ノルサランヘ~君を愛してる~

第15夜【愛の在り方】


直談判をしに山賊アジトまで来た彼女。勝負してどうにかするはずだったのに、思わぬ事態が発生した。お頭が彼女のことを気に入って、うまく幕が閉じるのかと思いきや…嫁になれと言われてしまった…。しかし、彼女はめげない。いいことを思いついたのだ。

『・・・・・いいですよ』

「なにぃ!?(びっくり)」
驚く部下共に対し、副将らしき人は…
「いいんですかい?ねぇさん!?」

『うん。条件があるけどね♪』
あの子はやっぱ、反対しないんだなぁ
「条件だぁ?…なんでい?…俺様、なんでも聞いてやるぜ」

『勝負に勝ったらいいよ♪…勝負内容は、この山の頂上に、先についた方が勝ち。ルールは簡単、ただ目指すのみ。何してもOK!…私VS山賊一味さんってのはどう?(にっ)』

「おいおい、嬢ちゃん。それじゃ、俺様の勝ちは決まりだぜ?結果は見え見えだ。コイツは、メーティスってんだが、バギーを運転させたら、一番速いんだぜ(笑)」

『ふぅ~ん…でも…私をなめないでよね(にっ)』
あの子、メーティスっていうんだぁ…お頭も、一目置いてるんじゃない♪…また、いいこと思いついちゃった(笑)

彼女の考えは露知らず、山賊一味は勝負の準備を始めた。お頭とほとんどの一味が、例のバギーに乗るようである。速いと言われたメーティスもだ。ちなみに、バギーにも種類があるらしい。速く改良された物と、そうでない物だ。当たり前だが、お頭とメーティスは改良された方である。
「んじゃ、行くぜぇー、野郎共ぉ!」

「「「おぉぉー!!!!!」」」

『あはは…(苦笑)』
私の玉々(ギョクギョク)には勝てないと思うけど(汗)
「ねぇさん、負けねぇからな」

『まっ、頑張って(苦笑)』

「準備はいいかぁ?…よーい…スタートだぁ!!!!」
合図と共に、走り出すバギー。彼女はそれを見送った。
「あのぉ…ねぇさん?…速く行かねぇと負けますぜ?(汗)」

『大丈夫、大丈夫♪』
そんなことを言って数分。残った山賊が、コイツ勝つ気ねぇんじゃね?と思い始めた時、やっと動いた。彼女は対アクマ武器を取りだし…

玉々(ギョクギョク)…テラ…!

滅多に…てゆうか…使ったことのないテラを発動し、飛んでいく。山賊からしたら、突然、消えてしまったようだった。そんなことはお構いなしに、彼女は、皆の様子を見ながら飛んでいく。実はこれ、速いのに、彼女にはそれほど速く見えないのだ。だから、人を探すのも簡単。

わぁ~…メーティス、もうここに居るんだぁ…お頭が認めるだけはあるね。他の奴らはまだ、後ろなのに(笑)

先頭を走るメーティスを見つけ、近くの木におり立つ。木の上に立って見ていると…
「ねぇさん!こんな勝負やめて、お頭の嫁になってくれないかい!?」
メーティスはバギーを止め、そう言ってきた。
『それは出来ない相談だよ♪』
木の上にいることはスルーなんだ(汗)
「お願いだ!お頭が気に入る女なんか、そう居ねぇ…頼む…!」

『それもお頭の為って奴?…でもね。私より、あなたの方が断然いいと思うけど…』

「なっ!?気づいてたのかい?(汗)」

『まぁねぇ。初めから、そうじゃないかとは思ってたよ。お頭は知ってるんでしょ?』

「あぁ。山で怪我した僕を、お頭が助けてくれたんだ。しかも、行く宛のない僕を山賊の仲間にしてくれた。でも…どうしてわかったんた…?お頭しか知らねぇはずだけど(汗)」

『だってあなた…想いを知ってもらえなくても、大切な人に尽くす女性…そのものなんだもん(微笑)』

「…あなたも、そうみたいだな…」

『あはは…わかる人には、わかっちゃうもんだねぇ(苦笑)…そう、私も。でも、私のは絶対叶わない。相手は恋愛禁止(みたいなもの)。だから、可能性のある人の後押しをしたいのっ』

「でも、お頭は…僕のことなんて…」

『ううん。あなた達には、きっかけがないだけだよ♪(笑)』

「でもっ、これを見てくれ!このいれずみは、罪の証なんだ。そんな僕が、お頭となんて考えられねぇよっ」

『どんな罪かなんて聞かないけどさ。そこに愛があれば、それでいいんじゃないの?…ねぇ…お頭のこと、好きなんでしょ?』

「…っ、でも…」

『あなたの愛は、その程度なの!?違うから、助けてくれたお頭の為に、尽くして来たんじゃないのっ!?』

「…ねぇさん…」

『…まっ、それで、この勝負にわざと負けられても困るから、全力でやってよね♪…私は負けないけどね(にこり)』

「それは、こっちの台詞だ!お頭が認めるバギーの腕を見くびるなよっ(にっ)」
二人は互いに笑う。女の友情が芽生えた瞬間だ。有無を言わさず、メーティスは走り出す。
「お先に失礼するぜ(笑)」
見送ってから…
『まったく。脈ありがひけてちゃ、うまくいくもんも、行かないとこだったよ(苦笑)…さてと…次は、お頭のとこに行くか』
そう、今までのやりとりは、メーティスをその気にさせることだったのだ。そうでなければ、恋の成就は成せないと思われたから。さて、彼女はアジトの方を向き、メガでお頭を探した。そして、見つけると近くの木におり立つ。すると…
「おっ、嬢ちゃん。どうでい、メーティスは速いだろぉ(にっ)」
バギーを止め、下から彼女に話しかけてきた。
『そうだねぇ~…とりあえず、そんじょそこらの奴よりはましだよね…側近として』
また、スルーですかい…そこが山賊と一般人の違いなのかな…?(汗)
「あぁ?どう意味だ?」

『それは…』
彼女が言いかけた時…

ドドドドドッ!!!

それは、聞き慣れてきていた、アクマキャノンの音だった。
『えっ!?あっちの方向にはメーティスがっ!(汗)』

「なんでいっ、メーティスがどうしたってぇ!?」

『お頭っ、しのごの言わずに、これに掴まって!』
玉々(ギョクギョク)で、お頭がいるところまで伸ばし、掴ませる。そして…

…ミクロ…!

彼女が立つ枝の上に立たせる。ちなみに、ショルダーに入ってる時の大きさがナノで、普通サイズがミクロ…発動すると勝手にミクロになるので、使うのは長くした時だけ…。
「な…なんだ…?一瞬で木の上に(汗)」

『説明は後!…行くよ…!』
再び、対アクマ武器を掴ませ、ギガで土煙が上がる方向に向かった。

メーティス!生きててよぉ…あなたは幸せに成れるんだから…

二人は煙の上で停止する。すると、端の方に人影が見えた。それは…
「メーティスっ!!!!!」

「お頭ぁ!」
バギーは壊れてしまっていたが、メーティスは生きていた。そこにおり立つ。
「メーティス!良かったぜっ、てめぇが居なくなったら俺様は…」
お頭はメーティスを助け起こし、抱き締めていた。

なんだ…私が言わなくても、自覚が芽生えたみたいだね…(笑)

微笑ましく見ていると…
「あっ、危ない!(汗)」

ドドドドドッ!

『…っ!(汗)』
やっぱ、アクマかっ。なんでこんなとこにっ!

槍を回転させて、血の弾丸を防ぐ。そして…
『二人共、下がっててね!!』
玉々(ギョクギョク)で飛び、一体しかいないレベル1のアクマを破壊する。

一体なんて可笑しい…どこかにまだ…いるはずだ!

そんな時…
「うわぁぁー!!!!」

『メーティス!…お頭…!!』
二人の近くに、数体のアクマが現れた。どうやらすべてレベル1。彼女はミクロで戻り、その勢いのまま、まとめて破壊した。どうやら、前より能力を活かした戦い方が、出来るようになって来ているようである。さて、どうやら、もうアクマはいないようだ。
「なんだったんだ?…今の…(汗)」

『あはは…話せば長くなるんだよねぇ…(汗)』
なんだかんだ言いつつ、所々はしょりながら話した。そして、村人に捕まっている仲間を助けたいことも。すると、二人は意外な結論を出してくれた。
「詳しいことは、村についてからだぜ(にっ)」
と言う訳で、勝負は中止して村に行き、もう悪いことはしないと…今度からは、村と協力して行くと…そういう方向で、話がまとまった。
「山賊と話をつけてくれりゃ、ありがとなぁ。仲間さ、解放するべぇ」
こうして、ファインダーの濡れ衣も晴れた。しかし、忘れていけないことが、もう一つ…
『そだ。…お頭、メーティスに言うことがあるんじゃないのぉ…?(にやり)』

「え?(キョトン)」
お頭は、メーティスの前で咳払いをしてから…
「メーティス、一生、俺様の隣に居てくれ////」

「…お頭…///」
感動の涙を浮かべるメーティス。
『よかったね、メーティス(微笑)』
こんな愛の在り方も…いいよね…
「ありがとう、ねぇさん!…ねぇさんのお陰だ…!(微笑)」

『さて、予定外のこともあったけど、これにて一件落着♪(笑)』


恋の成就、ファインダー救出、村人と山賊の仲持ちを成功させた彼女。次に待っていることとは?彼女の知らない内に、カウントダウンは既に、始まっているのでした。


第15夜 END

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第14夜【カウントダウンが始まる】


部屋で各々休むことにした二人。彼女は、聞いたことを思い出していた。

『…異の砂時計…』
ラビが小さい時に偶然、拾って持っていた。そして、ブックマンと出会い、それがイノセンスだと知る。また、ブックマンの後継者になったのもこの頃で…砂時計で次のログを決めていた…。歴史のコンパス。しかし、ログを示す以外は発動しなかった。黒の教団に来て、初めてログ以外で発動し、壊れて原型に戻り、ヘブラスカに渡す。それが、前日のことで、そのことを大聖堂で話していると、私が現れた。そして、私の対アクマ武器として、また形をなす。
『ん~…砂時計さんは、何したかったのかなぁ…』
壊れなくてもよかったような気がする。それとも、壊れることにも意味が?…でもなぁ…異常だけは勘弁して欲しいよ(汗)

そんなことを考えながら、ベッドの上でゴロゴロしていると、いつの間にかに眠っていた。その頃、ラビは…
「はぁ…(俺は何してるんさぁ・・・・・ブックマンの後継者…常に傍観者であれ。なんて…)」
自分に呆れるラビ。そこに、部屋にいなかったブックマンがやって来て…
「ラビ!…仕事だ。すぐに出立の用意をしろ」

「(…またか…(苦笑))」
急に薄く笑ったラビに…
「どうした、ラビ?」

「なんでもないさ(…ホント、忙しいさ…)さて、今度はどこさぁ?」

「フランスだ」

「(ソニョに言う時間はなさそうさ(苦笑))」
こうして、ラビは彼女に何も言わずに出かけていった。それが、例の任務だと知らずに。その夜、あのまま寝ていた彼女のところに…

コンコンッ

「おぉい!ソニョ、居るかぁ!?」

『ん…なんだろ…はぁーいっ、いまぁすぅ!』
リーバー班長の声だったよね?

眠気眼で、ドアの方に向かう。
「休んでるとこ悪いっ、急ぎの任務だ!」
ドアを開けると、おそらく、資料室に行くついでに来させられたようで、資料をたくさん持っていた。
『任務ですかぁ?…ホントに急ですねぇ…』
目を擦りながら、答えていると…
「お前、寝てたのか?(///汗)」

『はい、そうですけど?…どうしました…リーバー班長?(キョトン)』
彼女が首をかしげていると、リーバーは目の行き場所に困ったように、そっぽを向いた。
「あ…いや…お前さ、人前に出る時は、服装を確認した方がいいぞ。一応、女の子なんだし(汗)」
改めて自分の服装を見る彼女。一応、上も下も着ているが、かなり荒れていた。キャミソールの紐なんて肩から落ちている。
『ひえっ!?////』
寝ぼけてたとはいえ、これはひどいよぉ(泣)

慌てて直すが、既に遅い。
「と、とにかく、伝えたからなっ。準備して司令室に行ってくれ!(汗)」
そう言って、リーバーは足早に行ってしまう。
『私…女として失格じゃない…?(汗)』
彼女は、ガックリと肩を落として、部屋に戻り、支度を済ませ、司令室に向かった。
「休んでたのにごめんねぇ、ソニョくん」

『いえ、急ぎなら仕方ありませんよ(苦笑)』

「実はね。調査に行ってもらったファインダー達と連絡が着かなくなってしまったんだ」

『それはっ(汗)』
アクマに襲われた可能性があるってことだっ
「うん。そこで、君に現状を確認しに行ってもらいたいんだよ」

『わかりましたっ』
…ラビに言う時間は、なさそうだな…

こうして、彼女も出かけていった。そして、街から離れた山間の村に向かう。そこが、ファインダーが最後の連絡をした場所だ。てっきり、アクマに襲われて、荒れ果てているのかと思いきや…そんなことはなく…明るい村のようである。
『どういうことだろ?(キョトン)』
不思議に思いながら、村を歩いていると…
「あっ、あなたはっ!…エクソシスト様…!」
その声に振り返ると、見知ったファインダーが三人、なぜかいつもの服ではなく、ボロ服を着て立っていた。しかも、足には足枷が…まるで囚人…。ちなみに、知ってる人が居なければ、ファインダーだとは気づけなかっただろう。
『ちょっ、バズに他のみんなまでっ!どうしたのよ、その格好!?(びっくり)』
生きてたのは嬉しいけど、なんなのこの状況(汗)
「実は、俺らこの通り、体格がいいもんで、ここらに居る山賊と間違われちまったんです(汗)」

『山賊?(汗)』
詳しく話を聞いてみると、かなり理不尽だった。村近くを調査しに来ていると、急に村人に取り囲まれ、村を騒がせている山賊だと言われる。その理由が、難いがいいからだそうだ。そして、弁解の間もなく、身ぐるみをはがされて強制労働をさせられているらしい。とにかく、彼女は本当のことを、村人に話に行った。しかし…
「んなこと、信じられねぇべ」

「何度、酷い目にあぁたか」

「そうだ、そうだぁ!」

『でも、彼らはホントに山賊じゃないのよ。彼らは私の仲間なの。お願い、解放して』

「本当に違うってんならぁ、山賊をどうにかしてこいってんだぁ」

「そうだ、そうだ!」

『山賊退治をしろってこと?(汗)』
えぇ~、私に出来るかなぁ

それでも、ファインダーの為に、山賊が居るという山奥へ向かった。そして、アジトの中に入り、お頭に直談判。
「んだ、てめぇ」

『ちょっと、話があって来ました』
コイツがお頭だなぁ・・・・ん?隣に居るのは副将かな?…でも、あの子、女の子じゃない?(汗)…なんでいるんだろ?てか、みんな気づいてないのかなぁ?…まっ、いっか。えと、こういう奴らを黙らせるには…
「話だぁ?…んだよ、特別に聞いてやるぜ。感謝しろよな、嬢ちゃん(にっ)」
お頭の返事を聞いた彼女は、先ほどとは雰囲気を変えて言う。
『ねぇ、お頭ぁ?…私とサシで勝負して負けたら…村人と仲良くするって約束してよ(にこり)』

「あ"ぁ"?なんで村の奴なんかと」
そこですかさず、副将らしき人が…
「お頭、コイツの仲間が、我らの一味と間違われたようですぜ」
そう言いながら、お頭の怒りを静める為に、お酌をしていた。まるで、彼に尽くしているかのように。

あれ?…この子…もしかして、お頭のこと…
「ケッ、んなこたぁ、俺様には関係ねぇなぁ。痛い目、見る前に帰った、帰った」

『お頭は、勝ち目のないことには乗らないのかなぁ?(にやり)』

「やんのかゴラァ!?(怒)」
お頭を侮辱され、部下共が、怒りをあらわにする。各々、立ち上がり、武器を取り出していた。彼女も…
『私に勝てるもんならかかってきなよ(にっ)』
そう言って、対アクマ武器を構える。彼女の堂々たる態度に、山賊達は驚いた。しかし、お頭は…
「ガハハ!…俺様、てめぇのこと気に入ったぜ(にっ)」

『そりゃどうも♪』

「お頭、どうするんですかい?」
ずっと、お酌をしていた副将らしき人が尋ねる。
「ん~…そだなぁ…」
少々、考えた末に…
「よし、決めたぜっ。てめぇ、俺様の嫁になれ!」

『え"ぇ"!?(びっくり)』


突然の出来事に驚く彼女と他、山賊一味。勝負の話はどこへ行ったんだ。とりあえず、お頭に気に入られた彼女。さてさて、彼女の運命はいかに?彼女は、あることを思い付くのでした。


第14夜 END

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第13夜【虚像と真実と…苦手?】


サーラの両親が死んだと言う報せが来て、サザーランドも壊れてしまった。それがすべて、一日で起きたなど思えない。けれど、それは事実だ。あの時から降りだした雨は、激しくなっている。もう夜中になりかけていた。けれど、自分の部屋で泣いているサーラ。そこにブックマンがやって来た。

「サーラよ…」

「おじいちゃん」
ブックマンは、あることを話に来たのだ。一方、彼女達もまだ、沈んでいた。
「俺が守るって約束したのに、護れなかったさぁ」

『サザーランドはサーラちゃんを守りたかったんだよっ』

「でも、俺のこと、信じてくれてたのに、悔しいさぁ」

『ラビ…』
こんなラビ、見たことないよ…私、どうしたら…ラビの力になりたいっ!
『ラビっ、サザーランドを無事、本部に連れていこう!』

「なに言ってるさ?…サザーランドはもう…(汗)」

『確かに、あの意地っ張りで、生意気で…ホントは人思いのサザーランドはいない…けど、あのイノセンスはサザーランドだよ、やっぱ。サザーランドも、核であるイノセンスを守って欲しかったのかもしれないよっ』

「…そう、かもなぁ…(苦笑)」

『今となっては確かめられないけどさっ。私は、そうだったんじゃないかと思うんだ。サザーランドは、自分のことも大切にしてたから…核がすごい物だって知ってたんだよ。…そして、私達に出会って、その可能性を確実の物にした。だから、ラビが守るって言ってくれた時、素直になれたんじゃないのかなっ!?』

「そうだなっ。…こんな落ち込んでたら、サザーランドに文句言われちまうさぁ…(にっ)」
サザーランドではないが、サザーランドだったイノセンスを無事に本部へ連れていくと、二人は誓った。やっと本来の自分に戻ってきた二人。そこへ、急に扉が開き、サーラが飛び込んできた。
「お姉ちゃん!…お兄ちゃん…!」
そう言って、二人に飛びつく。
『サーラちゃん、どうしたの!?(びっくり)』

「あのね、あのね!…ママがっ、ママが生きてたんだって!!!(笑)」

「ホントさ!?(びっくり)」

「本当じゃ」

『ブックマンっ。どういうことですか?(汗)』

「どうやら、よく調べもせずに、サーラに伝えに来てしまったようじゃ」

『それじゃぁ…』

「うん!…私、一人にならずに済んだのっ!…お姉ちゃんがあの時、止めてくれたから、ママに会うことができるんだよ。だから、ありがとう、お姉ちゃん(微笑)」

『…サーラちゃん…』
なんか…嬉しい…
「よかったな、ソニョ(にっ)」

『…うん…(微笑)』
こうして、長い一日は終わりを告げ、サーラは優しい眠りについた。しかしまだ、ラビはソニョの部屋にいる。
「いやぁ~、あの近所のおばさん。早とちりもいいとこさぁ」

『あぁ~、確かに(苦笑)』
そう、他愛のない話をしていた。お互い、眠れそうにはなかったから。
「かくれんぼも途中だったさぁ(笑)」
なんて話していると…

ゴロゴロ……ドカーン!

『ひゃっ!』
耳を塞いでしゃがみ込む彼女。そう、雨だけではなく雷まで鳴り出した。
「ソニョ…お前…雷が怖いんさ?(キョトン)」

『そっ、そんなこと…』
そう言いかけたところに…

ドドーーン!

『きゃぁ!!!』
彼女は、近くにいたラビに抱きついていた。
「おいおい(////汗)」
動揺するラビだったが、震える彼女を見て、優しく頭を撫でた。そのまま…夜も更けてゆく…。そして朝がやって来た。今朝は、あの雨が嘘のように、カラッと晴れている。一同は、サーラと別れ、帰る為の汽車を待っていた。ブックマンとファインダーは一応、本部に連絡を入れている。そこに…
「あのぉ、サーラの面倒を見てくださった方は、あなた達かしら?(微笑)」
声に振り返ると、女性から見ても美しく、まさか子供がいるようには見えない女の人が立っていた。話の具合から見て、サーラの母親だろう。
「…っ!(ストラーイク!!)」
ラビが誰かに射たれたかのように固まったかと思いきや、母親の手を掴んだ。そして…
「あのっ、俺とお近づきになりましょう。サーラとも仲良いさぁ♪」

「え?(キョトン)」
急のことに、目を丸くする母親。
『…ラビ…なに言ってんのよ、急にっ』
子持ちの人妻なんだけど…ストライクゾーン広すぎ…(ため息)
「いや、つい(苦笑;)」

『ついじゃないよ!まったく(ムス)』
そんな二人の様子を見た母親は…
「ウフフ…(笑)こんな人妻なんか口説かなくたって、あなたには素敵な子がいるじゃないの…そこに(にこり)」
そうラビに囁いた。彼女には、かろうじて聞こえない程度に。
「え?////」

「あら?自覚があるようで安心したわ(笑)」

『なんのことですか?(キョトン)』

「な、なんでもないさっ!(///汗)」

「ウフフ…(笑)」

『ん?(キョトン)』
なんの話だろ?

彼女は一人で首をかしげた。
「あっ、あの…どうして俺らがサーラの面倒を見たってわかったんさ…?(苦笑)」

「それはね…その服よ…黒服で胸元にクロスが書かれてる人達だって(微笑)」

『誰からそれを?サーラちゃんですか?』

「いいえ。サーラとはまだ、会ってないわ。…実は電話で、知らない人から聞いたの…誰だったのかしら?」

「電話さ?…まさか…(汗)」
ラビと顔を会わせる彼女。それはまさしく、サザーランドが残した最後の贈り物だった。そして、ある物を託す決意をする。
『あの…サーラちゃんのお母さん。これ…サーラちゃんに返してくれませんか?』
彼女が差し出したのは、イノセンスのないサザーランド。本当は、サーラが辛くなると思い、持って行こうとしていたのだ。しかし…
『これを渡して、さっきのことを、サーラちゃんに話してあげてください…きっと、喜びます…(微笑)』

「よくわかりませんが…わかりました…よろしければ、また遊びに来てくださいね(微笑)」
こうして、サーラの母親と別れ、帰路についた。その汽車で…
『あのぉ…異の砂時計ってなんですか?…この対アクマ武器の前の姿だったみたいだけど』

「聞いてたんさ!?(びっくり)」

『ごめん…ホントは聞かなかったことにしようと思ったんだけど…気になっちゃって(汗)』

「うむ。やはり、おぬしには話して置いた方がよさそうじゃな・・・・ソニョはまったく知らぬのか?」

『はい。たぶん、私の知っているところは、異の砂時計が発動していないところと、壊れてしまったあとだと思います』

「そうか。異の砂時計は、ラビが幼き時に拾った物じゃ」

「それがイノセンスだって知ったのは、ジジイに会った後さぁ」

「異の砂時計はの、適合者がいないにも関わらず、発動し、次のログの場所を示した。今思うと、裏歴史になる場所を、教えてくれていたようじゃな」

『歴史のコンパスみたいですね(汗)』

「そうじゃな。黒の教団に来て、発動しなくなったと思っていた矢先、おぬしが来る前夜に、発動と同時に壊れたのだ」

「あん時は、ホントに驚いたさぁ。次のログの場所がわかんなくなったからなぁ」

「…まったく、そこは心配せずともよいと、言っとろうが…(ボソッ)」

「でもさっ。ソニョって、異の砂時計みたいだよなぁ…知ってること多いしさぁ…なっ、パンダジジイ(笑)」

「誰がパンダじゃっ!!!(怒)」

『あはは…(苦笑)』
なんだかんだと、本部に着いた一同は司令室に来て、任務報告をした。
「そんなことが…無事で何よりだよ…(汗)」

「…わしがゆうのもなんじゃが…皆、無事じゃよ」

「とりあえず、ソニョくん。初任務、お疲れ様(微笑)」

『はいっ(笑)』

「ソニョは、意外と大活躍だったさぁ(笑)」

「それはすごいね。次からは、一人でも大丈夫そうかな?(にこり)」

『それはまだ、自信がありませんけど(苦笑)』

「いやいや、大丈夫だって♪」
脱線話をしているところに、リーバー班長がやって来て…
「そういえば、コムイ室長。神田に魔女伝説のこと言わなかったみたいだけど、いいんすか?」

「ん~、言わなかったねぇ~。まぁ、神田くんのことだから、もう気づいてるよ」

「そういう問題っすか?(汗)」

『え?…神田、帰らずの森に行ったんですか?…いつ?(キョトン)』
いつの間に…じゃあ、アレンがそろそろ…(汗)
「確か、君達が任務に行った次の日だよ。…それより、誰から聞いたの?…帰らずの森だなんて(キョトン)」

『あ…いや…(汗)』
うわっ、またしてもやってしまった(汗)
「あぁ~…廊下で、そんなこと言ってた奴がいたさぁ…(汗)」

『それ。それで知っただけっ』
ラビ、ありがとう(汗)
「そう。えぇっと、それじゃ三人共、今日はゆっくり休んで(微笑)」

『はいっ(汗)』
司令室から出る三人。ブックマンは先に部屋に帰って行った。
「ソニョ…知ってるのは凄いけどさ…あとのこと考えろよなぁ」

『ごめん…気をつける…(汗)』

「その言葉、何度めさぁ~(ため息)」

『うぅ~…』
だって、つい、口から出ちゃうんだもん(ムス)


ラビに叱られて、むくれる彼女。こうして、彼女の初任務の幕が下りたのだった。この任務で大きく成長した彼女。そして、異の砂時計のことを知った。これから起きる砂時計の影響とは?確実に、時を刻んでいるのでした。


第13夜 END