ノルサランヘ~君を愛してる~

第28夜【ラビの帰還】


コムリン破壊から数時間後。アレンがやっと、目を覚ました。

「ごめんね、兄さんの発明のせいで…」

「あぁ~(苦笑)…あっ、ソニョ、イノセンスは大丈夫でしたか?(汗)」

『うん。ちゃんとヘブラスカに預けてきたから安心して♪』

「そっか、よかったぁ(ほっ)・・・・無事に、帰って来れましたね、一応(微笑)」

『そうだねっ!(にっ)』
そこに科学班のみんながやってくる。
「目が覚めたみたいだな」

「アレン、お前の部屋、壊れてた。ソニョの部屋は、辛うじて無事」

「ええ!?(泣)」

「「あはは…(笑)」」

「お帰り、ソニョ、アレン」

「ただいま…(微笑)」
『ただいまっ(にっ)』
この世界の、この瞬間が大好きなんだ。ここに居れて嬉しい

そんなことを思う彼女だった。そんなことがあった日から数日後、ほとんどの修理が終わり、元の本部に戻りつつあった。けれど、彼女には気がかりなことがある。そう、ラビのことだ。アレンとは本部で会えないはずなのに、アレンが本部にいる。しかも、彼女自身ずいぶん前から会っていなかった。ラビが例の任務に行ってしまったのか確かめる為、司令室に向かう彼女。そこには…

「あれ?ソニョ?…どうしたんですか?(キョトン)」
リナリーと共に、アレンが居た。

アレン?なんでここにっ(汗)
「僕に何か用かい?ソニョくん?」
埋まりそうな本の山の中から、コムイが声をかけてきた。疲れていそうな顔で。
『室長、今、大丈夫ですか?…出直した方が…?』
あぁ…なんか科学班みんな、死にかけてる…(苦笑)
「うん…二人への説明が一段落ついたから大丈夫だよぉ…どうしたの?」

『はい。あの…ラビって今、どこに居るんですか?…最近、見かけないんですけどっ(汗)』
ん?二人への説明?…まさか…
「あぁ、ラビなら何日も前からフランスに行ってもらってるよぉ」

『…フラン、ス…?』
やっぱ、ダグとの任務に…(青ざめ)
「ソニョくん?大丈夫かい?…顔色悪いけど…(汗)」

『あ、はい。大丈夫です。科学班のみんな程ではないので(苦笑)……あのっ、いつ頃、帰って来ますか?』
一緒に行けなかったっ。なんとかしないと…(汗)
「ん~…確か…明日の朝には帰って来るはずだよ」

『明日っ!?(びっくり)じゃあ、ダグは?…いつ帰りますか?…あとからですよね?(汗)』
ラビが帰って来るなら…ダグはもう…
「え?…ダグかい?…彼は明後日くらいに帰って来るかな。でも、なんでそんなことまで聞くんだい?それにダグだって、よくわかったねぇ。彼から聞いたの?」

『え、えぇまぁ…そんなところです…今度、三人で街に行きたいなって(苦笑)』
ホントにしたかったなぁ・・・・あっ、もしかして、噂のことを聞いた時に行った情報収集任務が、女神の像だったのかな?…じゃあ、あれが彼との最後の会話?私、死なないでなんて言っちゃった(汗)…もっと違うことを話せばよかった…でも、あれだけで彼の優しさや人の良さがわかったよ。もう、そんな彼に会えないなんて…ラビ…私…

そんなことを思いながら、司令室を後にする彼女。司令室に居るアレンは、気になったことを聞いた。
「あの…リナリー…ソニョの言ってたのって、誰なんですか?」

「あぁ、一人はファインダーのダグで、もう一人が私達と同じ、エクソシストのラビよ。ソニョとラビは、教団中が知ってるほど、仲が良いの(微笑)」

「そうなんですか(ソニョの様子が変だったような?…気になるなぁ…仲が良いという人物も)」
アレンは、そんなことを思っていた。しかし、アレンとリナリーは【巻き戻しの街】へ出発。


時は流れ、次の日の朝。いつ、緊急事態になってもいいように、団服を着ていた。そこへ…

コンコンッ

「おぉ~い、ソニョー。起きてるかぁ?」
あれ?リーバー班長?
『はい、起きてまぁす』
そう言いながら、ドアを開けると、資料を片手に、リーバーが立っていた。
「おっ、今度はちゃんと、服が整ってるな(にっ)」

『なっ!///・・・・こんな時間に、なんのようですか!?(ムス)』

「悪い悪い、そう怒るなよ(苦笑)…お前、ラビの帰り気にしてただろ?…コムイ室長が、そろそろ地下水路に着くから伝えに行ってあげてってよ。わざわざ、来させられたんだ」

『そ、それは、どうもありがとうございます(汗)』

「いいって。んじゃ、俺は仕事に戻るぜ」

『はい、頑張って下さい』
見送る彼女に、リーバーは片手を振りながら歩いていった。角で見えなくなると、対アクマ武器が指定の場所にあることを確認。地下水路に向かって歩き出した。
『ついに、この時が…』
すぐじゃないはずだけど…用心に越したことはない…(汗)

そんな面持ちのまま歩く。きっと、教団内に居る時で、彼女のこんな真剣な顔は、見たことないだろう。


地下水路に行くと、ちょうどラビが、船からおりて来るところだった。

『ラビっ!お帰り!!』
そう言いながら、駆け寄る。
「おう、ソニョ!ただいまさぁ♪(にっ)」

『ラビに話したいことが、たくさんあるんだっ』

「いくらでも聞いてやるさ(笑)」


彼女はラビに、アレンや左目のことを話したのだった。ところで、彼女はいつまで、この世界に居られるのか?終焉は、もうすぐなのでした。


第28夜 END

ノルサランヘ~君を愛してる~

第27夜【え?…コムリン?】


本部に帰ってきた二人。彼女は、地下水路におり立つと伸びをした。

『やっと本部だぁ~♪』

「あはは…ソニョは続けてでしたもんねぇ…お疲れ様でした(笑)」

『えへへ…(笑)』
二人で階段に向かうと、そこから…
「おや…ウォーカー殿。お久しぶりでございます」
あっ、ファインダーのトマだぁ~♪
「あっ、トマ!お久しぶりですね。これから任務ですか?」

「はい、そう…(ドサッ『ちょっ、今、トマの後ろで誰か倒れなかった!?』

「はい?」
彼女を含め3人は、音のした方を見る。そこには…
「え?(汗)」
上へと通じる階段に、気を失っているリナリーが…彼女だけが見たことある体勢で…倒れていた。
「リ、リナリー!?どうしたんですか!!(びっくり)」
あれ?…これってまさか…(汗)

そう、同じシチュエーションを彼女は知っていた。それは…
「リーバーさん!?」

「に…逃げろ。コムリンが来る…」
や、やっぱり…
「は?(キョトン)」

ドカン!!!!!

出たぁー!!コムリン!!!!でも、なんでぇ!?(汗)

壁をぶち破って現れたのは、コムイが作ったコムリン。
《リナリー・リー、アレン・ウォーカー…ソニョ・ハルリュ…エクソシスト3名、発見》
ゲッ(青ざめ)
《手術ダーー!!!》
追いかけてくるコムリンから必死に逃げる一同。
「リーバーさん!(汗)」
でもちょっと、彼女には不思議でもあり、訳がわからない。
「見ての通り暴走してる!」
アレンが、ララの任務から帰って来た時、現れたはずだったからだ。
『なんでっ!どうしてよ!!コムリンはもうリナリーが破壊したはずじゃ!…ねぇ、アレン!?…トマと帰って来た時にもあったよね!?(汗)』

「はい!?なんのことですか、ソニョ!?」

『え"ぇ"!?嘘ぉ!!!(びっくり)』

「こんなのに襲われてれば、いくらなんでも覚えてますよ!(汗)」
ギャーギャーと騒ぎながら、コムリンに見つからないように逃げる。そして、やっと一息つき、リーバーから詳細を聞かされた。
「・・・・と、いうワケだ。悪いな…こんな理由で(汗)」
マジですか?(汗)てか、このあとどうなるんだっけ?…リナリーが破壊するのはわかってるんだけどなぁ…細かいのがうる覚え
「おおーい、無事かー!!」

「室長!みんなっ」
でもこれって、未来が少しずつ、少しずつ変わったってこと…なんだよね…
「リナリィー、まだ、スリムかいーーーー!?」
…って、待て待て、そういえば、ここの後ろから…(汗)

彼女が逃げようと立ち上がった瞬間、壁が崩れ…
「来たぁ!!!!」
コムリンが襲ってくる。それから逃げている最中…

ガシャコン!

ねぇ、ちょっと待って…思い出したんだけどさ、このあとって…(青ざめ)

ドルルルルル…

…ドン!ドン!ドン!ドン!

「どわわわわっ」

『きゃぁぁぁっ』
やっぱ、キター!(泣)

科学班の居たところに備え付けられていた大砲が、コムイの謀略により、乱射された。
「何してんだ、お前らっ!殺す気か!!(怒)」
まさか、私までこんな目に…(泣)
「は、反逆者がいて…(汗)」
そんなこんなのやりとりで、コムリンの前にロープでぐるぐる巻きにされたコムイが差し出された。しかし、悪夢は続く…この人の精神年齢が子供のせいで…。
「コムリン…アレンくんとソニョくんが、怪我してるんだって…治してあげなさい」

「え"?」
はいぃ?(青ざめ)
《損傷…怪我…優先順位設定!アレン・ウォーカー、ソニョ・ハルリュ、重傷ニヨリ最優先ニ処置スベシ!!!》
コムリンは素早く、アレンの足を掴み、少し開かれた入口に引っ張る。
「ぎゃあああ、何、あの入口!?」

『アレン!!!(汗)』
ヤバい、私も手術室に入れられちゃうっ!

そう思って、アレンを引っ張りながら踏ん張る彼女。しかし、コムリンの強さには勝てないようだ。少しずつ、引っ張られていく。
「さぁリーバー班長!コムリンがエサに喰いついてるスキにリナリーをこっちへ!!」
わぁ~ん、未来が変わったとは言え、こんなのないよぉ!(泣)
《手術♪手術♪とにかく手術♪》
入口の中でメカコムイが、数々の凶器?を手に、待ち構えているのが見えた。それを見たアレンが…
「イノセンス発動!!!」
破壊しようとする。そこで、彼女は嫌なことを思い出した。

あれ?そういえば…(青ざめ)

そう彼女が思った瞬間、アレンの対アクマ武器が消え…
「ふにゅら?…しびれるる…」
やっぱりーーーー!(泣)

コムイの吹き矢により、力尽きてしまった。
「アレンーーーーー」

「ウォーカー殿ーー!!」
室長は、みんなのことを思ってコムリンを作ったんだよ、うん。私は、わかってる。わかってるけど…
『室長のバカぁー!!!!!(怒)』
自分の身に起こっちゃうと、これじゃ許せないよっ!

一人で、いくら引っ張っても引き摺られる一方で、ついに入口に到達してしまう。アレンが彼女を入口から離そうと思ったのか、軽く体を押された。たぶん、もっと強く遠くに押したつもりなのだろうが、痺れている為、力が入らないのだろう。だから、彼女はリナリーを支えるリーバーの元まで下がった。
「リ、リーバーしゃん…二人をちゅれて逃げてくらしゃい…」

「アレン…(青ざめ)」

「ぱやく…」
その言葉を最後に、扉が閉まっていく。
《アレン・ウォーカー、収容完了しました》

「アレンンンーーー!!!」
扉が完全に閉まる前に、リーバーはアレンの団服を掴み引っ張る。トマは扉を叩いた。
『ヤバいよ…(汗)』
次は私!?
《エクソシスト、ソニョ・ハルリュ、リナリー・リー、順番ニ手術シマス》
コムリンは、リナリーと一緒に居る彼女に向かってくる。するとコムイが…
「マッチョは嫌だーー!!!(泣)」
あんたは自業自得でしょうがっ!!(怒)でもマジで…
『リナリー、起きて!(汗)』
麻酔で眠っているリナリーに、必死に呼びかける。さて、どうして彼女は攻撃しないのか?…なぜなら、アレン同様、彼女が反撃してコムリンを壊そうとしたならば、コムイが何もしない訳がないからだ。…だから、絶対安全なリナリーに頼るしかない。彼女の呼び掛けに、リナリーは、うっすら目を開けた。

あ…よかったぁ…でも、コムリンが来る前に、逃げなきゃ!玉々(ギョクギョク)…メガ…!

リナリーを大砲の先に立たせ、彼女は安全地帯に逃げる。そして、高みの見物だ。
《エクソシストは手術ーーー!!》
向かってくるコムリンを見たリナリーは、イノセンスを発動させた。

わぁ…やっとリナリーのダークブーツ見れた…あの身軽さが、羨ましい
「リナリー!!この中にアレンが居るんだっ!(汗)」
生で見ると迫力が違うねっ!
「胡蝶のように天空を舞い、鋼鉄の破壊力で地に墜ちる。それがリナリーの対アクマ武器【黒い靴(ダークブーツ)】だ」
うん、うん。まさに黒蝶だよ
「いいぞ、リナリー!ブッ壊せー」
ブッ壊せぇ~♪
「ブッ壊せ♪ブッ壊せ♪ブッ壊せ~♪(科学班一同)」
リナリーが最後の一撃を喰らわせようとすると…
「コムリンは悪くない!悪いのはコーヒーだよ!!」
コムリンをかばうようにコムイが…
「罪を憎んで人を憎まず。コーヒーを憎んでコムリンを憎まずだ、リナリー」

「兄さん…ちょっと反省してきて」
最後の一撃で、最下層に落ちていったコムイとコムリンだった。
「なんだかな、もう…」
ホントだよ…(ため息)


そう思う彼女。しかし、とんだ目にあってしまったものだ。けれど、彼女の変えたい未来は変わるのか?その時にならないと、わからないのでした。


第27夜 END



『え…嘘…(汗)』


噂をすれば影とは、この事か。ラグエルが廊下の端に立っていた。
「おやおや?もしかして今、ご起床ですかぁ?(笑)」

『不覚にも、そうだ。でも、休みだから別にいいだろ?(ムス)』

「私は別に、攻めてませんよぉ~♪…むしろ、ここの人達は他の人の為に働きすぎなくらいです。…もう少し、休んでもいいのではないでしょうかねぇ(笑)」

『まぁ確かになぁ…科学班の奴らは、特に死にそうだしな…だから、お前が来たんじゃないのか?』

「はいはい、そうでした。でも、そんなに疲れるほど、仕事がないんですよぉ」
ラグエルは、困ったというようなポーズをした。
「なんでですかねぇ(ため息)」

『馴れないと出来ない仕事が多いんだよ。ある仕事を全力でやれよ』
いや…信用されてないのか…?中央庁とは、なんだかんだと、確執の問題があるみたいだからな。昔やってたって言う実験のせいで
「おぉ!そうでしたか!!わかりましたぁ♪(にこり)…そうだ…アスターという花をご存じですかぁ?」

『ん?…知ってるぜ』

「ご存じでしたか!!(笑)」

『なんで、そんなこと聞くんだ?』

「はい?・・・・深い意味はありませんよ…ただ…」

『ただ?』

「いえ、なんでもありません。私は仕事がありますので、これで失礼します」
そう言うと、歩いて行ってしまった。
『なんだったんだ?今のは??』
ただただ、呆然とするのだった。

アスターの花が、どうしたって言うんだ、まったく

とにかく、街に出る為に歩き出す。