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2023年10月 肝転移ありの大腸がんステージⅣと診断
2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始
2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ設置
2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始
2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院
2024年9月 頭蓋骨転移発覚
2024年10月 頭部放射線治療終了
2024年12月 XELOX療法からIRIS療法へ変更
2025年1月 イリノテカンのみへ変更
2025年3月 背骨転移発覚
2025年4月 背骨放射線治療終了
2025年4月 治療薬をイリノテカンからロンサーフへ変更
2025年4月 食道静脈瘤出血の疑いで4泊入院

 

ご心配無用。28日退院予定!
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入院中に食欲がなかったのは病院食だったからと痛みがあったからで、放射線治療も終わり、強めの痛み止めを処方してもらったから、退院後は美味しいものを沢山食べられると思っていた。

しかし今度は吐き気と怠さが強くなってきて、帰宅してからもお粥かりんごを数口ずつ食べるのがやっと。痛み止めなど9種もの薬を飲むために何か少しでも口にいれる、それを戻してしまわないために吐き気止めを飲む、という日々。


日常生活がなかなか戻ってこないことと、入院で減った体重が増えるどころかますます減ることにちょっと焦る。そうすると考え方もネガティブになってくる。

しかし、こういう時に夫が散歩に連れ出してくれたり(外に出ることって大事)、長男が一緒になって心配してくれたり笑わせてくれたり、次男がアメリカから脳天気なビデオ通話をしてくれたり、母が「一ヶ月も入院していたんだから体もびっくりしてるのよ」と笑ってくれたりして、毎日少ーしずつ少ーしずつ、心身ともに上向きになっていったのが自分でも分かった。姉や友人たちからも優しいメッセージをいただいた。一人だったらキツかったと思う。


4月17日(木)
退院から5日後の4月17日、キモセラピーで病院に行ったのだが、予定表に、予定にはなかったCTスキャンが入っている。

実は数日前まぶたが腫れて(頭蓋骨腫瘍の下のあたり)主治医のJ先生に電話したが繋がらず、M先生に、まぶたが腫れて目が開かない、これ自体は湿布を貼った位置が原因かもしれないが、それくらい治療済みのはずである頭蓋骨腫瘍のあとが痛いということ、もう一度ちゃんとチェックしてほしいということを訴えたのだ(痛みは前からJ先生には再三訴えていた)。

私は何日の何時でも良いから、と言ったのだが、もう入れてくれていたのだ。M先生、行動が早い。有り難い。

また、この日、事前の血液検査で腫瘍マーカーの値がかなり上がっているとのことで、治療法をイリノテカン(点滴)からロンサーフ(内服)へ変更することになった。というわけで、この日の点滴はベバシズマブのみ。


12日の退院から10日過ぎたあたりから、今日は少し元気になったら何をしようか、と考えられるようになったり、うどん半玉に卵を落として食べられるようになったり、お粥にチーズを入れたりができるようになっていった。長男と外食にも行けた。半分ぐらい食べられた!




今回も絵が少ないので代わりにその時の写真を。


告知から1年半!

不安定な時もありますが、それ以外の時は、有り難いことに割と変わらない生活が送れています。


4月24日(木)
朝起きて、顔を洗ったら吐き気。最近、空腹を感じられるようになってきたが、吐くのが怖くて一度にあまり沢山食べないようにしていたため、空腹になりすぎての吐き気かと思ったら、血を吐いてしまった。

病院に電話したら、救急車で病院に来てほしいと言われ、夫とともに病院へ。

状況からして多分肝臓が悪い人にできやすい食道静脈瘤の破裂だろうということで、すぐ胃カメラ検査(救急のせいかバタバタした中で行ったので麻酔が効ききらずかなり痛かった。。)、改めてCT検査、しかし何も見つからず。また翌日改めて胃カメラ検査をしましょうということになった。
 

更に、一週間前に撮った頭から腰までのCTで、昨秋に放射線治療した頭蓋骨の腫瘍が、消えてはおらず大きくなっているのが分かったとのことを伝えられた。

それを病室に伝えに来てくださったのは主治医のJ先生ではなく、もう一人の担当医M先生。その場には他に看護師さん1人と夫。今しかないと思って、主治医をJ先生からM先生に変えてほしい旨を伝えた。

昨年夏以降の頭痛、治療後も続く頭痛、年明けからの背中の痛み、全て取り合ってもらえるのが遅かったことが一番の理由だが、M先生の説明がとてもわかり易いこと、信頼感がおけることなども伝えると、「分かりました。ではそのように伝えましょう」と、すぐ分かってくださった。主治医のシステムがわからないが、M先生からもJ先生には言いづらいだろうに、快く引き受けてくださり本当に有り難い。

25日の胃カメラが終るまでは絶食(薬と水のみ)だったが、その後は普通の食事ができるようになるまで病院で過ごすということになり、退院は早くて28日の月曜日。

最初の1日半はゼリー食で、食欲がやっと出てきた身としてはコンソメスープのゼリーなるものもかなり辛かったが、更に甘いものが苦手なので、甘いゼリーも大変だった。でも仕方ない。その後はお粥になった。今度こそ、退院したら美味しいものばかり食べよう。


余談
今回お隣のベッドになった年配女性は、顔は見ていないけどとても天真爛漫な可愛い人で、看護師さんとの会話でもいつもケタケタ笑っていて、こちらまで楽しくなる。
今も、トイレから戻ってきたと思ったらちっちゃーい独り言(これも無声音と言うのかな)で「ああ、いっぱい出たなあ、びっくりしたぁ。あんなにすっきりいっぱい出るなんて。ああ本当にすっきりしたぁ」と感慨深げにずっと呟いていて、こっちまで嬉しくなった。




♫  おまけの写真コーナー  ♫

実家の庭の、植えた覚えのない場所の野良花シリーズ。アヤメ編。

とても胸を張って自信満々に咲いています。毎日どんどん増えるそう。。