前回は、インテーク票の家族構成の記入をどのようにしているか、お話ししました。
今回は、家族構成に視えない、家族のシステム(構造、機能、相互作用)についてお話しします。
来談者様のご家族の中に、来談者を支える支援者がいるか?という点と
来談者様の問題解決のキー・パーソンは、どなたか?という点に着目します。
家族関係でお困りの方が来談されたときに、
「うちの娘が、・・・」とか、「私の母が、・・・」というように、ご家族の困難・症状の改善について来談されることがあります。この方は、家族構成の中で、例えば「うつ病の○○さんの家族支援者」と特記するようにしています。
また例えば、「夫のDVで困っている」という場合には、来談者のキー・パーソンは、「夫」になります。
さらに、家族問題が主訴になる場合は、家族構成を記入するときの留意点として、
家族のシステム(構造、機能、相互作用)についても着目します。
つまり、家族療法というアプローチが必要になるなるか?という視点になります。
家族のシステムとは、家族を、個々の成員が互いに影響を与えあうひとつのシステムとして考えます。
ご家族に生じる問題は、ひとつの原因に起因するものではなく、お互いに影響を与え合う中で、問題を生起・維持され悪循環を起こしていると考えます。
この場合、問題を抱えた家族成員を、家族を代表して問題を表現している人(IP)と呼ばれることがあります。
家族のコミュニケーションのありかた、会話型の傾向、人生観や価値観のひずみ、などが是正されないと、ご家族全体が問題の繰り返しの中で長い間苦しむことになります。
ですから、来談者さまを中心としながらも、幸福な家族になるコミュニケーションや健康な人生観や価値観をご家族と一緒に学ぶカウンセリング(ファミリーカウンセリング=家族療法)がはじまります。