ドラッグストアへ行くと、ズラリとならんでいる制汗デオドラント剤。
いろんな種類があってどれを買ったらいいか迷ってしまう人も多いと思います。
ここではそれぞれの種類とメリット/デメリットをまとめてみました。
あくまで私の経験からの判断ですが、ぜひ参考にしてみてください。
形状別にみた制汗デオドラント剤の種類
世に出回っている主な制汗剤を、容器の形状で分けると以下の5種類に分類できます。
- スプレータイプ
- ロールオンタイプ
- スティックタイプ
- クリームタイプ
- ボトルタイプ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
※これ以外の種類もありますが、あくまで”主なもの”ということで5種類に絞らせていただきました。
スプレータイプ
脇の下にシューッと噴射して使う制汗剤です。
私が学生時代のころは、制汗剤といえばこのスプレータイプがほとんどで、今のようにたくさんの種類はなかったんですよね。
だから迷うこともなかったような…。
ただ現在は、後述するいろんなタイプの制汗剤が発売されています。
なぜスプレー以外にもたくさんの制汗剤が存在するようになったのか?
それはスプレータイプにデメリットがあるからです。
そのデメリットとはずばり「付着率が悪い」こと。
私の持っている書籍には、スプレータイプについて次のように書かれています。
一般にロールオンやパウダーなどに比べるとパウダースプレーの制汗効果は十分でなく、この理由は有効成分の付着率の向上など製剤面での課題として挙げられる。
引用:腋臭症・多汗症治療実践マニュアル/全日本病院出版会
簡単にいえば、成分が脇の下にとどまりにくいということですね。
くわえてスプレータイプは、どちらかと言えば汗を抑える効果よりも消臭効果に重きを置いているので、汗はどうしても出てしまいます。
すると成分が汗で流れ落ちてしまうわけですね。
このような背景から、後述するスティックやクリームなど皮膚にとどまりやすいタイプがうまれた、というわけです。
ただ…、手軽に使える、乾くのに時間がかからない、携帯しやすいなど便利な点はありますので、必ずしもスプレーが悪いとは言い切れません。
私の場合、スプレータイプは出先でニオイが気になったときの応急処置として使うことがほとんど。
あくまでメインは塩化アルミニウムの制汗剤で、スプレータイプはサブの位置づけですね。
ロールオンタイプ
容器の先端にボールが付いていて、脇の下にコロコロと転がして塗布するタイプ。
私がメインで使っている塩化アルミニウムの制汗剤(パースピレックス)がまさにこのタイプです。
片手でサッと塗れる、脇の下に直接塗れるなど使い勝手はいいですね。
ただ、中身が液体なのでたくさん塗ってしまうと液だれする、乾きが遅いためなかなか服が着られないなどのデメリットも。
それでも成分が塩化アルミニウムなら汗腺内に作用するので、うまく使えばバシッと汗を抑えてくれます。
スティックタイプ
固形となっている中身を繰り出して使用するタイプです。リップクリームに近いといえばわかりやすいでしょうか。
有名どころだと「デオナチュレ・ソフトストーン」がありますね。
中身が固形なので塗ってすぐに乾きやすい、片手でサッと塗れるなど使い勝手はとてもいいと感じます。
また肌への密着性が高いため消臭の持続性も高いですね。
軽度のワキガであれば、朝塗って一日大丈夫かもしれません(私はワキガではないので断定はできませんが)。
ただ、この密着性の高さが仇となることも。
というのは、たくさん塗ってしまうとお風呂で洗ったときに落ち切れていない感じがするんですよね。
【参考】⇒デオナチュレが落ちない!塗るタイプの制汗剤を付けたら脇をクレンジングするべき?
まあ、たとえ肌に残留したとしても少量でしょうし、石けんで落ちる成分は落ちるわけだし、それほど気にする必要はないと思いますが。
その他の欠点としては、あまり長く繰り出すと引っ込まなくなる、あるいは最悪の場合ポキッと折れてしまうなど、このあたりもリップクリームと似ていますね。
クリームタイプ
文字どおり、なめらかなクリームの制汗デオドラント剤。「リフレア」が有名ですね。
クリームの利点は、その性質上、肌への密着度がピカイチなところ。
たとえ汗が出てしまっても、おいそれと流れ落ちることがないため、消臭効果の持続性は高いですね。
そのぶん、洗っても落ちにくいというデメリットがあるのはスティックタイプと同じですが。
あとは使い勝手の悪さがちょっと気になります。クリームはその形状から、ロールオンやスティックのように容器を脇の下へ直接当てて塗ることができません。
上の写真で示したリフレアのように容器がジャータイプだと、いったん指ですくうという工程がどうしても必要になってしまいます。
あるいはチューブ容器であっても、一度指に出してからワキの下に伸ばすという作業になり、最後に手を洗わなくてはいけないんですよね。
これが忙しい朝だとけっこう面倒だったりします^ ^;
ボトルタイプ
数が少なくてあまり見かけませんが、瓶やプラスチックの容器に液体が入っている制汗剤。
「ボトルタイプ」という名前は私が勝手にそう呼んでいるだけです^ ^;
これもクリームタイプと一緒で、容器を脇の下へ当てて塗布することができません。
液体なので手のひらに出すか、コットンに含ませるなどして塗る必要があります。
結局どの種類がいいの?
このように形状別でみるといろんなタイプの制汗デオドラント剤があるのですが、いったいどれがいちばん良いのでしょうか?
それは・・・
自分が気に入ったものがベストです。
実際に使ってみて自分に合ったものが良い制汗剤ということ。
・・・・・。
う~ん、これでは身も蓋もない答えですから、もう少しちゃんと掘り下げてみましょう。
まず、制汗剤に何を求めるのか?がもっとも重要になってきます。
たとえば私のように脇汗がとても多く、なかでも仕事中の精神性発汗が困るから、何としてでも汗を止めたい。
このような場合は、形状うんぬんよりも成分に塩化アルミニウムを採用しているかどうか?に注目しなければなりません。
コンビニやドラッグストアで売られている制汗剤のほとんどはクロルヒドロキシアルミニウム系なので、汗を抑える効果はほぼほぼ期待できません(脇汗の量が少ない人なら別)。
そして塩化アルミニウム採用となると、商品はもう限られてきますから迷いようがないんですよね。
逆に、汗よりもニオイが気になるというのであれば、密着性が高いスティックやクリームタイプを使うのがいいでしょう。
スプレーは先に書いたとおり、メインとして使うにはちょっと頼りない印象ですので、サブ的な位置づけで使うといいです。バッグの中に入れておけば、いつ汗をかいてしまっても対応できます。
あとは商品自体の香りなんかもありますけど、これはもう好みの問題なので好きなものを選べばいいと思います。
石けんの香りとか、最近はオシャレな香りのデオドラントがたくさんありますからね。