「寄り添う」秘訣は、自分をわきに置くことです。
自分(私)が、前面に出てくると、相手の話がよく聞き取れません。
一端、自分を白紙にして、この白紙に 話したいこと、解ってほしいこと、聴いてほしいことを自由に描いていただく、という感じです。
カウンセラー自身が、「まず白紙になる」とは、自分を未使用のメディアというイメージに近く、利用者が自由に書き込み、表現できることを保証するという感じになります。
「自分をわきに置く」ということは、白紙になるために、
「私の想い、価値、信条、知識、経験」を脇のバックにしまい、目の前のクライエントさまの「想い・価値・信条・知識・経験など」の語りを注意深く、肯定的に傾聴し、色を混ぜずにただ解ろうと、耳を傾けることです。
耳を傾けるだけでなく、六感を働かせて、来談者の全身状態を理解しようと「寄り添う」のです。
それは、見る・診る・視る・観る・看るが総動員されます。
言葉にならない声にも注意深く感じます。
カウンセラーがキャッチしたシグナル、サインも来談者に、この感じ方、受け止め方でいいですか?
尋ねます。
クライエントのご褒美は、「そうそう、」「そうなの」「それよ!」「その通りです」
表情・態度が変わります。
カウンセラーには、謙虚さと感謝が訪れます。