付けて、このヒラヒラを作り出しています。
冬のアウトフィットってどうしてもダークなカラーが中心になってしまうので、帽子一つでも明るい色だと晴れやかな気分になりますし、顔の周りに白の分量を沢山持って来ると、レフ版効果で顔色が良く見えますよ!!!
インパクトの強いアイテムに熟れているブランドのせいか、一見すると『自分には無理かも!』と思えるアイテムも、取り入れてみると以外とまとまるっていて、様々なコーディネイトを楽しめるのが今季の一番の醍醐味でございます。。。やはりパリス・シックを熟知しているこのブランドらしいアプローチだと感じましたね〜。。。。
こちらはすっかりこのメゾンのイット バッグになった『Lisbon(リスボン)』でございますが、今季はこちらの羽根のような不思議な質感の素材が注目です。これ、実はラビットファーなんですけど、その上からロウを塗装して独特の質感を生み出しているんです。なんでも濡れた猫の毛のようなテクスチャーにしたかったとか。。。。。ホント、何考えてんだか。。。。。。wwww
他に独特の斑模様が美しい魚の革を使用したタイプ等、人と被らない魅力的なアイテム満載でした!!!!
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さてさて、今週末はもうクリスマスでございますねぇ〜。。。プレゼントの準備がまだの方は、是非アッシュ・ペー・フランスのショップを覗いてみて下さい。ショップスタッフに聞くとデザイナーのプロフィールや作品に込めた情熱まで聞けますので、プレゼントを渡す際の能書きまで、もれなくゲット出来ますよ!
人は一人一人全く違う趣味趣向を持ち、現代人は極めてステレオ化されていると言われていますが絶対的に、明確に違うものです。人間である以上そこが一番楽しい所であって、アッシュ・ペー・フランスには個人を尊重するような個性的な作品が溢れ、新しい価値観や刺激的なアイディアを感じ取れるのが私の大好きな所です。
また、好き人に何かを送る時には、あれやこれや相手の事をイメージしてセレクトし、その時間さえも実に愛おしいものですよねぇ。。。。。。年に一度のクリスマスですもの!スカしてないで、是非、グイグイと前のめりで楽しんで頂きたいですね。。。
次回はまさに滑り込み!!!!!アッシュ・ペー・フランスで扱っているアクセサリーやファッション・ジュエリーの御紹介をしたいと思います。。。。。
間に合うかしら????クリスマスまでに。。。。。。。かなり、不安。。。。。
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THOM BROWNE 2016-17 AW !!!
はい。ご無沙汰しております!!!!
随分長い間更新しておりませんでしたので、遂に死んだかとの声も囁かれる中、残念ながら生きております。憎まれっ子世にはばかるでございますよぉ〜。。。スタイリストのお仕事しておりまして、結構バタついてました!!!!
日々の出来事は比較的定期的に私のInstagramのほうにUPしておりますので、宜しければフォローして頂ければ幸いです。
ここしばらくバタついていたのは、12月3日にいつもお世話になっており松雪泰子さんの主演映画『古都』の公開に先駆け、宣伝のお仕事をさせて頂いていました。
もう前月号になってしまいましたが『美ST 1月号』や『L'OFFICIEL JAPAN 1,2月合併号』、『AERA』では久しぶりに蜷川実花嬢とお仕事させて頂き慌ただしくも充実した日々でございました。
にしても毎日お会いしていてもお綺麗な松雪泰子嬢。。。。。主演の映画『古都』では、こちらも私がいつもお世話になっているおきものの『東三季』主宰、森荷奈先生監修の元、はんなりとした美しい着物姿を披露していらっしゃいますので、是非映画館に足をお運び下さいませ。
映画『古都』のサイトへはこちらからどうぞ。
さて、それでは、2016-17 AW PARIS MEN'S COLLECTIONのリポートのお話と参りたいのですが、ここまで引っ張って参りましたこのレポート、ようやく今回が最終回となります。。。。やっとです。。。。嗚呼、、、、長かった。。。。。
私の今回のPARIS MEN'S COLLECTIONのラストは、恒例のTHOM BROWNE(トム )でございます。
これは後日このブランドを日本で扱うステディ スタディの展示会にお邪魔した時に袖を通させて頂いた画像でございますが。。。。。。何よりもこのボーラーハットをマスクにしたようなヘッドドレス。。。。。今回もキレッキレです。www
このブランドらしい狭めのショルダーにストレートシルエットのタキシードコートは、部分的にダメージが加えられ、破れたりほつれたり。。。。なんだかヨレヨレ。。。。
これが今回のコレクションの重要なキーワードになって行くのでございます!!!!!
ここ最近恒例となっている、PARIS郊外のイベントセンターの広大なスペースに今回登場したのは、なにやら応接間のようなインテリア。。。。中央のシャンデリアや大きなフレーム、ソファー等には白いモスリンのカバーがかけられ荒廃したムードが漂います。
今回のトム ブラウン劇場は何が始まるのかとワクワクしながらスタートを待ち構えていると、まず登場するのはグレーの3ピースにボーラーハット、白塗りに黒いハイホールと山形のリップを引いた、なんだか1920'Sの無声映画に出て来る俳優のような二人でございます。
登場した彼らはインテリアにかけられた白いモスリンのカバーを取り払って行きます。姿を表すシャンデリアやゴールドのフレーム、重厚なレザーのソファは何処か古びていて、煌びやかなムードは感じられません。。。。。
やがて全てのカバーを取り払った彼らは、中央のシャンデリアの下の向かい合わせになったソファーに腰掛け、ゆっくりと被っていたボーラーハットを取り、なんだか遠い日の思い出に浸っているようにも見えましたね。。。。
今回トム・ブラウンが舞台に選んだのは、経済の低迷により廃業となったジェントルマンズクラブ、、、、さらながら、1929年の世界大恐慌の影響で店を閉める事となった、ニューヨークやシガゴのサロンのようなムードが漂い、現代人の心の中の闇のような物までもを象徴しているようです。
ショーがスタートするとおや?という疑問が。。。。。ランウェイには3体同じような作品が続けて登場します。目の前を通るとその3体は微妙にディテールを変化させ、新しいルックから段階的に劣化を加えたピースへと続いて行きます。
ゆっくりと会場を歩いたモデル達は、やがて会場のあちこちに配されたフレームの前に立ち止まります。新品のルックの反対側には少し劣化したルックと、かなり劣化したルックのモデルが立ち、三人一組のグループが誕生し、アートのインスタレーションやコンテンポラリー ダンスのオープニングのようです。。。
コレクションに登場するのはこのブランドが得意とする個性的なテーラリングに彩られています。ルックは全てアウター、ジャケット、パンツのセットアップで構成され、1920年代のジェントルマンのスタイルをベースに様々なユニークがアイディアが鏤められています。
しっかりとした趣のウエアは、ウールのキャバリーツイル、モヘア、ミリタリーカシミア、ウールツイル、ヘビー キャバリーフランネルとメルトンウールといった上質な素材が使用され、アストラカンやビーバーファー等もアクセントにプラスされます。カラーはトム・ブラウンが大好きなグレーをベースに、モノトーンやネイビーにほんの少しのブラウンという、まさにモノクロ映画の世界をデカダンに表現しています。
何よりも今季一番のポイントでもある様々なダメージ加工は、只アイテムを摩耗させたような安易なダメージではなく、一点一点様々な手仕事を駆使して表現されています。まるでHaute coutureのような複雑なテクニックを取り入れ、作為的に作り上げられているのは実に素晴らしかったですね。。。。
まず最初のシーンはグレー1トーンのルックでございます。エドワーディアンなテイラードのチェスターフィールドコートは、ラペルの部分やカフス、ヘムにファーがあしらわれ実に貴族的なムードです。インナーにはグレーのジャケットにベスト、ホワイトシャツにグレーのタイを合わせ、パンツは太めのカフスがポイントのクロップドパンツです。
劣化して行くにあたり布端を解いたり、破いたり、またそこにわざわざほつれたように見せる糸を垂らす刺繍を施したりと実に手が込んでいます。ファーの部分も艶やかで毛並みの揃ったものから、あえて光沢を除き、毛並みをクラッシュさせたりと面白いテクニックが伺えましたね。
こちらはグレーのグラデーションで織り上げた、立体感のあるツイードを用いたルックになります。
インナーには同じパターンのチェックをフラットなウールツイルに表現していて、コートのマットなムードとアクセントを付けた、グロッシーなテクスチャーがユニークでしたね。パンツにはさらに細かいゲージのチェックを用い、ムードやゲージの違うチェックを、1つのルックに乗せているというかなり上級者なコーディネイトです。
劣化のテクニックは部分的に横糸だけを外して、縦糸だけのディテールにさらに糸を足して刺繍したり、インナーからトレードマークのトリコロールのライナーを覗かせたりと面白かったですね。
ホワイトとグレーの、フラノのような厚みのある紡毛のタータンチェックは、フロントのヘムを丸くカットしたエレガントなチェスターコートに落とし込まれています。
こちらのダメージのテクニックは実ユニークで、ケーブル編みのニットとニードルパンチで模様を描き出しています。まるで表のコートが部分的に破れ、レイヤーしたニットが顔を覗かせているような印象で面白かったですね。
後ろ見頃はさらにエキサイティングな加工が施され独創的なアティチュードを描き、アトリエのスタッフ達により楽しく、丁寧に製作された感じがビシビシと伝わって来ましたねぇぇぇ。。。
今季、ジェントルマンズクラブのルーツでもある、イギリスのトラディショナルなムードとして様々なプレイドがコレクションではフィーチャーされています。
1920年代のスタイルを特徴付ける物として、その当時イギリス国王として在位していたエドワード7世の影響が強く現れています。実際の在位期間は1910年からの9年間で、即位前は数々のスキャンダルを巻き起こし放蕩息子とまで呼ばれる青年時代を過します。
が、当時イギリスと敵対国だったフランスやロシアと信頼関係を作り、東洋の新興国の日本等とも友好関係を結んだ実は有能な国王でして、日本の政治や文化の基盤がイギリス由来なのはその御陰かもしれません。巧みで平和的な外交から『ピース・メーカー』とも呼ばれとても国民に愛された国王です。
後の50'Sに登場する『テディ スタイル』はこの当時の彼のファッションに帰依するもので、ダンディなその佇まいから20世紀初頭の男性のトレンドセッターの一人でございますねぇ。。。『Director's suit(ディレクターズ・スーツ)』と呼ばれる、黒いシングルブレストのジャケットにコールスボンと呼ばれる黒とグレーの縞織のパンツのセットアップは、エドワード7世が取り入れたスタイルの一つでございまして、他にも沢山のトレンドを生み出しています。
競馬を愛した彼にインスパイヤされたようなプレイドは、こちらのルックでは美しい立体的なディテールとなって登場しています。ミンクやゴート、ムートン等のファーをカットし、リボンや他のチェックのウールと縫い合わせる事で複雑に表現されています。
劣化のグラデーションを表現する為にさらに生地をほつれさせたり、ファーにもラフなカットを加えたりと、様々なテクニックが溢れていましたね。
こちらは繊細なネイビーのチェックをベースに、立体的にキルティングを施して、チェックの模様をレリーフのように描き出した素材を使ったルックです。
インナーのジャケットとショートパンツはグレイベースのファブリックに立体的なレリーフをあしらい、テイラードカラーのコートにはゴールドのボタンや、ポケットの裏布、サイドベンツの内側等にメゾンのアイコンのトリコロールをあしらい、アクセントを付けています。
劣化をエスカレートするとキルティングの内側の亜麻色のロープがそのまま露出するという仕掛けでして、ハンドステッチのような効果を生み出していましたね。
トム・ブラウンが愛するスクール ボーイ スタイルは、こんなケープでも登場していましたよ。
ラペルとヘムのトリミングにはビーバーファーが用いられ、胸元には彼の愛犬ヘクター君のモチーフをあしらったトリコロールの刺繍のエンブレムが飾られています。素材自体が違うのか解りませんが、真新しいコートはネイビー一色の糸で織り上げられたウール地なんですが、劣化していくに連れ徐々にウォッシュを強めにし、ベースの生地にビーバーの毛まで埋めてるような独特のテクスチャーに仕上げていましたね。
ガーターベルトで留めたクラシカルでダンディーな極薄ストッキングも、ちゃんと伝線させていて。。。。。う〜ん、フェティッシュで大好物です!!!!
コレクションの後半はホワイトとブラックのコントラストの強いカラーリングで、より耽美で退廃的な世界を描きます。
ホワイトのフランネルのような肉厚のファブリックをベースに、ラペルとヘム、カフスにはブラックのミンクのトリミング、部分的にパイピングまで施しバイカラーを楽しんだコートは実にエレガントな印象でございます。インナーのブラックスーツも、パイピングのディテールで仕上げられていましたね。
皆様気になっていると思いますが、今回のこのボーラーハットをマスクにしたようなヘッドピースも、イギリスの巨匠、スティーブン・ジョーンズによる仕事でございまして、すっかりこのブランドではお馴染みとなりましたね。
ルネ・マグリットの絵画をイメージさせるシュールなアイテムが、今季のコレクションのエキセントリックなムードをさらに盛り上げていましたねぇぇぇ。。。
はい、もちろん、欲しいです!!!!www
そしてオーラスには、こんなパールの刺繍がびっしりと施されたショート丈のケープジャケットが登場しました。
WOMEN'SのHaute coutureをイメージさせる、このブランドのアトリエの気合いの入った作品に、この後行われるPARIS Haute coutureへバトンを繋ぐように感じたのは私だけでは無かった事でしょう。。。。
こちらのジャケット、パールの大きさを変えて立体的に刺繍し、チェックのパターンを描くというコンセプトなんですが、左側にあるのが真新しいルックでございまして、手前の物が劣化を加えた作品。。。。実はベースにブラックのウールを用い、新しい作品は全面にビッシリとパールを刺繍し、まるでホワイトだけの作品のように見せ、劣化が進むに連れてそこから糸を抜き、どんどん土台のブラックの生地が覗くというとてつもない手間のかかる事をしています。。。。。何やってんだか。。。。。
ジャケットのパイピングに見える部分はさらにブラックパールで刺繍を施し、ハットまでバイカラーのチェック模様で、やはりパイピングの刺繍まで施されています。。。。
インナーのジレにまでパールのエンブロイダリーが施され、見事なラストルックでございましたねぇ。。。。。
スティーブン・ジョーンズのマスクのようなボーラーハットをはじめ、今回のアクセサリーも実に楽しいアイテムが揃いましたね。
ブラックレザーを使用したブリーフケースは、1920年代のニューヨークのウォール街のビジネスマンのようなサッチェルタイプから、イギリスの名門校の学生のようなバックパックやショルダーとしても使えるような物までいくつかのバリエーションで登場しています。
また今季注目だったのは、トム・ブラウンの愛犬でもあるヘクター君を、実に忠実にバッグに再現した、その名も『The Hector Bag』でございます。ブラックレザーやビーバーファー等で登場していましたが、ウエアの劣化に合わせてちゃんと段階を経てボロボロになって行くディテールが施され、ユニークな反面ちょっと可哀想な気もしました。。。。wwww
いつもながらのトム ブラウン劇場。。。今回は1920年代の世界大恐慌の時代を舞台に、耽美で整った美しさをベースに、同じデザイン要素が、時間の経過からまた新たな美しさに変化して行くという、実にユニークなコンセプトのプレゼンテーションでございました。
ゆっくりとランウェイを歩きフレームだけの鏡の前でポーズを取るモデル達は、さながら現在、過去、未来をイメージしているようでもありますし、個人的にはその姿がイギリスの奇才、Oscar Wilde(オスカー・ワイルド)による『The Picture of Dorian Gray(ドリアン・グレイの肖像)』と重なって見えたのは私だけではないでしょう。。。
美青年ドリアン・グレイと友人の画家バジルが描いた肖像画から始まるこのファンタジックな物語は、人間の老いや短く儚い若かりし頃の美貌という永遠のテーマを題材にした作品で、耽美な物語を綴る事においては後にも先にも彼以上の人間はいないとも言わしめる、オスカー・ワイルドらしい名作でございます。。。また、イギリスの演出家、振付家Matthew Bourne(マシュー・ボーン)もスキャンダラスな内容で舞台化しています。
半年というサイクルで次のトレンドを作り、発表し続けなければならないデザイナーの宿命の中、時間の経過による劣化やダメージをコレクションのテーマに据えて、テクニックを駆使して表現した作品と、大恐慌後のジェントルマンズクラブを舞台にして繰り広げた世界観に、実際に誰も袖を通したいと思わないような摩訶不思議なものばかりが溢れる昨今のランウェイの現実や、大きくなり過ぎたファッションビジネスへの警告、しいては沢山物を売って大儲けする事が美徳とされる、資本主義経済の未来に立ちこめる暗雲すらをも感じていたのは、私だけでは無かった事でしょう。。。。。
最後に100年生まれるのが早過ぎた天才小説家の言葉の中で、特に印象的な言葉を記して、この長過ぎた私の2016AW PARIS MEN'S COLLECTIONのリポートにピリオドを打ちたいと思います。。。。
『流行とは、見るに堪えられないほど醜い外貌をしているので、六ヶ月ごとに変えなければならないのだ』 ーーーーーオスカー・ワイルド
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LANVIN 2016-17 AW !!!
さて、なんだか随分と寒くなって来た今日この頃ですが、いよいよアウターが必要になって来た感じがしますが、今年はもうお気に入りの一着に出会えましたか???
今日は、まだサイコーのアイテムに出会えていないファッション ノマドの皆様に向けて、今日はLANVIN(ランバン)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお送りしましょうね。
ランバンのコレクションはPARIS MEN'S COLLECTIONのスケジュール、最終日の朝が特等席なんですが、後日行われるre-seeも見物でございます。広大なスペースにはビジネスラインやWOMEN'SのPRE SPRINGのアイテム、キッズからアクセサリーに至るまでのその数の多さと言ったら!!!!!このメゾンの偉大さを感じますね。。。
また、1アイテム1テクニックというくらい、新しいアイディアに詰まった目から鱗の技法の宝庫でございまして、じっくり感心しながら見て行くとあっという間に時間が過ぎ、確実に次のアポに遅れてしまいます(ってか自己管理の問題???)。。。。トホホ。。。。
んでもって、もちろん袖を通すのも大事でございまして、発表されたばかりの作品を全身で体感する事が出来ます。。。。早速こちらのコートを失礼させてもらいましたよ〜。。。
シープスキンのアビエータージャケットをコートにしたようなアイテムでございますが、何よりも筆舌し難いこの絶妙な美しいグレーベージュのカラーがクールでございますね。ジップやマーチンゲール、アームホール等にブラックレザーのアクセントを付け、ショルダーからアームホールにかけてはメタルのリングのパーツとロープで作った個性的なデコレーションが施されています。
フレンドリーで、すぐにでもデイリーに取り入れる事が出来るアイテムですが、そのラグジュアリーなマテリアルや、ツイストを効かせたディテールが、特別感を感じさせてくれて素晴らしかったですねぇぇぇ。。。。
常に新しい男性像を打ち出し、PARIS MEN'S、世界のMEN'S WEARのトレンドを牽引して来たランバンでございますが、今回はLucas Ossendrijver (ルカ・オッセンドライバー)がランバン メンズのスタイル・ディレクターに就任して10周年となる、記念すべきコレクションでした。
Lucas Ossendrijver (ルカ・オッセンドライバー)は1971年オランダ生まれで、私とタメの今年44歳でございます。95年にアーネム アカデミーでムーラージュを取得し、卒業後はKENZO(ケンゾー)等でメンズ デザイナーとしてのキャリアを積みます。
2001年からDIOR HOMME(ディオール オム)に入社し、エディ・スリマンのもとで仕事をし、ランバンのメンズ スタイル・ディレクターに就任したのが2005年。翌2006年にはフランスにおける芸術文化勲章の、レジオンドヌール勲章シュバリエを授賞しています。
それまでランバンのMEN'S COLLECTIONと言えば、フランスの政治家の多くが着用したり、いわゆるラグジュアリーなビジネスマン達がお墨付きの、間違いない程コンサバティブなスタイルで有名でしたが、当時のアーティスティック・ディレクターのアルベール・エルバスと供に、このMEN'S COLLECTIONをパリコレの目玉となるような、世界中のファションスタ達が注目して止まないメゾンへと進化させて来ました。
まさにルカに取って足跡を辿る事となった今回、彼の眼差しはいつものように実に静かです。。。。浮かれる事無く、落ち着いて真摯にクリエイトされた作品は実に端正で、単なる回顧ではなく、さらに新しいテクニックに溢れた革新的なコレクションとなりました。
いつも以上に捻りを加えた驚きの生地扱いやテクニックは、見た事も無いような想定外のテクスチャーを生み出し、袖を通す人へ遊び心を抱かせます。アトリエとスタジオが密接なリレーションシップを持ち、得意のレザーにファーや、様々な表情のウール、ニットやプリントまで自在にを操り、MEN'S WEARの常識を根底から覆すようなチャレンジ精神に溢れています。
ブラックやグレー、温度のあるキャメルやブラウン等のメンズウエアのオーセンティックなパレットに、ブルーやバーガンディー等でアクセントを効かせています。大胆で意外性のあるスタイリングが男性本来のフェロモンを引き出し、男らしく艶やかなアティチュード素晴らしかったですねぇ。。。
こちらはファーストルックでございまして、このロングコートはショーが発表される否や、日本人ジャーリストの皆様も注目していらしたらしく、私がお邪魔したre-seeの会場でも、その場いたほぼ全員袖を通していらっしゃいましたね。。。
もれなく私も袖を通させて頂きました!!!!!!wwww
ブラックの柔らかいヴァージンウールを使用し、ミリタリーのトレンチコートにインスパイヤされています。実に絶妙なAラインのシルエットでございまして、左身頃の脇にスラッシュを施し、長めのベルトを装着すると半分は表に、半分は内側に隠れるという個性的な装いを完成させます。
コートに合わせたインナーもシャツのフロントを重ねて実にユニークで、こういうディテールって、やはりMEN'S WEARだけのメゾンでは絶対に登場しないような、Haute coutueのドレスのテクニックでございますねぇ。。。
メゾンの創業者ジャンヌ・ランバンの、PARISで最も古いHaute cotureメゾンのDNAすら感じさせてくれる美しいルックでございましたねぇ。。。
今回、この記事をUPするにあたり、どのルックを選ぶかかなり迷いました、、、。どれも実に凝っていて、日本未発売のアイテムもございますが、是非ショップで実際に触れて、間近でチェックして頂きたいと思いますね。。。
プレイドは今回様々なバリエーションで登場していますが、こちらは表地に細かいハウンドトゥースを、見返しの裏側にはプリンス・オブ・ウェールズを用い、シームをパイピングする事でナイトガウンのようなリラックスしたムードに仕上げています。
表地に部分的に走るジオメトリックな斜めのライン。。。。。これ、何だか解りますか?実は表地のウールにランダムなプリーツ(と言うかタック)をたたみ、裏打ちして固定しているんです。。。。グラフィカルな技法は単純なハウンドトゥースに複雑な陰影を生み、実に面白いテクニックでしたねぇ。。。
また、インナーのジップカーディガンのフロントにあしらわれているストライプは、実はプリントや織りではなく、太めの糸でクロシェ編みをしたブレードを繋げたものと、これまた拘りのアイテムでございまして、こういう優秀なアイテムをさらりとレイヤーさせているのはなんともリッチですねぇ。。。
こちらはヴィンテージのベースボールジャケットをイメージさせるアイテムでございますが、ディテールに拘りたいギミック男子達を満足させるような、遊び心に溢れたアクセントが伺えます。
身頃にあしらわれたのは鍵や八角形のスター、くじらやウォーターリリー(蓮)等のモチーフでございまして、こちら全て刺繍のアップリケになっております。何でこのモチーフなのかはさておき、その脈略が無さそうなセレクトや配置している位置自体も、気まぐれで付けたような衝動的なムードが堪りませんねぇ。。。。もちろん、全て緻密な計算でございますから!!!!
他にクモの巣やノコギリ等のモチーフも登場していて、実にチャーミングでしたね。。。
今季トレンドのシアリングのアビエタータージャケットも、ランバンの手にかかるとこんなに独創的に、アーティスティックに仕上がっていましたね。
シープスキンはまるでヴィンテージのアイテムのようにランダムなシアリングと、表革の部分には使い込んだような加工が施されています。後ろ見頃にはアクセントを付けたカーフのディテールと、アームホールや後ろ見頃のシーム、後ろ袖のシームにはトリコロールカラーのフリンジ付きのニットを挟み込み、オリジナル感満載。。。
歩くとディテールにあしらわれたフリンジがヒラヒラと揺れ、こんな楽しいアビエータージャケットは、他のどのブランドにもございませんでしたねぇ。。。。
今回のコレクションで再確認して感動したのが、ルカが生み出す確かなテーラリングの美しさです。最近はMEN'S WEARにおいてもコンフォート化が進んでおりますので、若い方でジャケットを着ない人も多いようですが、ストリートテイストやスペシャルなムードを強く感じさせるアイテムが登場していて素晴らしかったですねぇ。。。
こちらのジャケット、さりげないボックス形のシルエットに細めのラペル。。。。ですが、ショルダーに注目して下さいませ。白い糸でまるで仮縫いのようにステッチがあしらわれ、袖山には作為的な皺まで施されています。。。。
紳士服を、ジャケットを製作する上で『袖付け』と言われるショルダーの部分は言わば要です。デザイナーそれぞれに拘りの袖付けのスタイルがございますし、この袖付け次第でジャケットの値打ちが決まると言われます。
パターンでも縫製でも、最も細心の注意を払わなければいけないこのポイントを、敢えて未完成にしている。。。。もちろん、他に美しい袖付けのジャケットは沢山登場していますけれど、このジャケットに『10周年を迎えた自分の立場は、まだまだ途中』とでも言うようなルカのメッセージを勝手に感じてしまいましたねぇ。。。
他にも肩袖だけインサイドアウトにしたり、かけ剥ぎのようなワイルドなテクニックは、コレクションに挑発的なムードや、今の自分に甘んじない強い反骨精神のような物を感じさせてくれて素晴らしかったですねぇ。。。
端正なテーラリングのアウターや、プレイドのコート、ワイルドなファーのジャケット等、ボリュームのあるルックの中で登場した軽やかでカラフルなショートスリーブのシャツも、コレクションを艶やかに演出していましたね。
今季タイダイもキーとなるテクニックでございまして、こちらはシルクのボーリングシャツでございます。スカイブルーとネイビーのボーダー状のタイダイの上には、先ほど御紹介したベースボールジャケットのアップリケにも登場していたウォーターリリー(蓮)のモチーフもプリントされています。
他にタイダイのシャツはベージュ、ブラウン系やヌードベージュとヴァイオレットのインパクト大のバージョンも登場していて、重めのアウターのVゾーンから、スカーフ感覚でチラ見せするようにレイヤーするのもオシャレな感じでございましたねぇ〜。。。
ね?テクニック満載でございましょう???これ、ケータイの画面を見てるだけじゃ、、、、残念ながら殆ど伝わらないんですよねぇ。。。。哀しいかな。。。。
こちらはご覧の通りのパッチワークのシャツでございますが、70'Sのレトロタッチで今季の気分のアイテムでございます。使われているのは全てカーフレザーでございますが、グレーの部分は手作業でスエード加工を施していて、ヘアカーフの部分はグラデーションで染色しポニー風に仕上げた、やはり拘りのレザーが使われています。
アクセントになっている大きめのボタンは、さりげなく幾つかの種類をミックスさせていて、、、、、ほんと芸が細かいです。。。。
ラグジュアリーブランドの中でいち早くスニーカーに目を付け、スタイリッシュなアイテムを登場させたのも実はランバンでございます。ランバンが発表すると次のトレンドになるというのがパリコレの常識。。。。今やすっかりスニーカーはシューズのメインストリームでございますよね???
今季のスニーカーは実にユニークです。こちらのようにハンドでスプレーでペイントされていて、エキサイティングでございましたねぇ〜。。。ダークなカラーのコーディネイトに、シューズだけエレクトリックなムードというもの実にスタイリッシュで、ウエアとのコントラストが強い方が今年っぽい気がしましたね。
バッグも個性的なアイテムが多いランバンでございますが、今季はこちらのよう大きめのメッセンジャーバッグが注目でしたね。
ウエアとコーディネイトし易いレザーやファブリックを用い、ジップのディテールやゴツ目の開口部のループ、何よりもレザーを贅沢に使ったノット(結び目)とドレープのディテールが実にラグジュアリーでございました!!!!
今回のコレクションを製作しているまっただ中、長年ランバンのアーティスティック ディレクターを務めたアルベール・エルバスの突然の退任が発表され、ファッション界には大きな衝撃が走りました。コレクションの後ルカは『色々なノイズに気を取られないで、コレクションをクリエイトする事に集中した。』と何処かの媒体でコメントしていましたね。
アルベールが去った後、明確になったルカ・オッセンドライバーのスタイルは実に力強さを感じさせ、大胆さと繊細さを兼ね備えた、どんな時代にもブレずに自分の信念のままに真っすぐ歩いて行く、まさに理想の男性像に思えましたね。。。。そして、それはルカ自身のようにも見えたのは私だけでは無かった筈でしょう。。。
アイキャッチーな物が好まれ、奥行きのないファッションが横行する昨今、繊維の布目を追いかけながら、手を動かす事から生まれる新しいテクニックの数々にはもの凄い説得力があります。
私はそのクリエイトの段階の『息吹』のような物を感じたくてファッションを見ています。そしてその『息吹』を含んで仕上がったアイテムは、素晴らしいアイテムのみが醸し出す独特の威厳のようなものさえ感じられます。。。もちろん今回のランバンはスーパースターが集ったような濃厚なコレクションでございましたね。
私は、こういう物の事を『ファッション』とか『服』と呼ぶのではないかと思います。。。このコレクションを見て、しばらくそういう物を見ていなかったなと、痛感させられましたね。。。
あと、ショーでは発表されませんでしたが、ルカの10周年を祝うカプセルコレクションも現在発売されてます。数字の10や両手の指を広げて10本にしたモチーフ等があしらわれたハッピーな素材を使用していますので、気になる方は是非チェックして見て下さいね。。。。
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今回お話しした、LANVINの素敵なお話も掲載されている私の初の著書、『ブランドパスポート』は、現在絶賛発売中です。香水アルページやビジュー刺繍のドレス等、アーカイブス的なお話もありますので、是非、書店やアマゾン等でお買い求め下さいね。
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AMI ALEXANDRE MATTIUSSI 2016-17 AW !!!
はい。ではまずは掲載誌の御紹介をさせてくださいませ!
11月7日発売になりました、『25ans ウエディング 2017 ジュエリー号』でお仕事させて頂いてます。こちらの表紙をくるりと裏返しにして背表紙からのスペシャルな企画でございまして、イタリアの素晴らしいハイジュエリー ブランド、BVLGARI(ブルガリ)のウエディングジュエリーの特集ページになります!!!
カメラマンはいつもお世話になっている下村一喜さん、ヘアーはKen Yoshimuraさん、メイクはSada Itoさん、モデルはエミ・レナータちゃんとAndy君、ネイルは山口淑子さん、お花はブルーム&ストライプの皆様という豪華なメンツで、ラグジュアリーなブルガリのウエディング ジュエリーの世界を表現させて頂いております!!!
是非、書店に足を運んでチェックしてみて下さいね====!!!!!!
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今日はAMI ALEXANDRE MATTIUSSI(アミ アレクサンドル マテュッシ)の2016-17AWのコレクションを御紹介して行きましょう。
こちらは、後日このブランドを日本で扱っている、ヒラオ インクの展示会で試着させて頂いたピースでございまして、大胆なチェッカーフラッグのようなプレイドがキャッチーでございましたねぇ。。。。
二つボタンのフロントにアレキサンドルお気に入りのノッジドカラー、きっちり柄合わせしたパッチドポケットや、胸の箱ポケットのクラシカルなディテールにこのブランドのテーラリングの確かな技術が伺えます。
キャップもこのブランドのアイテムでございまして、この画像では何も見えてませんが、ネイビーベースに同じカラーの糸で『AMI』と刺繍してあります。他にキャメルやブラックもございましたよぉぉぉ。。。。
毎回PARIS MEN'S COLLECTION4日目、最もハードスケジュールの日の夜9:30からのコレクションが、アミ アレクサンドル マテュッシの指定席でございます。
ブランドの名前の通り、アレクサンドルの友達や親しい仲間達が集うこのショーで、普段なら疲れ切ってシートに座っても、和やかで和気あいあいとした会場のムードにすっかり癒されてしまうのですが、今回はいつもと少し違ったムード。。。。一面ブルーのカーペットが敷かれた会場は薄暗く、隣の人の顔を確認出来ない程でございます。
足元もおぼつかない状況で自分のシートを探しながら席に着き、この薄暗い状況の中でショーのスタートを待つ。なんだかいつもとは違う不安な気持にされられてしまいます。。。。これも、アレクサンドルの演出なのでしょうか。。。。。
コレクションがスタートすると、スモークがまかれた会場に一筋の光が。。。朝日が当たるようには柔らかなライトに照らされ、会場の全貌がはっきりとして来ます。ブルーに包まれたランウェイはまるで新しく訪れた朝のように優しく、思わずホッとしてしまいましたね。。。。
やっぱり、アレクサンドルの演出でございました!!!!してやられた!!!!
コレクションはこちらのオーバーシルエットのコートのルックからスタートします。キャメルカラーのウールのダブルブレストで、襟を立て、襟裏のホワイトの部分を覗かせ、フロントを開ける事でワイルドに着こなしていて、パンツも同じ素材でヘムをダブダブにしたオーバーシルエットです。
インナーには今季多く見られた、モコモコしたテクスチャーのニットを合わせ、パウダーブルーのカラーは夜明け前の薄いブルーの空のように印象的です。
クリーンで爽やかなルックで、まさに新しい朝を告げるようなルックから、印象的にコレクションはスタートします。
セットアップのスーツの上にダウンを着るというスタイルって実に難しくて、なんだか代理店の人の冬の屋外でのイベント感が出て微妙なんですが、このブランドではかなり前からこのスタイリングをショーで発表しています。
こちらはインナーにピンストライプのダブルブレストのネイビーのスーツ、その下のはグレーのシャンブレーのニット、とインナーのカラーリングを抑えて、インパクトのあるダウンジャケットはボルドーでアクセントを付けています。足元もスニーカーなので、恐らくスーツをカジュアルに着たという事でまとめているんだと思いますね。
実際、とても快適で東京のビジネスマンでもこういうスタイルの人を良く見かけますが、きちんと考えないとやはり微妙になりがちですね。。。自身の無い方はきちんとトレンチやチェスターなんかを着る方をオススメします。
まぁ、着ている人がカッコイイから成立するという、残念な部分もありますけどね。。。wwww
今季のコレクションはいつもにも増して簡潔でクリアー、言わば究極のノームコア。。。。プリントや特殊な素材は殆ど影を潜め、さらにクラシカルに立ち戻ったような印象を受けましたね。
その中でもちょっと面白かったのは、こちらのボンバージャケットのようにパッチワークで模様出しをしていたアイテムでございまして、サテンのような光沢のテクニカルファブリックとウールのマットな質感でボーダー模様を描いていましたね。
シルバーメタルのジップでアクセントを付け、上品なシルエットのクロップドのカーゴパンツと、レースアップのブーツをコーディネイトしていましたね。
最初の画像で私が着ていたようなチェッカーフラッグのようなプレイドは、今季フィーチャーされているモチーフでございまして、様々なバリエーションで登場していましたね。
ヘリンボーンのクラシカルなウールと光沢のあるテクニカルファブリックをパッチワークしていて、ウエストのリブの部分やスリーブまでちっちりとパターンを合わせている所が、このブランドの細かい拘りを感じさせてくれます。
第二次世界大戦時代のアーミーのフライトジャケットをベースにしているそうですよ。
こちらもチェッカーフラッグをモチーフにしたもので、こうやってハンガーに吊るしていると湾曲しているように見えますが、実際に着るとパキッ!とオーバーサイズのモチーフが身体の上に乗るデザインです。
かなり大きなゲージの身頃と、少しパターンを小さくした袖の部分のコントラストがユニークで、アルパカミックスでフワフワした優しいテクスチャーです。
右のニットはモノトーンの糸で、細かいヘリンボーンのようなユニークなパターンを編み上げたニットでございまして、ネックの部分のリブはホワイト、ヘムカフスの部分はブラックと趣を変えて、クラシカルなクルーネックをイメージしています。
因みにクルーネックのクルーはCrew、船員の事でございます。彼らが好んで着た事からこの名前が着いたそうです。
アミが得意とするリラックスしたスポーツテイストのアイテムは、今季、こちらのようなジャケットで登場していましたね。
光沢のあるサテン1ファブリックで仕立てられたこちらのボマージャケットは、大きめのしっかりしたサイドの箱ポケット、上品なシャツカラー、カフスとヘムの部分は供布をシャーリングしてリブにしています。
インナーに同じネイビーのジップアップのカットソーを合わせていますが、こうやってウエスト部分でパッツリ上下のカラーを分けるもの、スタイリングがお洒落に纏まる着こなしですねぇ。。。
50'Sのクールなイメージでクリエイトしたらしいので、ネルシャツにデニムなんてコーディネイトもハマりそうですねぇ。。。
ええ、もちろんヘアーはリーゼントでお願いします!!!!!
コレクションの最後にはちょっとびっくりするようなルックが登場しました。
こちらのパンツがそうなんですが、シルバーのマイクロスパンコールで仕立てたパンツになります。フワフワした肌触りのパステルブルーにスニーカーと、極めてリアルなスタイリングですが、これまでこのブランドでスパンコールが登場したのは初めての事で、この後に登場したステンカラーコートと供に実に印象的でしたね。。。。
最後の二体だけで、しかもかなりのインパクト。。。。昨年、11月のテロを受けて、急いで間に合わせたようなそんな気がしてなりませんでしたねぇ。。。
スニーカーは断然ホワイトが素敵でございまして、シックなカラーのウエアにホワイトのスニーカーはパリジャンが大好きなスタイリングです。
今季は特に真ん中のような、ホワイトとアイボリーのコンビタイプが新鮮でしたね。カーフとスエードと素材もコンビにしていて、細かい技が効いていましたね。。。
さて、今回のコレクションですが、スパンコールのステンカラーのコートが去っていた後は、再び真っ暗な静寂がランウェイを覆います。闇の中、わらわらと音がするなと思っていると、出て来た方向とは逆の方向から、まっ暗な中モデル達がパレードをし、ランウェイの背景に用意されたステージの上に上がり、丁度ゲスト達に背を向けるように無造作に並びます。まるで、何かを待ちわびているかの如く。。。
やがて彼らの背景から照らし出されるのはオレンジのライト。。。朝日を浴びるように、それを待ち望んでいたかのように、彼らのシルエットが朝日の中に現れました。。。。。そしてご本人が登場にて、コレクションは終了。。。。。。。
昨年11月のパリ同時多発テロが終ってしばらくして、実際にパリで暮らすパリジャン達は口々に『いつもの、普段のパリを。』という言葉を唱えました。音楽とファション、芸術の街パリには常に世界中から沢山の人がやって来て、普段ならホテルのブッキングは極めて難しいのですが、このテロ直後、観光客の足はグッと減りました。
激減した観光による収入はパリに一層暗い影を落とし、実際、渡航禁止命令が出た企業もいくつかで、この時のパリコレは全体的に人が少なかったように感じましたね。
私がいつもお願いしているタクシーの運転手のクリストフは、この時シャルル・ド・ゴールに着いてタクシーに乗った数分後にきっぱりと『テロはもう終った。』と強い口調で言いました。テロが影響するその他の問題も勃発しているんだなぁ。。。とその時肌で感じましたね。
『私達はいつもと同じように、ダンスをしたり、シャンパンを飲んだり、恋をしたりしたいだけなんだ。それが何であれ宗教はもういらない、、、欲しいのは今まで通りのパリだけだ。』知人のパリジャンの一人がInstagramでUpしたこの言葉が今でも強く印象に残っています。。。。。
この街に住み、この街でクリエイションをするアレキサンドルにとっても気持は同じ事。最後にスパンコールの眩いばかりのアイテムを用意したのも、ショーの最後に用意された演出も、当事者であるパリジャンとしての彼自身からの強いメッセージではないでしょうか。。。。
私自身、昨年このテロのニュースを聞いた直後、必ずPARISに行かなければいけないと強く感じました。この事件を受けてクリエイター達が何を言おうとしているかを受け取らなければと、いつも以上に強い使命感を持ちましたね。。。そして多くのコレクションで感じられた、平和の大切さや、それを様々な方法で表現して来る彼らのメッセージを強く感じ取る事が出来ました。
『何があっても明日は必ず来る。顔を上げて前に向かって進んで行こう。。。。。』
今、思い出しても、これまで見て来たシーズンとは全く別で、心が震える事が多かった、とても印象的なシーズンだったように思えますねぇ。。。そして、PARISを、私が関わらせてもらっているファッションを、今までより深く愛する事になったシーズンでもありましたね。。。。
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BALMAIN HOMME 2016-17 AW !!!
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DIOR HOMME 2016-17 AW !!!
では、今日はDIOR HOMME(ディオール オム)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょう。
この時のコレクションはパリ同時多発テロ後初となるものでしたが、さすがディオール オムともなれば毎回セキュリティーやパパラッチ、当日のセレブリティーを目指すティーンエイジャーのファン達まで押しかけてごった返していますが、いつもとは違う、一種異様なセキュリティーの屈強な皆さんの真剣な眼差しが強く印象に残りました。
ランウェイの上で平和を唱うデザイナー達のメッセージを受け取る度に、事件の重大さについて考えてはいましたが、こうやってこの街で起こった事件なのだという事をダイレクトに肌で感じましたね。。。
ファッションは平和だからこそ成立するのも。。。過去の様々な惨劇を振り返ってみても、一度戦争等が勃発すると私達ファッションに関わる人間達は存在価値すらありません。
そんな事を考えながら会場の中に入ると、こんなドラマティックなインテリアが用意されていました!!!!一面に真っ赤なライトで照らされた空間には巨大なシャンデリアが飾られ、ライトアップされたスケートボードのレーン、美しく並べられた寄せ木細工のフロアー等と、クラシカルとフューチャリスティックを一度にぶちまけたようなおもちゃ箱のような空間でございました。。。。。
世界中の人々が銃や爆弾を捨て、一時でも平和であって欲しい。。。そんな事を考えてしまいましたね。。。。。
今回クリエイティブ ディレクターのクリス・ヴァン・アッシュはこんな言葉をプレスリリースの中に綴っています。
『コレクションの基盤となったのはハイブリッド(混在・混成)というアイデアです。現代人は誰しもひとつの枠には収まりません。私たち人間は複数の枠を同時に意識しながら生きています。ニューウェーブやスケートボードを身近に感じて育ってきた人たちもいますが、肝心なのはそうしたものやその時代に育った人たちが今どういう姿へと成長しているかです。思い出や伝統の名残りはあるとしても、ノスタルジックな感覚はありません。 これが今回のハイブリッド化(混在化・混合化)なのです。』
例えば男性なら誰しもに経験した事があるかもしれませんが、少年の頃、ミュージシャンやカルチャー、スポーツやアート等に熱狂し寝ても覚めてもその事ばかりなんて事があったのではないでしょうか。。。。感受性豊かな時期に自分を熱く熱狂的にしてくれた物はその後のモチベーションを深く左右し、人生における自分の在り方にも大きく影響して来ます。
クリス・ヴァン・アッシュは今回、人はどのように成長し、その過程において過去の経験に郷愁を伴うことなく、現代へと姿を変えて行くのか。。。。そんな疑問を念頭にコレクションをクリエイションしました。
私流に勝手に解釈すると、例えば青春時代パンクに熱中し、シド・ビシャスを神と崇め生きているようなタイプの人、時間を重ねる事で彼のライフスタイルとうまくマッチし、どんな装いをしても彼のアイデンティティーが痛くない感じで現れ、実に魅力的。。。。そんな男性像でございましょうかねぇぇぇ。。。
今と過去を模索するクリエイションの中で本来のコードは現代的にハイブリッドされて行きます。贅沢で貴族的な素材は日常へ、シルエットはデフォルメされ、ラグジュアリーとは何かという疑問が曝されます。
クリションの中で浮き彫りになったコードには、イギリスの反逆者、英雄のロブ・ロイをルーツとするバッファローチェックや、スケータースタイルに変貌した、学生達のストリートカラルチャーから生まれたオックスフォードバッグス。伝統的なフェアアイルは破壊的なムードへと姿を変え、ムッシュ ディオールが愛しメゾンのアイコンでもある花のモチーフは挑発的で官能的な香りを漂わせ、まるで夜に花開いているようです。
カラーパレットも実に明確です。ブラック、ホワイト、レッドのまるでキリスト教の儀式の配色のような三原色を中心に緊張感のあるムードで、多少のキャメルやバーガンディー、グレーのトーンがさりげない優しさを感じさせていましたね。
いきなり、私、着ちゃってますが、こちらの坊やが着ているのが今回のファーストルックになります。クラシカルなブラックフォーマルを今季の気分にで艶やかに解釈していて、どこかニューウェーブのカリスマ的アーティストのようなムードも、今季の特徴でもあります。
クリス・ヴァン・アッシュらしいスキニーなシルエットのスーツは、上質なウールサージで仕立てられ、インナーにはカフスがミトンのようになったシャツと、ホワイトとレッドのストライプのリブがあしらわれたVネックのTシャツを合わせています。
襟元に飾られたシャープなシルクファイユのボウタイや、スターや珊瑚等5つのラッキーモチーフをあしらったネックレス、エッジィなブーツには赤がアクセントになったシューレースをあしらい、上品さと妖しげな魅力を放つルックを緻密な計算により作り出しています。
一方、私が袖を通しているのは、アウトドアテイストを感じさせるフード付きのコートで、身頃とフードの間にはホワイトのシアリングのムートンを差し込んで、徹底的に今季の三原色を貫いています。広げた前立ての部分にはドットボタンやジップ等がグラフィカルに配され、縫い代の部分は真っ赤のラインの圧着によるものです。
このコート、フロントを全部閉めてしまうと、赤い部分は全て内側に隠れる仕様になっていて、内面にフツフツと熱い情熱の炎を燃やす、今季の情熱的な男性像を象徴するようでしたね。
こちらのニットでございますが『DIOR FAIR ISLE(ディオール フェア アイル)』とうタイトルが付いておりますが、モチーフのゲージを細かくし、レッド、ホワイト、ブラックの今季の三原色で仕立てられたちょっとエッジィなニットでございます。
素材はカシミア混のウールでして、滑らかなテクスチャーにうっとりしてしまいましたねぇぇぇ。ふと気付いてよ〜く見て見てみると、なんとこのフェアアイルのモチーフの中に様々なクリスチャン ディオールのコードが織り込まれているではありませんか!!!
胸元にパターンのように描かれた『47』の数字はクリスチャン ディオールが記念すべき一回目のコレクションを発表した1947年の事、その下にはムッシュが幼少期を過したグランヴィルの館の庭園を飾った薔薇の生垣、そして彼がラッキーチャームとして愛した星のモチーフ等が、オーセンティックな雪の結晶等のパターンの中に忍ばせてあります。
実に繊細で丁寧に編み出されたモチーフはHaute coutureのテクニックを、デイリーシーンでもノーストレスで楽しめるようようにアップデートしていましたね。
全体的に今シーズンはコートが豊作のシーズンとなったようですが、ディオール オムでも秀作揃いでございましたね。オーバーシルエットのたっぷりとしたボリュームの物から、スキニーなロングジャケットまで、ファブリックに合わせて様々に展開しているので、お気に入りが見つかつかもしれませんよ。
こちらのレザーのコートはre-seeの際に袖を通させて頂いたのですが、軽やかで実に気心地が良かったですねぇぇぇ。。。デザインのベースになっているのバイカージャケットでございまして、本来ショート丈のこのアイテムをコートに落とし込んでいて、ここにもパンクスやロッカー達の反骨精神というコードが現代的に解釈されています。
部分的にグラデーションで染めまで施されていて、実にスタイリッシュなアイテムでしたよ。
今季ユニークだったのが、こちらのようなコンパクトでスキニーなジャケットに、ダボダボのオーバーシルエットをコーディネイトした誇張されたシルエットでございまして、ニューウェーブのミュージシャン達のようなスペシャルな印象を受けましたね。
使われているのは細かいバッファロー プレイドでして、このモチーフにも面白いお話がございます。このチェックの元々の名称はロブ・ロイ タータンと呼び、17世紀のスコットランドの英雄、儀族でもあるロバート・ロイ・マクレガーに因んで創造、製作されたそうです。
22歳の若さでマクレガー族の族長となり地域で有数の牧畜業者になりますが、ある貴族が牛の購入の為に多額の資金を投資しますが、牛も資金も戻って来ないという事件が起こります(一節には貧しい人々に施していたとか。。。)。これを切っ掛けにアウトローとみなされ家や財産を没収され逃亡生活を余儀なくされます。
後にジャコバイド(名誉革命における反政府軍)に加わり反体制として戦いますが、最終的には屈服し、恩赦を受けています。
伝説的英雄をイメージしたこのチェックは実に簡潔で、彼の人柄のように1本筋の通ったタータンです。やがてアメリカ開拓時代のカウボーイ達が好んでこのチェックを纏ったという部分でも納得出来ますね。
ロブ・ロイ タータンから派生した様々なチェックのパターンも、今季のコレクションを物語る重要な要素の一つです。
こちらは縦長の二つボタンのジャケットと、ナローシルエットのパンツのスーツスタイルでございまして、上質なウール サージが用いられています。
ウィンドーペーンのようなチェックがご覧頂けるかと思いますが、ちょっとファッションにお詳しい方なら『ステッチ?』なんて思うかも知れません。。。。。。が!!!!!!!こちら、もの凄い細いマイクロチェーンを刺繍してこのパターンを描いているんです!!!!!
かなり近くまで、もしくは袖を通す本人にしか気付かないくらいの細かさで、Haute coutureのテクニックを存分に感じられる丁寧な仕事は、実に素晴らしかったですねぇ。。。。
そう言われると、こちらのロングジャケットのチェックも只物ではないかも!と思って見てしまうのが、人間の心理でございますが、こちらはステッチによってプレイドのパターンを描いています。
ステッチの糸を長めに残し、ローエッジのような、フリンジのようなテクスチャーを作り出していて、縫い糸でこれだけのボリュームを出すために、実際のステッチは数cm縫った所で糸を切るという実に細かい作業が行われています。
スキニーデニムにはまた違うテクニックが施されていて、一度わざと裂いたデニムに今季の三原色でもあるレッドとブラックとホワイトの糸で、あえてラフに、かけ剥ぎしたようにジグザグの刺繍が手仕事で施され、こちらも糸始末をしないでワイルドなムードです。
こういうテクニックってやはりメンズウエアだけをやっているメゾンでは発想しないアイディアなんですよねぇ、、、。究極のHaute coutureを生み出す卓越したテクニックと、形にする為の強い探究心や情熱があるからこそ生まれるアイディアで、ディオールならではのテクニックだと思いますねぇ。。。。
途中、数点登場していたキャメルのアイテムも、三原色の中でまた違った趣を感じさせ素敵でしたね。こちらはダブルフェイスのカシミアの2ボタンのコートで、クリス・ヴァン・アッシュらしい小さなラペルとスクエアなシルエットが印象的です。
先ほども御紹介しましたが、このボンタンのようなパンツ、元々は『オッスフォード バッグス』と呼ばれ1920年代にイギリスのオックスフォード大学の生徒達の間で流行したスタイルです。丁度袋(バッグ)のように見える事からこの名前が付き、極端にワイドなシルエット、広いウエストベルトに深い股上、カフスの折り返しは深めというスタイルで、バギーパンツの原型でもあります。
今回はそこにスケーターテイストもプラスされ、やはり時代を越えて愛される永遠のコードをハイブリッドに表現していましたね。。。。
また、オックスフォード大学はトレンドの発信地でもございまして、シャツ等に使用される薄手の平織りの生地の事を『オックスフォード』と呼んだり、眼鏡のフレームで黒ぶちの丸みを帯びた『ボストン・モデル』をよりスクエアにした『オックスフォード・モデル』等もこの名門校から生まれたそうですよ。
コレクションの後半にはムッシュ ディオールが愛した花々のモチーフが、新たな進化を遂げて登場します。
こちらのロッグジャケットとナローパンツに用いられているのは、『FLUEURS MR DIOR』という名前の付いたモチーフでございまして、アザミやマリーゴールドのようにも見える花々がシルエットで描かれています。実はインナーに着たニットがそのモチーフを拡大した物で、花の感じが良くお解りになると思います。どちらもジャカードで舞い散る花々が表現されていましたね。
恐らくグランヴィルの庭園に咲く、花々の中からインスパイヤされているのかもしれませんね。
スニーカーにもサングラスにもフラワープリントをあしらい、胸元にはブラックローズのコサージュピン。。。。。全身花尽くしでございますが、このクールでカリスマティックなアティチュード。。。。この少しダークな使い方がとても新鮮でしたね。
re-seeの会場に居たモデル君達と3ショットさせて頂いたのですが、ほんと今回はテクニックの嵐でございまして、こうやって彼らが着ているのを身近で見る度に、なるほどと感心してしまう、新しいディテールに感心させられましたね。
まず左の坊やが着用しているパンツでございますが、なんだかアーティスティックなプリントのように見えるかと思いますが、こちらは『UNTITLED 1』というタイトルのデニムでございます。
個性的なモチーフは実はハンドペイント。。。。Tシャツの顔料のように、少しシリコンっぽい塗料を生地の上に乗せ、手仕事でこの模様を描いています。生地の表面にくまなくペイントが施されているので、履き心地はレザーのパンツのようにしっかりしたものになります。
私が袖を通させて頂いたのは『LOST IN FEELINGS, LOST IN YOU』というなんとも情熱的なタイトルの付いた今季のキーモチーフとなるプリントでございまして、ナイロンのロングコートです。今季、メゾンのアイコンでもあるバラのモチーフはこんな感じでダークなムードであしらわれていましたね。ハードロックのムードも感じさせるこのプリントは、ベースがホワイトバージョンでも登場していましたよ。
これだけのロング丈にこのラグジュアリーなプリント、、、、、。袖を通すと、、、、、嗚呼!気分が良い!!!!!
右の坊やは今季の三原色の中からレッドを中心したコーディネイトでございますね。ノッジドラペルのダブルブレストのコートに用いられている素材は『ローデン ウール』という素材でございます。
ローデンウールは19世紀後半からオーストリアを中心に生産されるようになったウール生地で、厳しい自然環境の中で暮らすアルプスの防寒用の素材として開発されました。一般的には淡いグレーで『ローデン パール』と呼ばれる小さな斑点があるのが特徴の厚い生地です。未だに創業以来使われている木製のハンマーで叩き、お湯と石鹸でフエルト状にするという行程が行われていて、1mの生地を作るのに新しいウールが400gから1000g、生地幅は織り上げた直後よりも2/3までになってしまうそうです。
スタイリッシュに見せながらもしっかりと機能性を備えたコートには、今季のバッファローチェックをマイクロサイズにしたVネックのTシャツと、ジョギングパンツを軽やかにコーディネイトして、オシャレでございましたねぇ〜。。。。
特にヨーロッパ等においては、個人の価値観は絶対的に尊重されます。ファッションやライフスタイル関してもそれは個人の自由に委ねられているので、個性的なファッションをしている人を見ると、『彼にもそのファッションを装い権利がある。』と基本的人権を大前提に考えています。
結果、様々な趣向や個性の人々がコミュニティーの中で成立する事が出来ます。頭の先まで全身タトゥーの花屋さんとか、顔中ボディピアスのロックな肉屋さんなんかが街の中で普通に暮らしています。時に強烈なカルチャーに影響された人は、その人自身が憧れた世界と時間をかけてオーバーラップする事が出来た場合のみ、実に魅力的に変容し、クレイジーなオジさまやオバさまが沢山いて嬉しくなりますね。
日本のように集団的な一般的な価値観を個人に押し付けるのではなく、まず始めに個人ありきという考え方が基本で、歳を重ねるに連れて社会や環境は『落ち着け!』という堕落を強いたりはしません。もちろん全て自己責任の元となりますので、揶揄されないのと同時に、素晴らしいアドバイスもありません。自分が望まない限り。。。。
そういう土壌があるからこそ、ファッションは様々な価値観で花開き、自分の好きな価値観を求めに沢山の人々が訪れ、PARISはファッションの都となったのでしょう。。。。日本のように全てトレンド一色にはなりえないですねぇ。。。
今回のコレクションにおいて、クリス・ヴァン・アッシュは次のようにも話しています。『コレクションが語るのは 現在です。過去のエレメントを取り上げつつも現代的であり、未来を 見据えた今この瞬間なのです。』
恐らく現在のファッションシーンの中に、かつてファッション=生き様だった頃の熱い情熱が感じにくくなった昨今、彼自身の興味はそれを纏う人の心の奥底まで向いているのかもしれません。。。。
結局、着る人のハードがカッコ良くないとダメって事ですかね????あえてこの命題に関しては、今回は結論は出さない事にしておきましょうね。。。。wwww
サナトリウム育ちの男だか女だか、むしろ生きているんだか死んでいるだか解らない、ぬるま湯的男子が氾濫している今だからこそ、よりグラマラスで、スリリングな気分を楽しみたい方は、是非ディオール オムのショップに足をお運び下さいませ!!!!!!!
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2016 Dior PRE FALL COLLECTIONのPARISでのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ
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2016 SS Dior Fine JewerlyのPARISでのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。
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今回のリポートした Diorの素敵なお話も掲載されている私の初の著書、『ブランドパスポート』は、現在絶賛発売中です。シグネチャーのバッグのLADY DIOR、バージャケットのお話等も楽しめます。
アマゾンでのお買い上げはこちらからどうぞ。
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sacai 2016-17 AW !!!
はい。皆さん!ハロウィンは終りました!!!!!
楽しいのは解りますが早めに現実に戻りましょう。もう、クリマスマでイベントはございませんので、これからはしっかり額に汗して働きましょうね。
今、頑張っておかないとお正月の餅は喰えませんから!!!!!(←お前誰だ?)
今日は今最も勢いのある日本人デザイナー、阿部千登勢さんが手がけるsacai(サカイ)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。
こちらはショーの直後に東京で行われたプレゼンテーションにお邪魔させて頂いた際に、袖を通させて頂いた今季注目のレジメンタルのコートでございます。
今季ネイビーやフォレストグリーンをベースに、レッドやイエローのアクセントカラーのレジメンタルは大注目でございまして、ニットやジャージ素材としてジャケットやプルオーバーはもちろんの事、裏地としても再考されてアイテムに捻りをプラスしていましたね。
こちらはなんとムートンでございます。。。。ブランケットくらいに短くシアリングした素材ですが、ストライプはなんとインターシャによって施されています。。。つまり全部縫い合わせているというもの。。。。
こちらは特にビビットなアイテムで、左右の身頃でカラーをパッツリ別けた実にユニークなピースでして、襟元のネックウォーマーや袖のベルト等、クラシカルなオーバーコートのデザインを取り入れているのも芸が細かいですねぇぇぇ。。。
今回会場となったのは、PARIS6区、セーヌ沿いにあるMonnaie de Paris(パリ貨幣博物館)の一室でございまして、以前は橋の欄干に南京錠を付けて鍵をかけ、その鍵をセーヌ川に投げる事で永遠の愛を誓うというアトラクションで有名な、Pont des Arts(芸術橋)のすぐ側でございました。
嬉しい事に、ここは私がステイしているサン・ルイのアパルトマンからは徒歩10分!!!!!遅刻してもダッシュで多分6分!!!!!
ポン・デ・ボザールの南京錠に関して少しお話させて頂くと、この風習は2006年頃にローマから始まりPARISまで広まったそうで、むき出しの鉄製の欄干のこの橋は南京錠を付けるのにはもってこいでございまして、世界中から集まった恋人達により一時期は70万個以上にもなり、その重さは象20頭分。。。。。あまり重さで橋の一部が破損した事をきっかけに『愛の南京錠のおかげで世界遺産が危機に瀕している』と撤去運動が起こり2015年6月に実現。。。。なので、現在は美しい鉄製のアーチの外観を露にしています。
貨幣博物館の2階(フランス式だと1階)のサロンは、かなり小さいのですが、高い天井に描かれた美しいアール・ヌーヴォー調の天井画や、白と金を基調とした華麗な装飾が実に美しく、好んでこの場所でコレクションを行うブランドも少なくないですね。
会場に入る途中の階段の踊り場には、なにやら『LIIFE』と書かれたネオン管が煌々と輝いております。『LIFE』だとIが一つ多いんだけど。。。。と思いながら席に付くと待ちに待ったコレクションがスタートします。
今回デザイナーの阿部千登勢さんのメッセージはこの『LIIFE』という言葉に現れています。LIFE=生活、I=愛、つまり『より多くの愛がある生活』という意味を込められたこの言葉がコレクションのセンターラインに据えられます。混沌としたこの時代において『より多く与えること』というコンセプトの元に、いつも以上に遊び心に溢れ、さらに進化したレイヤーやドッキングのアイディアは楽しく、まさに愛に溢れたかのようでございましたね。
様々なお馴染みのクラシカルなアイテムはサカイらしい大胆なアイディアによって、解体、再構築され想定外の新しい美しさを奏でます。ナイーブなプロポーションのダッフルコート、上品なチェスターフィールドコート、ピーコートやシープスキンのアウター、レザーのライダースもさえも解体され、そのディテールを他のアイテムにあしらわれたり、インサイドアウト等のテクニック、複雑なレイヤーによってアクロバティックに変貌を遂げます。
トップスはコンパクトでスクエアなシルエットや、オーバーシルエットで描くほぼ正方形のフォルムに、比較的ほっそりとしたストレートのシルエットのパンツやスキニーをコーディネイトしたバランスの良いプロポーションが美しく、ロングなコート等も素材やディテールで軽さを出しているのが素敵でしたね。。。。
これまで以上に遊び心と楽しさに溢れたコレクション、ファーストルックにはこんなコートが登場します。ご覧の通りのダッフルコートがベースになっていますが、ブラックのムートンのコートのフロントに、ベージュのコットンのダッフルコートのフロントを付け、まるで二枚のコートを重ねて着ているようなアティチュードです。
ローエッジのディテールや、ライナーにグリーンのアクセントカラーをあしらったフードやチンウォーマー、フロントのロープのディテールやトグル、カフスやベルト等本来の機能性から生まれたディテールを、プレイフルに解釈している所が素晴らしいですね。
本来カットされる筈のスカーフプリントをそのまま使うスタイルはWOMEN'Sでも人気でございますが、こちらではジオメトリックなドットのパターンのスカーフのプリントを使用したほっそりとしたパンツで、どっしりとしたインパクトのあるアウターを軽やかにポップ見せていましたね。
こちらは実にエレガントなコートでございまして、大人男子でもさりげなく着こなせそうでございましたね。
伝統的なメルトンのチェスターフィールドコートと、シープスキンのアビエータージャケットをドッキングさせたアウターでございますが、チェスター部分のシルエットの美しさと柔らかいムートンのパーツ、襟のアシンメトリーな配置等実に良く出来たアイテムです。
ムートンのラペルに施されたたまぶちのボタンホールやフロントのボタン、チェスターフィールドコートのラペルから覗くマーチゲンール等、ディテールまで実に緻密に作られていましたね。。。
はい、大好きですねぇ。。。こちら!!!!
インナーにはコットンとベルベットで仕立てた長めのヘムとスリーブのシャツをコーディネイトしていましたが、アクセントとして様々なジュエルカラーのベルベットが登場していたのも、トレンド気分を楽しめそうでしたね。
こちらはミリタリーのキルティングライナージャケットとダウンジャケットをドッキングさせたアウターになります。
波形のステッチでパッティドしたボディーに、パイピングで布端を仕立てミリタリームードを感じさせます。今季フードのディテールも大切な要素の一つでございまして、こちらのように端にジグザグのステッチ等を入れて、パリッ!と張らせてフォルムを強調したディテールも気になりましたね。
ホワイトのキルティングのダウンジャケットを重ねて、防寒面でもバッチリなこちらのインナーには、今季のコードである『LIIFE』の文字が施されたスウェットシャツをチラリと覗かせていましたね。
サカイで人気のバイカージャケットも、今季はポップなカラーが注目でしたね。
左は鮮やかなレッドのスエードを使ったエンジニアタイプです。一見、プレーンにも見えますが、肘の部分の複雑な切り替えや、ジップの部分にあしらった綾テープ等、サカイらしいディテールがスペシャルなムードを感じさせます。
右はレザーのライダースでございまして、何よりもこの爽やかなパウダーブルーが魅力的ですよね?ジップの部分に施されたホワイトのレザーや、斜めに切り替えた袖の切り替えやジップポケット等、やはり芸が細かいアイテムです。
こちらのバイカージャケット、コレクションではスウェードのエンジニアの上に、ライダースをインサイドアウトしてレイヤーするという、新しいアプローチで登場していましたね。
こちらもスカーフプリントを使って仕立てたルックでございますが、本来カットして使用するパターンをそのままアイテムに落とし込んでいるので、予想外のユニークな印象になりますね。またさらに切り替えを加え、全く新しいスタイルに昇華されています。
中綿入りのダウンベストにプルオーバー、パンツまでこのファブリックを使用して仕立ててますが、間にケーブル編みのライフベストのディテールとしてドッキングしたマフラーを覗かせる事で、一見すると何がどうなってるのか解読不能な、ミステリアルなスタイリングに仕上げているのもユニークでしたねぇ。。。
アイテム一つ一つで見ると実にチャーミングで、思わず袖を通したくなるようなフレンドリーさに溢れている所がこのブランドの人気の一つ。幅広い年齢層に支持されているのもご理解頂けるかと思います。
こちらのジップブルゾンは身頃の上半分がノスタルジックな編み地のニットになっていて、更に実にユニークなジオメトリックなキルティングまで施されています。下半分はウールのメルトンを使用していて、ポケットのフラップも同じ生地です。
ニットの襟の中に更にリブ編みの襟をあしらったり、袖口もリブでしっかり押さえているので防寒対策も万全で、普通にネルシャツやデニムなんかと合わせてもスタイリッシュに見えそうなアイテムでしたね。
ファーストルックでパンツとして登場していたドットモチーフのスカーフプリントは、こちらではキルティングをかけてベストとして登場していましたね。
フロントにレザーのパッチドポケットをあしらい、パターンに対するモチーフの据え方も実にユニークです。こちら裾にドローストリングを施したシャツでも登場していましたね。
インナーに着たジップブルゾンはフードとカフスにベルベットをあしらい、ピンストライプのように見えるパンツのファブリックも、細いステッチでキルティングしたナイロンと、実に凝ったマテリアルのルックでございまいした!!!
伝統的なキャメルやグレー、ネイビー等をベースにしながらも、イエローやライトブルー、レッド等楽しいカラーが多かった今季のパレットの中で、やはりバーガンディーはイチオシでございましたねぇぇぇ。。。。なので、早速試着!!!!
トレンチコートをベースにしたこちらのコートは、フロントにもう一枚ブルゾンをレイヤーしたかのようなディテールが施され、ボタンとジップの前立てで数種類に着こなす事が出来ます。またドローストリングがウエストやヘムに施されているので、さらに自分の好きなフォルムで楽しめますよ。
なんとなくですが、マイケル・ジャクソンのスリラーみたいになるかなと、期待して袖を通してみましたが、、、、、、以外とスタイリッシュにまとまっちゃいましたねぇ。。。。wwww
今回のコレクションの足元を固めるシューズは前回同様に『Hender Scheme(エンダースキーマー)』との共同作業によって生まれたアイテムでございまして、一つ一つ手仕事によって製品染めされた丁寧なシューズが素敵でしたね。
ショーではハイカットでレースアップのミリタリーブーツが沢山登場していましたが、re-seeの会場ではこちらのスニーカーが個人的に気になりましたね。こちらのネイビーの他にエンジ、カーキのカラーのご用意もございますよ。。。。
ユニークな異素材の組み合わせ、クラシカルなアイテムの想定外の変貌、常識を覆すレイヤーテクニックに、カラフルなカラーパレット。。。。サカイの2016-17 AW COLLECTIONは、今季何を着ていいのか解らなくなってしまった、多くのファッション難民を救済すべく、プレイフルなムードと楽しいディテールに溢れ、まさに愛(I)のある生活(LIFE)を送るのに適したワードローブと呼べそうです。
一つ一つにプレイフルなムードを丁寧に落とし込んだアイテム達は、ワードローブにあるシンプルな自前の服とコーディネイトしても全く持って成立するデザインに仕上げていながら、より個性的なアイテムで濃厚なレイヤーを楽しむと、華やかで周囲を注目させるスタイルも楽しめるという、振り幅の広いアイテム達にはホント感動していまいますね。
個人的にはやはり3つ目に御紹介したシープスキンのアビエータージャケットとメルトンのチェスターフィールドコートがドッキングしたアイテムですかねぇ。。。あれはかなりエレガントなアイテムで、個人的には今季トレンドのレトロチックなプリントのシャツに、ベルベットのボウタイなんかとコーディネイトしても素敵かと思われます。
また、キーカラーのバーガンディーも試着させて頂いたコートくらい分量多めでトライしてみたいですねぇ〜〜〜〜。。。。
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Acne Studios 2016-17 AW !!!
はい、今年もそろそろハロウィーンの季節がやって参りましたね。
という事で毎年恒例のトップページの画像を撮影してみました。先週変更したのですが、ブログをUPするのが今日になってしまい。。。。ハロウィン来ちゃいましたねぇ。。。
今年はティム・バートンの映画『スウィニー・トッド』風にしてみましたが、お話の中ではフリート街に店を構える理髪屋でございましたが、仕事柄仕立て屋って事でこな感じにしてみましたよ。
ドレスは、凄い昔うちで製作したHaute Coutureのドレス。。。。ムラ染めや布端を焼いたディテール等がハロウィーンのテーマにぴったりかなと思い登場させました!
最近の日本のハロウィーンは世界的にも面白いと、海外からのお客様も沢山いらっしゃる程盛り上がっているみたいですし、一億2千万人総仮装みたいなノリでございますねぇぇ。。。。どうも、私はこの資本主義的な盛り上がり感が好きになれず、仮装していれば全部OKみたいなムードも納得行きません。。。大体このお祭りは古代ケルトに由来する死者のお祭りなのに、マリオや意味不明の着ぐるみ、ドサクサに紛れてセクシー魔女風とかを見ると、石を投げたくなります。。。。。ちゃんと、勉強して頭を使って楽しんで下さいませ。
まぁ、素人のエンターテイメント気取り程、醜悪な物は世の中にございませんから。。。。。小池百合子さん、、、、、それは。。。。ハロウィンと何の関係もないですよね????
さて、久しぶりに安定の悪態を付いた所で、今日は、妖精や沢山の神話を持つ北欧の国スウェーデンから、Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。
まずこちらは展示会で袖を通させて頂いたスウェットシャツでございます。
ご覧の通りの繊細な刺繍でバナナが描かれております。。。。かなりのインパクトでございまして、何をそこまでバナナをこんなに丁寧に?と突っ込みたくなる部分満載でございます。。。
まぁ、このブランドらしいプレイフルな要素でございましょうが、他にコミカルに描かれたホットドッグなんかもありましたね。。。。
はい、同じくたいして意味は無いと思います。。。。。。意味のない事に意味がある(by 川久保玲)なのかもしれません。。。。
毎回PARIS MEN'S COLLECTIONではユニークなプレゼンテーションが楽しみのこのブランドですが、今季はセーヌの左岸、7区にある『GALERIE BAILLY』にウッドの壁面や床、その上にまっ赤なレッドカーペットやグラフィカルなラインを引いて、なにやらアーティスティックな体育館のようなムードのインテリアを用意しました。
今季クリエイティブ ディレクターのJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)はこんな言葉をプレスリリースに綴っています。
『今シーズンは、スウェーデンのフォークロアやアーティストのワークウェア、1940年代のテーラリングの美しさに インスピレーションを得て、それらの要素を折衷的にコレクションに取り入れています。 音楽というエレメントは質感に反映し、バックグラウンドミュージックにのせて心地良いうねりを感じます。』
ちょっと気になったので北欧の民族衣装というのをググってみましたが、一般的にScandinavian Folklore(スカンジナビアン・フォークロア)という総称で呼ぶらしく、ヨーロッパの他の国の民族衣装と同じく美しい手仕事が施され、元々は階級や住む地域等によって複雑に識別されていました。
1903年、国家的に『ナショナル民族衣装』というのが設定されたそうで、男性は白いシャツにブルーのベストに黄色いパンツ、女性用は白いブラウスにブルーのドレスと黄色いエプロンで、どちらもデコレーションとして白い花が刺繍されています。
これは全ての人が平等にという北欧理念に基づき制定されたもので、階級や職業によって格差が出ないように、また全ての人がスエーデンの国旗の色でもあるブルーとイエロー(ゴールド)を纏うという意味があります。
私、かつてフィンランドですが撮影旅行に行った事がありまして、そこでアトラクションの一つとして、フィンランドのパワースポットで古式ゆかしきサウナに入り、その後民族衣装を着て伝統的な料理を食べるという経験をした事があります。その時着たのが少し古い時代の伝統的な農夫の着る衣裳でして、今季のアクネ ストゥディオズのボリューム感には共通する部分がありましたね。
伝統的なスタイルの中に息づいて来たユーティリティと、40'sの世界が戦争下の時代、華美な物が禁止された中で生まれた質実剛健で男らしい実用性は、今季のコレクションの中で見事に調和します。
クラシカルなテイラードジャケットやピーコート、ドンキージャケットのお馴染みのアイテムには、ディテールをあえて拡大した、波形のグログラン、アイレット等をプラスして遊び心をプラスし実にユニークです。さらにこのブランドが得意とする個性的なコーディネイトにより、ネイビーやベージュ、アイボリーのパレットに、さりげなくピンクやラベンダーをアクセントに取り入れ、コレクションはさらに唯一無二のものへと昇華します。
ファーストルックは今回のコレクションの中でも一番ソリッドで、モードなテイストからスタートします。
美しいテーラリングのジャケットはボックスシルエットで、ダブルブレストのフロントにシャープなピークドラペルが施されています。ラペルの端の本来星止めなどで処理される部分には、太めの糸でジグザグのチェーンステッチがあしらわれ、手仕事の温もりを漂わせています。
インナーのフロントが深く開いたロングトップスは、スカンジナビアの民族衣装とミリタリーを融合させた、プルオーバータイプのアノラックコートでございまして、ラペルのジグザグステッチや裾のドローストリングのディテールも効果的、、、。素材はウールXラミーでございます。ソックスとローファーがドッキングしたようなシューズもスタイリングにアクセントを付けています。
アーティスティックでございますが、何処と無く心温まるムード。。。。リラックスしたシルエットと、ハートフルなアティチュードが今季のアクネ ストゥディオズのポイントのようでございますねぇ。。。。
今季のコレクションの注目アイテムの一つが、こちらのようなロングトップスでございまして、先ほど御紹介したアノラックコートと同様に被りで着るところが何ともユニークですね。
こちらのトップスはかなり深めのフロントの開きと、ファブリックを切り替えた袖下、飛行機の翼のように張り出したカフスが実にユニークなアイテムです。日本人の薄型ボディには、インナーに1アイテムプラスしないと難しそうですが、自慢の胸板をお持ちの方なら、今回いくつかのルックに取り入れられている、この白いスカーフを巻いて、素肌をチラ見せさせるのがオススメのようですね。
パンツはパテント素材のバナナパンツでございまして、フォークロアのシルエットを取り入れながらも、マテリアルやディテールが極めてエッジィというこのブランドらしいアイテムですねぇ。。。
こちらのジャケットも素敵でしたねぇ。。。
ピーコートをイメージソースにしたジャケットは、かなりコンパクトにアレンジされ、グラフィカルなボックスシルエットが印象的です。かなりデフォルメしたラペルやポケットのフラップ、フロントのボタンは実にキャッチーな印象で、そこに遊び心たっぷりにあしらわれたジグザグのリボンが実にグラフィカルです。
私、こちらを展示会の時に着用させて頂きましたが、なんだか1970年に開催された大阪万国博覧会のパビリオンガールみたいになってしまいました。。。。やはり中身が古いと必要以上の物が引き出されるようでございます。。。。トホホ。
驚く程滑らかなランプ スエードを使用したこちらは、ワークウエアのシャツジャケットからインスパイヤされていて、贅沢にもライナーなしで仕立ててあります。ポケットや背中のヨークの切り替えの部分は波形にカットされ、そこに綺麗にトーンを抑えたシルバーのアイレットがあしらわれています。
襟元やカフスには燻したゴールドの大きめのドットボタン、右身頃のヘムにはまたサイズの違うコッパーのアイレットがあしらわれ、一見シンプルに見えるアイテムにも小技が効いていました。
冒頭でお話したナショナル民族衣装のお話の続きでございますが、地方によっては古くから受け継がれている、元々の民族衣装を着るのも良いそうで、色々な街に足を運ぶと、より個性的なフォークロアに触れる事が出来ます。
赤い馬の民芸品で有名なダーラナ地方等では、スエーデンの歴史ある幾何学的な刺繍を施した華やかな民族衣装が見れるそうで、こういう刺繍等の技術は『Hemslojd(ヘムスロイド)』と呼ばれ、元々母から娘へと家の中で受け継がれて行く技術でした。
産業革命が進む中、北欧諸国の統治者達は家内制手工業から急速に進化する工業化に恐れを抱き、このヘムスロイドを大切にするように働きかけ、戦後急速にその伝統が衰退した際には、協会を作って技術の伝承に力を入れ、最近では随分復興しているそうです。
刺繍ではフランスのクロスステッチに似たプリミティブな造形が美しく、季節の花や身近な生活の情景等を描く事が多いようですね。またヘムスロイドは編み物や料理等、家の中で行われるこまごまとした手作業という意味があるそうで、家事全般の事を指します。西洋的資本主義からではなく、自分達の民族が長い歴史の中で培って来た技術や文化を大切にする北欧らしい考え方です。。。
全く持って新しいテクニックで仕立てられたこちらのニットにも、スカンディナビア フォークロアのムードを感じる事が出来ます。フロントにあしらわれたのは様々なパターンや糸で編み上げたパーツを、パッチワークしたようなニットでございまして、ボディーに合わせたフルファッション編みになっています。
ミリタリーグリーンのワークシャツやパテント素材のバナナパンツと合わせる事で、実にアクネ ストゥディオらしいアーティスティックなアティチュードに仕上げていましたねぇ。。。
こちらも今季を象徴するピースでございますねぇ。。。
かなり大きめのゲージのツイードを使用し、リラックスしたワークジャケットに仕立てていますが、スリーブの部分がバイアスになっているのがお解りになるかと思います。こちら、キモノ スリーブになっていまして、機能性とアティチュードの面白さが追求されたアイテムになっていましたね。
さらにいくつか施されているパッチドポケットも、あえて柄合わせをしないプレイフルなムードで施され、パッチワークを施したように楽しく仕上げてあります。
このツイードを見ていて発見したのですが、今季多用されているジグザグのリボンのディテール、この織り目からインスパイヤされたのではないでしょうかぁ。。。これは個人的な見解でございますけどねぇ。。。
今季のテーマの一つとなっている1940年代のテーラリングでございますが、この時代男性用のスーツは躍進的に進化を遂げました。
19世紀後半、イギリス、ビクトリア女王の時代にメンズのスーツの原型は完成しますが、当初燕尾服等の今で言うと堅苦しいスタイルが基本でした。1928年頃にイギリスの評価の高い仕立て屋の一つが、将校がコートの上に革のベルトを着用する際に、胸や背中に生まれるドレープに男性らしさを感じ研究を重ね、当時のスリムでフィットしたスーツスタイルとは対照的な、ゆったりとした『ドレープ スーツ』というデザインを発表します。
1940年代に入ると、ドレープ スーツはさらに進化を遂げ、大胆という意味の『ボールド ルック』と呼ばれるようになります。肩パットでショルダーを張り出し、ラペルもかなり広くなり、素材ではシャープなストライプ等が好まれます。アメリカの伝説的なギャング、アル・カポネも愛用していたらしく、彼が活動の舞台だったシカゴを中心に大ブレイクします。
今季のコレクションにはこの時期のゆったりしたマンリーなシルエットが落とし込まれています。こちらのトラウザーも実にクラシカルなシルエットでございまして、ジグザグのリボンを付けてアクセントを付けています。
イタリアで手編みされたノースリーブのニットに、ミリタリーグリーンのスカーフを合わせ、このブランドらしい男らしさの表現も素敵でしたね。
なんだかコートやアウターばかり御紹介した感のある今回でございますが、秀作のコートが沢山したシーズンでございますので仕方ないんです。。。また、スカンジナビアン フォークロアのテイストのアイテムというのも、日本では中々お目にかかる事が出来ないので、貴重です。
ですが、あくまでもアクネ ストゥディオズの解釈する北欧フォークロアですので。。。。実物はもっとチロリアンな感じでございますから。。。。wwww
こちらのオーバーシルエットのコートはライナーなしで、テクニカルファブリックを使用しした何処と無く未完成なムードが素敵です。ゆったりした袖はキモノ スリーブで身頃から断ち出していて、折り返しのカフスが付いています。
フロントのアイレットとボタンのメタルパーツもユニークで、こうやってホワイトのスカーフと合わせると冬のマリンスタイルとしても楽しめすね〜。。。
展示会の会場ではこんなアバンギャルドなシューズを発見し、大興奮でございました!!! フエルトのスリッパにカットオフした供布のノットを、これでもか!と飾ったデコレーションが実にユニークでございまして、モハモハソックスとの相性もバッチリで一目惚れでした!!!!
他にスニーカーとソックスが一体型になったシュールリアリスティックなアイテムも登場していましたが、どうやら日本での取り扱いはないようです。。。。残念!!!!
自らの民族が培って来た歴史や文化を尊重し、そこにモダンなアイディアやユニークなマテリアルを落とし込んだコレクションは、見る側、着る側の常識を華麗に裏切り、全体に流れる無骨な男らしさや、心温まるハートフルなムードが実に素晴らしかったですね。
今回のコレクションはウールに見えて実はビスコースやナイロン、ポリアミドなんてテクニカルな素材を多用していたのも面白かったですね。ずっしりとしたコートをウール100%なんかで作ると、ありえないくらいの重量になってしましますので、機能性という事を配慮しこういうハイブリッドな素材が選ばれ、しかもツイードやメルトン等柔らかいアティチュードに昇華させて登場しているのも、嬉しい裏切りの一つかもしれません。
ほっこりして(この表現大嫌いですけど)、リラックスしたスタイル。。。飾り過ぎず、一つ一つは実にチャーミングなアイテム。。。是非今シーズンのアクネ ストゥディオズは余計なレイヤーをしないで、ガバッと大胆に楽しんで頂きたいですね。。。。
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KENZO 2016-17AW !!!
はい。10月も半ばを過ぎて皆様体調等壊してませんか???
冷たい雨や急にムシムシしたりと安定しない日が続きますが、こうやって一日ごとに寒くなって行くんでしょうねぇ。。。。
そして、今年も秋がありませんでした。。。。。ファッションを楽しめる大好きな季節なのに。。。。。。そのうち日本は夏と冬だけになってしまって、Tシャツとダウンジャケットしかいらなくなってしまうんじゃないかと、少し心配でございます。。。。。
今日はKENZO(ケンゾー)の2016-17 AWのリポートをお伝えしましょうね。今回KENZOはここ数シーズン恒例のPARISの北にあるイベントセンターを会場に、あっと驚く素晴らしいコレクションを見せてくれました。
いつもいろんなインテリアが楽しくレイアウトされているのですが、今回はあえてのガランとしたムード。。。。左右にセッティングされたシートといくつかのモニターのみ。。。。。さぁ、一体何を見せてくれるんでしょう。。。。。
シートに置かれたプレスリリースには『ミュージシャンとファンの関係性』の文字。。。。。え?オタクって事?????これまでも創業者である高田賢三氏の生まれた、数多くの日本のカルチャーをピックアップして来ましたが、遂にこんなテーマまでコレクションになってしまうなんて!!!!期待と不安に胸を膨らませながらスタートを待っていると、私の後ろに黒ずくめの紳士が登場し、なにやらタクトのような物を準備しています。。。。。
会場が暗転になりショーがスタートすると思いきや、、、、片方の扉が開くと赤いコートを纏った数百人の人々が一斉に会場中央に登場します。彼らの背中には『ケンゾー』や『テノール』『ソプラノ』と日本語で文字が刺繍され、対を成すように向き合います。
やがて音楽が流れると後ろにいた黒ずくめの紳士がタクトを振り出し、用意されたモニターには楽譜が現れます。。。。。。つまり、彼らはコーラース隊。。。。パレ・ロワイヤル合唱団の皆様の協力でコレクションは幕を開けます。。。。。。
いやぁ。。。。。。圧巻でした!!!!!!!
モデル達はこのコーラース隊の真ん中に作られたランウェイを歩いてくるという演出でございまして、赤い法被を着たファンの間をアイドルが歩くという姿を表現しています。
さすがはアーティスティックでスタイリッシュな演出!!!!ホント、良かったです。。。。こんな遠くまで来て急にアキバになられても、マジで困るので。。。。。
今回のこのテーマ、キャロルとウンベルトは彼らしいユニークな部分に着想してコレクションを完成させました。
彼らは何度も日本を訪れ、日本独自の文化に魅了されて来ました。言語やユースカルチャー、建築や食べ物。。。。。伝統や歴史を重んじながらも独自の変化と解釈を重ねる日本文化に触れる中、彼らはいくつかの日本人のアーティストのコンンサートに足を運んだそうです。
そこで彼らが見たのはミュージシャンとファン達の熱い絆。。。。例えば1966年、かのビートルズが初の来日コンサートを行った時、ファン達がカタカナで『ポール』や『ジョン』と書かれた法被を纏い、顔にまでフェイスペインティングを施したり、中には興奮して失神する女子まで登場する等、そこにはアーティストとファン達の固い絆で結ばれた熱狂的な瞬間が存在します。同様に今でも御贔屓のアイドルの顔写真のうちわを持ったり、名前の入ったハチマキを巻いたり、歌に合わせて間の手を叫んだりと、このクレイジーなまでに熱狂的な瞬間は日本独自の文化なのでしょう。。。
アーティストとファンの間の確固とした深い関係性、そこに彼らは揺るぎのない信頼や絆を見出し、今回のコレクションのテーマにしました。それは世界情勢が不穏なこの時代、音楽を通して彼らなりの世界平和を訴えかけているのです。
アイドルのようにモデル達が登場する今回のコレクションは、彼らが得意とするモダン ストリートをベースにしながらも何処かスペシャルな香りを漂わせます。ファーストルックのこちらのスーツのように、シルエットは実に気軽なテーラードスタイルで、程よいウエストのシェイプのジャケットと、絶妙にヘムを広げたベルボトムが今季のカリスマ的アーティストのプロポーションを誕生させます。
使われている素材はラッカー加工を施したクロコダイルのエンボスを施したもので、コレクションではいくつかのカラーでグロッシーな輝きをプラスしていましたね。マルチカラーの細かいゲージのジオメトリックなプリントのシャツを、ちょっとだけ覗かせる感じも70'Sのグラムロックのスターを彷彿させます。
何よりこのモデル君。。。。。。この危うげな眼差しがサイコーで、すっかり今季のカリスマスターのムードを醸し出してくれていました!!!!私のfacebookのTOPページでは、ドサクサに紛れて彼と2ショットした画像がございますので、ご覧頂けると幸いです!!!
ケンゾーと言えばプリント、プリントと言えばケンゾーと言っても過言ではないほど、毎シーズン、楽しいプリントが登場して人気でございますが、今回はまずこちらのコートに使われている『フラワーロープ』というプリントが注目です。
流動的にうねるように描かれたロープの上に、デイジーのチェーンのパターンが施されているモチーフで、こちらはキルティングで、オーバーサイズのコートに仕上げています。
プリント自体はシャープでコンテンポラリーなんですが、こういうワインカラーのプリントのパンツと合わせるとレトロチックなムードになってトレンド感がUPしますねぇぇぇ。
また今回は、日本の著名なグラフィックデザイナーのデザインしたユニークなプリントも登場します。
こちらは1929年兵庫県生まれの永井一正氏が手がけたその名も『ナガイスター』というプリントです。オプアートのような視覚効果があり、モノトーンのジオメトリックなモチーフの上に、ボルドーの半円形の星が浮かび上がるようにプリントされています。
永井一正氏は国内外の数多くのデザイン賞を授賞し、主に企業やイベントのシンボルマークのデザインを得意とし、名作を多く残しています。つくばエクスプレスや東京電力、フジネットワークやJRグループ等のシンボルマーク等を手がけているので、彼のデザインを目にした事は数多くあるかと思います。
なんとなくクライアントに利権とお金の臭いがするなと思っておりましたら、先の2020年の東京オリンピックの、シンボルマークのパクリ事件に関与していたみたいで、かなりの政治的なしがらみの気配が!!!!!続きはご自身でグーグルして下さいませ。www
また1930年奈良県出身のグラフィックデザイナー田中一光氏による『タナカスクエア』というパターンもございまして、小さなスクエアが流れ星のような尻尾を携えてジオメトリックに配されたプリントで、海外のグラフィックデザインの要素と日本の良さを見事に融合させた彼らしいポップなモチーフです。
田中氏は西武のグリーンとブルーの二重丸の包装紙やロフトのロゴをデザインした人で、今となっては昭和を感じさせる、日本の素晴らしいアイコンを作り上げたデザイナーの一人です。
こちらの『ナガイスター』のテーラードスーツの上に羽織っているフーディーでございますが、また違うモチーフが施されています。
先ほど御紹介したフラワーチェーンに描かれているような、流動的なうねるようなパターンは実は髪の毛をイメージしていて、『Hair』というタイトルが付いています。パターンの中のフューシャピンクの部分を良〜く見て頂くと、実はキスをする男女の姿が描かれています。。。。なんともロマンチックですね〜。。。。こちらは厚手のザックリとしたジャカードでございましたよ。
こちらの『hair』プリントでございますが、実際に商品化されているアイテムでは、おでこにチュ!くらいの感じにしてあります。ティーンエイジャーのファンの多いこのブランド、ブチュ〜ってのは刺激が強過ぎましたかねぇ????WWW
早くもプレゼンテーションの会場には2017 RESORTのコレクションも登場しておりまして、そちらと2ショットさせて頂いた私が着ているスウェット、、、、80'Sに高田賢三氏のデザインしていた頃、ケンゾーをお召しになっていた方々は見覚えがあるロゴかもしれませんね。
今回ブランド創設者の彼に対してのオマージュとして、高田賢三氏自らサインした筆記体のロゴが登場しました。このデザイン、当時一番有名だったと言っても過言ではなく、幼かった私は当時大流行していた歌番組『夜のヒットスタジオ』で芳村真理さんが着ていたり、当時習っていたピアノのおしゃれな先生も着ていたりして、強く印象に残っています。
私達にとっては憧れで懐かしいロゴマーク。若い皆さんにとっては80'Sのムード漂う新鮮なモチーフだと思いますよ。
ホワイトのカリスマアイドルのようなスーツで始まったコレクションは、ボルドーやブラックなどのダークトーン、グレーやアイスブルー、イエローやネイビー等AWシーズンとは思えない程カラフルなパレットが用意され、コレクション終盤には情熱的なレッドのグラデーションへと突入します。
既に御紹介した『フラワーチェーン』や『ナガイスター』のプリントも、カラーパレットを置き換えるとまた違うムードを醸し出し、70'Sのレトロチックから80'Sのポップでプラスティックなムードで楽しさに溢れています。
今回また高田賢三氏が好んでアイテムに取り入れたリボンは、チョーカーとしてアクセサリーに落とし込んでいます。90'Sに流行ったタトゥー風のワイヤーアクセのようにも見えて素敵でしたね。
ミュージシャンとファン達との熱い絆を感じさせる情熱的なパレットを纏うモデル達の中には、スキンヘッドに顔の真ん中に『ひとつの世界〜』などとメッセージをペイントしていた子もいましたね。。。これは日本のファン達が顔にミュージシャンの名前を書いたり、シールを貼ったりするカルチャーからインスパイヤされているそうで、個人的にはパンクなムードもして大好物でしたね。
こちらのニットも実にユニークです。ピンクの部分はリブ編みでその間をレッドのリボンを折り重ねるようなデコレーションで繋げています。リボンの間からは部分的に肌が透けユニークでしたね。
カラーリングやモデルのヘアメイクのせいか、パンクス達が着るローゲージのモヘアのニットみたいに見えたのは、私だけですかねぇぇぇ。。。。。
試着させて頂きました、こちらの『Lisa Jacket』というアイテムも実にユニークでしたね。スエードやラッカー加工を施したクロコダイルのエンボス等の素材を使用していますが、胸の真ん中のハートのようなモチーフ。。。。。何だと思いますか????
実はこれ、女性のお尻!!!!ショーツを履いて少し前屈みのなんとも官能的なポーズを、日本のグラフィックデザインのようにパッチワークで表現しています。
まぁ、言わなきゃバレませんよねぇ????こちらは他にシックなカラーのウールを使用したバージョンも登場していました。
毎回楽しみなアクセサリーでございますが、シューズに関してはこちらのスニーカーが様々なカラーバリエーションでランウェイには登場していましたね。
1カラーで細かくカットワークを施したデザインは日本のロボットアニメのような印象を受け、分断されたソールの部分を前から見ると地下足袋を履いているように見えるのも実にユニークでした。
小さめのボディーバッグはなんともケンゾーらしいキャッチーなデザインです。シンプルなキルティングにアイレットやジップ等を飾り、よ〜く見ていると誰かの顔のようにも見えて来る楽しさでしたね。アクサリーはモーターサイクルの防護ウエアからインスパイアされているそうですよぉぉぉ。
ケンゾーは常にLOVE&PEACEを訴え続けて来たブランドで、それは創業者高田賢三氏の頃からメゾンが掲げる重要なメソッドでもあります。キャロルとウンベルトはこれまでも、スタイリッシュなコレクションの中に森林伐採や海洋汚染の問題等を、このメゾンのファンである若い世代に対してキャッチーに解り易く訴えて来ました。
2015年11月のフランスのテロ後最初のこのコレクションで、ケンゾーは音楽というツールを使ってテロ反対、世界平和というメッセージを表現しました。プロのミュージシャンではなく、パレ・ロワイヤル合唱団が起用されたのは、個性を持つ一人一人が集まり、それぞれの良さを発揮する合唱というスタイルが、違う民族や文化を持つ人間達が手を取り合って『ひとつの世界』を作り上げて行こう願う彼の想いと重なったからかもしれません。。。
幾つかのジャケットのボタンにはピースマークが施され、ファッションを楽しみながら、今世界で起こっている重要な問題を冷静に捉えて欲しいと願う、彼らのメッセージに思えてなりませんでしたね。。。。
胸を打つプレゼンテーションとカラフルでピースフルなコレクション。今季も楽しく、そして少し考えさせられるコレクションを見せてくれたケンゾーでした。
ちなみに、パレ・ロワイヤル合唱団の皆さんはこの日の為に相当練習したらしいです!!!!
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