息を吸って、吐く。
ずっとそれを繰り返す。
生きている間。
僕はどれだけ、世界の空気を吸って、吐き出してきたのだろう。
もしも僕が世界の空気を吸って、毒を吐き出すマシーンならば、
世界は毒で充満しているかもしれない。
もしも僕が空気清浄機みたいなマシーンならば、
世界はどこに行ってもいい空気に溢れているかもしれない。
そんなことは、どちらもないのだけれど。
思考も、世界と呼吸をしているんだろう。
世界から吸い込んで、
僕はまた、世界に、多かれ少なかれ影響を与えるものを吐き出している。
無自覚だった。
ごく当たり前に呼吸をするように、
ごく当たり前に現実が目の前にあり、
当たり前に自分がいる。
自分の思考が、どれだけ世界とリンクしている存在か。
どれだけ影響を与えあっている存在か。
当たり前すぎて、呼吸をしていることを忘れてしまっていた。
ずっと呼吸をし続けるんだ。
寝ている間も、ずっとずっと。
人になったり、ものになったり、
いろんな形で僕は受けとる。
そして、僕は言葉にしたり、思ったり、行動にして、送り出す。
穏やかになったり、激しくなったりしながらも、亡くなるまでは呼吸は止まない。
ずっと世界と影響を与え合う存在として、生きていくんだ。
スーー。ハーー。
スーー。ハーー。
呼吸をしている、自覚をした。
