DIARY☆221 -27ページ目

DIARY☆221

221の内側と音楽の話。
ホームページ→http://diary221.wix.com/221-watarutsutsui

前編からの続き。


【起床〜】
翌朝、4時過ぎ頃に目が覚めると周りの人たちがざわついていました。暴風雨は止み、窓からは薄っすら明るんできている空が見えていました。
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「これは、奇跡だ」と思いました。日の出を少しでも高いところから見ようと、急いで出発の準備を整えました。頭がガンガンして、水を飲んでも吐いてしまい、聞いていた高山病の症状っぽいものが出ていましたが、とりあえず山小屋をチェックアウト。

山小屋の外からの景色は、本当にすごいものでした。頭痛も吐き気も、びちょびちょで冷たい衣類も、全部関係なくなるぐらい荘厳な景色が広がっていました。


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写真や映像では残らないものが、自身の目に焼き付けられるように残っているように感じます。この景色を忘れることは、一生涯ないでしょう。


【八合目〜】
頭痛、吐き気が続きながらも、晴れたので再度、頂上を目指しました。とはいえ、少し進んだらところで、すぐに冷たい霧雨と暴風が吹き荒れました。登山客もかなり減り、視界も悪く、前後の登山者が見えないためかなり不安でした。

また、八合目からは、酸素量が少なくなっているのを実感しながらの登山になりました。10mも進むと息が切れ、頭痛がする。そのため、「少し進んでは休憩、少し進んでは休憩」を繰り返しながら進みました。身体に痛いところや、身体的な疲れはあまり感じていなかった分、もどかしく思っていました。

【本八合目・八合五尺〜】
八合目のさらに上にある本八合目、そしてその上の八合五尺。酸素ボンベを本八合目の山小屋で購入し、所々で酸素を吸引しながら、登山を続けました。

「挑戦だ」「絶対行ける、絶対に頂上まで行く」と言い聞かせながら一歩一歩、前進。風の強さは、子どもだったら飛ばされてしまいそうなほどの強風でした。追い風が背中を押してくれ、向かい風が自分を強くしてくれる、そんな風に思いながら進みました。この頃にはもう、スタートした頃の楽しさとは全く違った楽しさを感じていました。

八合五尺以降はさらに足場が悪く、急斜面でした。霧雨、突発的に吹く強風と合わせて、1番生命の危機を感じたゾーンです。気を抜くと本当に命を落としかねない、ずっとそんな緊張感がありました。

【九合目〜】
そうして辿り着いた九合目は、山小屋も椅子もない簡素なところでした。

あとは山頂を目指すだけ。ここまでくると本当に登山者が減っていました。少なくなった分、通りすがる人同士で挨拶を交わし、励まし合える機会が貴重でとても励みになりました。
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【山頂着〜】
登頂開始から約19時間半、山頂に無事到着。山頂にはお店がいくつかあり、ホットココアを頂きました。味は普通のホットココアだけれど、これまでの人生で1番美味しいホットココアでした。

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【山頂〜日本の最高峰・剣ヶ峰へ】
実は富士山の山頂に着いたからといって、そこが日本の1番高いところではないんです。山頂からさらに歩いた「剣ヶ峰」というところが日本の最高峰になっていて、自分の着いた場所からは40〜50分程度歩くところにありました。

正直、行くかかなり迷いました。「もう山頂まで登ったんだからいいんじゃないか?」「この先どんなコースになってるかわからないぞ?」なんて気持ちが自分の中にもありましたが、「日本の1番」の景色を見にきたんだと、行くことを決めました。


剣ヶ峰までの道のりは、これまでの道のりに比べたらだいぶなだらかで、スムーズに進めました。道中、愉快な観光客、キリィとソフィと出会いました。2人も剣ヶ峰に行くというので、一緒に行くことにしました。
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剣ヶ峰の手前までは非常になだらかだった道中も、剣ヶ峰を目前にして唖然としました。壁のよう坂がそり立っていました。この最後の難関は、たぶん1人だったらかなり辛かったかと思います。しかしこの2人がいてくれたおかげで、騒いでいるうちに最高峰へ。3人で最高峰の感動を分かち合いました。



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【山頂〜下山道】
剣ヶ峰から来た方向に戻り、いよいよ下山道へ。山頂はずっと暴風が吹き荒れていました。

全く聞き取れませんね。笑


下山道はただひたすら画像のような道を歩いて下ります。斜面がずっと急で、岩石の砂利道になっているため、膝や足への負担がすごく大きかったです。ここからはずっと靄がかっていて、同じような景色だったのでずっと変な替え歌を歌いながら降っていました。笑
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下山道でも、外国人のグループと遭遇しました。片言の英語と片言の日本語で会話をしながら、一緒に下山しました。
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【29日12:51 無事下山】
登山開始から約丸一日。無事に五合目まで下山しました。意外だったのが、下山しても自身がすごく元気でいることでした。病気を終え、自身の身体にも1つ自信になる経験となりました。
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下山後、富士山の麓の駐車場から徒歩15分のところに「フジヤマ温泉」という温泉があったため、帰りは温泉に浸かって帰りました。

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ここで初めて、自分がめちゃくちゃ日焼けしていたことに気づきました。笑


【登山を終えて】
富士登山を終えることができて、何より無事に帰ってこれてよかったです。その後ろには、大量の登山グッズを貸してくれた姉夫婦や、応援して待ってくれていた家族の存在がとても大きかったです。登山開始から下山まで、ずっと守られているような安心感がありました。

登山は一瞬一瞬、ドラマの連続で、全く新しい発見の連続でした。想像と体験は全く違う。初志貫徹、諦めずに一歩ずつ進めば必ず事を成せる。自然の力は偉大で遙かに壮大だけれど、人間の力もまた等しく大きい。こんなこと以外にも、この登山を通して、自然界から教わることがものすごく多かったです。

登れば登るほど険しくなり、困難になり、人も少なくなり、孤独になる。頂上に立っても、常に暴風が吹き荒れている。それでも登らなければ見れない景色があるし、経験しないと語れないことがある。これはまさしく、まだ進む中腹である自身の人生においても教訓として胸に刻んでおくべきことなんじゃないかと思ったところです。

富士山の形は不思議です。あの形状は、「挑戦すること」の縮図のような形をしています。自身が今後「挑戦すること」に対して、1つの指標、確信が生まれたように感じます。


長い記事になりましたが、お読み頂きありがとうございました。また日常に戻り、今回の経験を活かしていこうと思います。