大学生活も終わりが近づいた1月。
4年生と、来年度を担う現役チームによる「送別試合」が行われました。
4年生はちょうど6人。この仲間だけでコートに立ち、
後輩たちに「勝負の厳しさ」を教えて去る。それが私たちの最後の誇りでした。
しかし、私たちが優勢になると、またしてもHコーチが動きました。
突然、4年生チームに1年生を投入したのです。
案の定、不慣れな1年生はミスを連発。
まるで現役チームを勝たせるために送り込まれたようでした。
セレクション、東ドイツ戦、そして優勝を逃したあの日。
勝負を軽んじる彼の態度に、私の我慢はついに限界を超えました。
「なぜ4年生だけでやれるのに、余計なことをするんですか!」
体育館が静まり返る中、私は初めてコーチを怒鳴りつけました。
「いいじゃないか、お祭りなんだから」と笑う彼に、私は言い返しました。
「冗談じゃない! 私たちは最後に、
後輩に勝負の厳しさを教えて去ろうとしているんだ。何がお祭りだ!」
コーチは最後には謝り、試合は4年生だけで再開されました。
私たちは勝利し、後輩たちに4年生の意地を見せることができました。
Hコーチはその後、大学教授となり、立派な肩書きを得たのでしょう。
でも、私は最後まで彼と分かり合うことはありませんでした。
それは残念なことではなく、ただ「見ている世界が違った」のだと思っています。
地位や名声がどうあれ、コート上の真剣勝負を大切にできない人を、
私は信じることができない。
それが、バレーボールを通して私が貫いた、自分自身への誇りです。
