悟りとは関係ないのですが、エピソードを一つ。
10年前、アメリカ南部で大型ハリケーン カトリーナの被害がありました。
古い話なので知らない方の方が多いかも知れません。
私は2005年の4月からアメリカのルイジアナ州ニューオリンズにある大学医学部に研究員として留学していました。
妻が妊娠していたため、1人で渡米し、環境が落ち着いてから家族をアメリカに連れていく予定でした。
日本人が自分しかいない環境で何とか仕事をこなしていました。
渡米から約5ヶ月後、出産予定日に合わせて夏休みを取り、日本に一時帰国しました。
8月29日、娘を無事に出産。
妻が出産後初めての食事をしている時、何となくテレビのスイッチをいれました。
ニューオリンズの街がハリケーンで破壊され、冠水のため避難している人々の状況が映し出されていました。
ニューオリンズはハリケーンの通り道で、度々被害にあいます。
しかし今回のハリケーンは規模も被害も桁外れでした。
私の研究施設は街中にあったので、テレビ中継で何度も映りました。
街全体が冠水し、全ての機能が停止していました。
あまりにもショッキングな出来事で、全てを理解するまでに暫くかかりました。
停電により、研究室の冷凍庫にしまっていたウイルスのサンプルや、細胞などが全部パー。
研究を再開出来る目処が立たず、留学終了となりました。
アメリカに置いてきた荷物を取りに行けたのはハリケーンから5ヶ月後の1月でした。
結局、4月に大学病院に復帰するまで7ヶ月間、子育てを存分に楽しみました。
何を言いたかったかと言うと、
偶然では説明がつけられ無い出来事ってあるよね。って事です。
アメリカでそのまま永住しようと思っていたのですが、日本に戻らなければならない運命だったようです。