相談面接の初回をインテークといいます。
初回面接の重要なポイントが、「主訴をとる」です。
私は「主訴」を、来談者がカウンセラーに、最も伝えたいこと、知ってほしいこと、理解してほしいこと、と受け止めています。
カウンセラーになりたての頃は、主訴を的確にとれなくて、だらだらと長く訴えを書き、何度もスーパーバイザーの助言を得て主訴の取り方を勉強しました。
抽象的な表現にすると「~から私を助けて下さい」という心の叫びを聴き取ります。
その奥に、よりよく生きたい、平安なこころを取り戻したい、幸福を実感したい、生きがいや希望を見出したい、という切々とした魂の願いを感じ取ります。
面接を重ねるほどに、「主訴」が変化します。
問題のとらえ方が、クライエントの中で変化します。
それは、人格の変容・成長・成熟という指向性が共通点です。
最近は、毎回初回面接のように、主訴をとる訓練をしていますが、
それは、クライエントの美徳を知る手がかりになっています。
「人には、素晴らしい可能性がある」
その可能を見出す学習をクライエント様とできる幸運と幸福に感謝せずにはいられません。
今日も有り難い良きご縁になれますように。