古稀おじさん人生の並木道 -3ページ目

古稀おじさん人生の並木道

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先日、マーゴット・ロビー主演の最新版『嵐が丘』を観てきました。
エミリー・ブロンテのあまりにも有名な古典名作ですが……
正直な感想を一言で言うなら、
​「登場人物、全員まともじゃない!!」
​これに尽きます。
美しい映像美とは裏腹に、中身は救いようのない
「ゲロゲロの愛憎劇」でした。

​1. 胸糞指数100%のヒースクリフ
​一番の「胸糞」キャラクターを挙げるなら、間違いなくヒースクリフでしょう。
幼少期の不遇には同情の余地があるものの、
大人になってからの執念深さと復讐心といったら……。
​愛していると言いながら、周りの人間すべてを不幸のどん底に引きずり込み、
自分の欲望と復讐のためだけに他人を道具として使い倒す。
「愛」という綺麗な言葉では到底片付けられない、
もはや「呪い」に近い執着心に、観ているこちらが胃もたれしそうでした。

​2. 共感不能な登場人物たち
​ヒロインのキャサリンにしても、周囲の人々にしても、
誰一人として感情移入できる「いい人」が出てきません。
エゴを剥き出しにし、互いを傷つけ合い、破滅へと突き進んでいく……。
​これまでの映画版では、どこか「悲恋の物語」
として美化されていた部分もあった気がしますが、
今回の最新版はその「異常性」や「醜さ」をストレートに突きつけてきます。

​3. これが「名作」と呼ばれる理由
​観終わった後は、あまりの泥沼感にぐったりしてしまいましたが、
150年以上もこの物語が語り継がれている理由が少し分かった気がします。
​人間が心の奥底に隠している「剥き出しの醜悪さ」や「狂気的なエゴ」を、
ここまで容赦なく描き切った作品は他にないからです。
綺麗事ではない人間の本質を突きつけられるからこそ、
ある種の「毒」として人々を惹きつけてやまないのでしょう。
​【まとめ】
「感動したい」「癒やされたい」と思って観に行くと、間違いなく火傷します。
ですが、「人間の業の深さをのぞき見したい」という方には、
これ以上ない劇薬になるはずです。
​私は……しばらくの間、ドロドロした人間関係はお腹いっぱいです(笑)。