ダイヤ私案プロジェクトで、京葉線のダイヤがひとまず完成したので、改正点などをその理由とともにに紹介します。結構長いです。また、文章中心となるのでご了承ください。
※以下の内容は全てダイヤ私案プロジェクトにおける架空のダイヤ改正内容です。JR東日本、その他の会社への問い合わせはおやめください。
まずは京葉線の最大の目玉はりんかい線との直通運転開始 です。これによって京葉線から渋谷・新宿、さらに大宮などに1本で行けるようになります。
まず考えたのがどのような運行形態にするかです。
そこで京葉線とりんかい線を直通させるうえで制約になるポイントを考えてみました。まずは新木場駅での発着ホームと折り返しが挙げられます。※文中の東臨1番線はりんかい線ホーム1番線のことです、東臨2番線も同じ要領で解釈してください。
配線の都合で、りんかい線から京葉線に乗り入れる場合、りんかい線→京葉線は東臨2番線、京葉線→りんかい線は東臨1番線を使わないといけません。新木場駅で折り返すりんかい線はどちらのホームも使えます。全部の列車を京葉線に直通させるのは、京葉線が複線なので線路容量が足りません。なので新木場駅で折り返すりんかい線も当然発生します。この時京葉線方面への直通列車が来るときは東臨2番線、京葉線方面からの直通列車が来るときは東臨1番線を使うのでその時間はホームを空けないといけません。つまりりんかい線の折り返し列車は常に直通列車が来る時間と使うホームを気にして設定しないといけません。
全て折り返しであれば現行通り作ればいいので全く問題ありません。逆に全部直通であれば折り返しのことはそもそも考えなくていい話です。直通と折り返し列車が混在し、直通列車の使うホームが固定されているからこそ起こる問題です。
次にどのくらい直通させるか です。
京葉線も普通の通勤路線で朝ラッシュは2~3分おきに列車が来ます。また日中も武蔵野線直通列車も含めると1時間に10本(土休日は11本)走っています。そこにいかにりんかい線直通列車を入れるかです。朝ラッシュ時間帯はこれ以上増発は不可能なので、東京発着の一部を置き換えないといけません。新宿方面への直通列車も大事ですが、東京方面の列車が大きく減少するのも問題です。また、日中は朝ラッシュよりは列車を増やしやすいですが、あまりに多いと今度は京葉線全体で供給過剰となり、これはこれで非効率です。東京方面の列車と新宿方面の列車のバランス、そして供給不足や供給過剰にならないようにしないといけません。
京葉線のE233系5000番台(上)と埼京線のE233系7000番台(下)
さらにどの車両を使うかも問題ですが、こちらについてはすぐに答えが出ました。運行形態としては、埼京線のE233系7000番台が京葉線に片乗り入れする(京葉線のE233系5000番台は埼京線に乗り入れない) ことにしました。また、武蔵野線とりんかい線の直通運転は行いません。
それぞれ理由を説明します。
まず車両ですが理由としては、保安装置と案内のしやすさです。
まず、保安装置ですが京葉線もりんかい線もATS-Pというのを使用しています。一方埼京線(池袋~大宮間)はATACSという保安装置を使用しています。両者の具体的な違いはここでは省きますが、両者は違う保安装置で両線を通るにはATS-PとATACSの両方が車両に搭載していないといけません。埼京線のE233系7000番台は元々どちらの保安装置も搭載しています。一方京葉線のE233系5000番台はATS-Pは搭載していますが、ATACSは搭載していません。そのためE233系5000番台が埼京線池袋以北に乗り入れる場合は工事をしてATACSを搭載する必要があります。
そして、案内のしやすさです。埼京線の方では京葉線の車両が来ても埼京線の車両が来ても、そこまで問題ではありません。JR常磐線各駅停車は千代田線と直通運転をしているのでJRの車両、東京メトロの車両、さらに千代田線が直通運転している小田急の3社の車両が走っています。
一方京葉線、特に東京・新宿方面の上りで考えてみます。列車によって東京行きやりんかい線直通が来ます。東京行きは渋谷・新宿方面には行きませんし、りんかい線直通は東京方面には行きません。利用者自身が行く方面によって正しい列車に乗る必要があります。その時に京葉線の車両で東京にも新宿にも行くし、埼京線の車両でも東京に行くし新宿にも行くというのではどうでしょうか、帯の色によって路線を見分けている関東の人のとってはとても混乱するでしょう。誤乗も多発すると思います。案内する側も、「東京へは赤い帯、新宿へは緑の帯の電車に乗ってください」と統一して案内出来る方が楽で、利用者も分かりやすいです。なお、京葉車両センターからの送り込みの都合で新習志野〜蘇我間の一部列車は埼京線の車両で運転します 。
ちなみにりんかい線の70-000形(上)は、E233系7000番台と完全に共通運用とします(ただし相鉄線には乗り入れません)。
武蔵野線の直通運転をしないのは両数の問題です。武蔵野線は8両で埼京線は10両です。武蔵野線で10両編成の埼京線の車両は走らせられません。また埼京線で武蔵野線の8両編成が走るのは、両数が統一されていないと不便になり、8両の武蔵野線が混雑し、案内面にも問題が残ります。
直通列車の本数は相鉄線直通列車を参考に朝は1時間に4本、日中は1時間に2本、夕方は1時間に3本を目安にします。
京葉線ではりんかい線直通が2本連続にならないようにします。なので朝ラッシュは京葉線とりんかい線直通が交互に来るような形になります。
上り方面では快速は新浦安で東京行きの各駅停車に接続したり、各駅停車はすぐに武蔵野線の東京行きが来るようにするなど、東京方面への乗り換えがしやすくなるように考慮します。
京葉線も埼京線もダイヤは基本的には現在のダイヤを踏襲して作ります。必要に応じて増発、時刻変更、東京発着をりんかい線に直通させるなどします。りんかい線は先述の理由から時間や本数を一部で見直します。実際には行われていないので、この直通運転は完全なるオリジナルです。京葉線を作るうえで最も苦労しました。基本的には直通列車は新宿駅に乗り入れるように作りましたが、一部どうしても大崎駅発着が残ってしまいました。
運転本数は1日42往復 です。日中は1時間に2本、その他の時間帯は1時間に3本程度 です。
「幕張イオンモール」駅開業
新習志野〜海浜幕張間に新駅の開業が予定されていますが、今回のダイヤ私案プロジェクトでは「幕張イオンモール」という駅名で開業させます。
快速については平日の朝ラッシュ時は通過として、それ以外の時間帯の快速は停車します。土休日は全ての快速が停車します。通勤快速は当然ですが通過です。日中の武蔵野線の海浜幕張乗り入れは現在検討中です(武蔵野線についてはほとんど変更していないので、これから考えます)。
特急列車の利便性向上
「わかしお」などで走るE257系500番台
特急「わかしお」「さざなみ」の利便性を向上させ、利用促進を図ります。
まず、平日の朝の上りと夕方の下りについて、新木場駅に停車 させます。停車する列車は上りが「わかしお2・4・6号」「さざなみ2・4・6号」、下りが「わかしお15・17・19・21・23号」「さざなみ3・5・7・9号」を予定しています。土休日についてはまだ作っていませんが新木場駅は全列車通過の予定です。
そして、新宿・渋谷〜房総方面を結ぶ特急列車を平日に設定 します。車両はE257系500番台5両で2号車は指定席、他は自由席です。
房総方面→渋谷・新宿
「わかしお52号」 上総一ノ宮6:44発、新宿8:14着
停車駅:上総一ノ宮、茂原、大網、土気、蘇我、渋谷、新宿
※勝浦6:07発普通千葉行きにご乗車になると、茂原駅でこの列車に接続します。
「さざなみ52号」 君津6:15発、新宿7:55着
停車駅:君津、木更津、姉ヶ崎、五井、蘇我、渋谷、新宿
新宿・渋谷→房総方面
「わかしお51号」 新宿20:00発、上総一ノ宮21:33着
停車駅:新宿、渋谷、蘇我、土気、大網、茂原、上総一ノ宮
※上総一ノ宮駅で普通安房鴨川行きに接続します。
「さざなみ51号」 新宿22:00発、君津23:28着
停車駅:新宿、渋谷、蘇我、五井、姉ヶ崎、木更津、君津
※君津駅で普通館山行き(最終)に接続します。
日中のパターンダイヤ変更
現状平日の日中は東京~蘇我間の快速が3本(うち1本は外房線直通)、各駅停車が1本、東京~海浜幕張間の各駅停車が3本、武蔵野線が3本となっています。りんかい線直通列車運転に伴う東京方面の本数確保という点で東京~蘇我間の快速4本、東京~海浜幕張間の各駅停車4本、武蔵野線3本として、毎時1本増発します。快速と各駅停車のうち毎時1本ずつがりんかい線直通となります。
外房線・内房線直通列車の増発
埼京線・りんかい線からの直通列車(快速)のうち、外房線と内房線の直通列車を1日1往復設定します。運転区間は外房線は上総一ノ宮、内房線は君津までです。これにより
外房線・内房線→りんかい線・埼京線
・上総一ノ宮6;07発→新宿7:50着→川越8:45着(外房線・京葉線内快速、りんかい線・埼京線内通勤快速)
※勝浦5;27発普通上総一ノ宮行きにご乗車になると、上総一ノ宮駅でこの列車に接続します。
・君津6:12発→新宿8:01着→大宮8:46着(内房線・京葉線内快速、りんかい線・埼京線内各駅停車)
埼京線・りんかい線→外房線・内房線
・川越17:05発→新宿18:03発→君津19:58着(埼京線・りんかい線内通勤快速、京葉線・内房線内快速)
※君津駅で普通館山行きに接続します。
・指扇17:27発→新宿18:28発→上総一ノ宮20:19着(埼京線・りんかい線内各駅停車、京葉線・外房線内快速)
※上総一ノ宮駅で普通大原行きに接続します。
余談ですが、川越から君津まで来た列車は、この後千葉~君津間のアルバイト運用をこなします。
午前中の時間帯に外房線上総一ノ宮駅までの直通列車を1往復増発します。下りは各駅停車、上りは快速で外房線内各駅に停車します。
・東京7:06発→上総一ノ宮8:42着(各駅停車)
・上総一ノ宮9:12発→東京10:37着(快速、外房線内各駅に停車)
20時台に東京20:49発西船橋行きを設定 します。
※車両運用の都合で生まれました。西船橋から折り返し東京行きも増発となります。
また、京葉線の車両運用も作りました。運用数は固定編成が16運用、分割編成が3運用(1運用は運用なし)となりました。現状21編成ある固定編成は予備として1編成残すとしても4編成余剰が発生します。そのため、209系500番台は松戸車両センターに転属して、常磐線で予定している品川発着増発に対応します。E233系5000番台3編成はATACSの搭載等必要な工事を行って7500番台に車番変更の上、川越車両センターに転属します。今回の直通運転で埼京線のE233系7000番台は運用数が増加するので、それに対応します。おそらく3編成の増備では足りないので、不足分については新たに増備します。
京葉線の209系500番台。常磐線の品川増発に対応するため、松戸車両センターに転属させる予定。
主な改正内容は以上です。他の路線の進捗具合を見ながら、また改めてプレスリリースみたいな形式で発表したいと思っています。