ノルサランヘ~君を愛してる~

第13夜【虚像と真実と…苦手?】


サーラの両親が死んだと言う報せが来て、サザーランドも壊れてしまった。それがすべて、一日で起きたなど思えない。けれど、それは事実だ。あの時から降りだした雨は、激しくなっている。もう夜中になりかけていた。けれど、自分の部屋で泣いているサーラ。そこにブックマンがやって来た。

「サーラよ…」

「おじいちゃん」
ブックマンは、あることを話に来たのだ。一方、彼女達もまだ、沈んでいた。
「俺が守るって約束したのに、護れなかったさぁ」

『サザーランドはサーラちゃんを守りたかったんだよっ』

「でも、俺のこと、信じてくれてたのに、悔しいさぁ」

『ラビ…』
こんなラビ、見たことないよ…私、どうしたら…ラビの力になりたいっ!
『ラビっ、サザーランドを無事、本部に連れていこう!』

「なに言ってるさ?…サザーランドはもう…(汗)」

『確かに、あの意地っ張りで、生意気で…ホントは人思いのサザーランドはいない…けど、あのイノセンスはサザーランドだよ、やっぱ。サザーランドも、核であるイノセンスを守って欲しかったのかもしれないよっ』

「…そう、かもなぁ…(苦笑)」

『今となっては確かめられないけどさっ。私は、そうだったんじゃないかと思うんだ。サザーランドは、自分のことも大切にしてたから…核がすごい物だって知ってたんだよ。…そして、私達に出会って、その可能性を確実の物にした。だから、ラビが守るって言ってくれた時、素直になれたんじゃないのかなっ!?』

「そうだなっ。…こんな落ち込んでたら、サザーランドに文句言われちまうさぁ…(にっ)」
サザーランドではないが、サザーランドだったイノセンスを無事に本部へ連れていくと、二人は誓った。やっと本来の自分に戻ってきた二人。そこへ、急に扉が開き、サーラが飛び込んできた。
「お姉ちゃん!…お兄ちゃん…!」
そう言って、二人に飛びつく。
『サーラちゃん、どうしたの!?(びっくり)』

「あのね、あのね!…ママがっ、ママが生きてたんだって!!!(笑)」

「ホントさ!?(びっくり)」

「本当じゃ」

『ブックマンっ。どういうことですか?(汗)』

「どうやら、よく調べもせずに、サーラに伝えに来てしまったようじゃ」

『それじゃぁ…』

「うん!…私、一人にならずに済んだのっ!…お姉ちゃんがあの時、止めてくれたから、ママに会うことができるんだよ。だから、ありがとう、お姉ちゃん(微笑)」

『…サーラちゃん…』
なんか…嬉しい…
「よかったな、ソニョ(にっ)」

『…うん…(微笑)』
こうして、長い一日は終わりを告げ、サーラは優しい眠りについた。しかしまだ、ラビはソニョの部屋にいる。
「いやぁ~、あの近所のおばさん。早とちりもいいとこさぁ」

『あぁ~、確かに(苦笑)』
そう、他愛のない話をしていた。お互い、眠れそうにはなかったから。
「かくれんぼも途中だったさぁ(笑)」
なんて話していると…

ゴロゴロ……ドカーン!

『ひゃっ!』
耳を塞いでしゃがみ込む彼女。そう、雨だけではなく雷まで鳴り出した。
「ソニョ…お前…雷が怖いんさ?(キョトン)」

『そっ、そんなこと…』
そう言いかけたところに…

ドドーーン!

『きゃぁ!!!』
彼女は、近くにいたラビに抱きついていた。
「おいおい(////汗)」
動揺するラビだったが、震える彼女を見て、優しく頭を撫でた。そのまま…夜も更けてゆく…。そして朝がやって来た。今朝は、あの雨が嘘のように、カラッと晴れている。一同は、サーラと別れ、帰る為の汽車を待っていた。ブックマンとファインダーは一応、本部に連絡を入れている。そこに…
「あのぉ、サーラの面倒を見てくださった方は、あなた達かしら?(微笑)」
声に振り返ると、女性から見ても美しく、まさか子供がいるようには見えない女の人が立っていた。話の具合から見て、サーラの母親だろう。
「…っ!(ストラーイク!!)」
ラビが誰かに射たれたかのように固まったかと思いきや、母親の手を掴んだ。そして…
「あのっ、俺とお近づきになりましょう。サーラとも仲良いさぁ♪」

「え?(キョトン)」
急のことに、目を丸くする母親。
『…ラビ…なに言ってんのよ、急にっ』
子持ちの人妻なんだけど…ストライクゾーン広すぎ…(ため息)
「いや、つい(苦笑;)」

『ついじゃないよ!まったく(ムス)』
そんな二人の様子を見た母親は…
「ウフフ…(笑)こんな人妻なんか口説かなくたって、あなたには素敵な子がいるじゃないの…そこに(にこり)」
そうラビに囁いた。彼女には、かろうじて聞こえない程度に。
「え?////」

「あら?自覚があるようで安心したわ(笑)」

『なんのことですか?(キョトン)』

「な、なんでもないさっ!(///汗)」

「ウフフ…(笑)」

『ん?(キョトン)』
なんの話だろ?

彼女は一人で首をかしげた。
「あっ、あの…どうして俺らがサーラの面倒を見たってわかったんさ…?(苦笑)」

「それはね…その服よ…黒服で胸元にクロスが書かれてる人達だって(微笑)」

『誰からそれを?サーラちゃんですか?』

「いいえ。サーラとはまだ、会ってないわ。…実は電話で、知らない人から聞いたの…誰だったのかしら?」

「電話さ?…まさか…(汗)」
ラビと顔を会わせる彼女。それはまさしく、サザーランドが残した最後の贈り物だった。そして、ある物を託す決意をする。
『あの…サーラちゃんのお母さん。これ…サーラちゃんに返してくれませんか?』
彼女が差し出したのは、イノセンスのないサザーランド。本当は、サーラが辛くなると思い、持って行こうとしていたのだ。しかし…
『これを渡して、さっきのことを、サーラちゃんに話してあげてください…きっと、喜びます…(微笑)』

「よくわかりませんが…わかりました…よろしければ、また遊びに来てくださいね(微笑)」
こうして、サーラの母親と別れ、帰路についた。その汽車で…
『あのぉ…異の砂時計ってなんですか?…この対アクマ武器の前の姿だったみたいだけど』

「聞いてたんさ!?(びっくり)」

『ごめん…ホントは聞かなかったことにしようと思ったんだけど…気になっちゃって(汗)』

「うむ。やはり、おぬしには話して置いた方がよさそうじゃな・・・・ソニョはまったく知らぬのか?」

『はい。たぶん、私の知っているところは、異の砂時計が発動していないところと、壊れてしまったあとだと思います』

「そうか。異の砂時計は、ラビが幼き時に拾った物じゃ」

「それがイノセンスだって知ったのは、ジジイに会った後さぁ」

「異の砂時計はの、適合者がいないにも関わらず、発動し、次のログの場所を示した。今思うと、裏歴史になる場所を、教えてくれていたようじゃな」

『歴史のコンパスみたいですね(汗)』

「そうじゃな。黒の教団に来て、発動しなくなったと思っていた矢先、おぬしが来る前夜に、発動と同時に壊れたのだ」

「あん時は、ホントに驚いたさぁ。次のログの場所がわかんなくなったからなぁ」

「…まったく、そこは心配せずともよいと、言っとろうが…(ボソッ)」

「でもさっ。ソニョって、異の砂時計みたいだよなぁ…知ってること多いしさぁ…なっ、パンダジジイ(笑)」

「誰がパンダじゃっ!!!(怒)」

『あはは…(苦笑)』
なんだかんだと、本部に着いた一同は司令室に来て、任務報告をした。
「そんなことが…無事で何よりだよ…(汗)」

「…わしがゆうのもなんじゃが…皆、無事じゃよ」

「とりあえず、ソニョくん。初任務、お疲れ様(微笑)」

『はいっ(笑)』

「ソニョは、意外と大活躍だったさぁ(笑)」

「それはすごいね。次からは、一人でも大丈夫そうかな?(にこり)」

『それはまだ、自信がありませんけど(苦笑)』

「いやいや、大丈夫だって♪」
脱線話をしているところに、リーバー班長がやって来て…
「そういえば、コムイ室長。神田に魔女伝説のこと言わなかったみたいだけど、いいんすか?」

「ん~、言わなかったねぇ~。まぁ、神田くんのことだから、もう気づいてるよ」

「そういう問題っすか?(汗)」

『え?…神田、帰らずの森に行ったんですか?…いつ?(キョトン)』
いつの間に…じゃあ、アレンがそろそろ…(汗)
「確か、君達が任務に行った次の日だよ。…それより、誰から聞いたの?…帰らずの森だなんて(キョトン)」

『あ…いや…(汗)』
うわっ、またしてもやってしまった(汗)
「あぁ~…廊下で、そんなこと言ってた奴がいたさぁ…(汗)」

『それ。それで知っただけっ』
ラビ、ありがとう(汗)
「そう。えぇっと、それじゃ三人共、今日はゆっくり休んで(微笑)」

『はいっ(汗)』
司令室から出る三人。ブックマンは先に部屋に帰って行った。
「ソニョ…知ってるのは凄いけどさ…あとのこと考えろよなぁ」

『ごめん…気をつける…(汗)』

「その言葉、何度めさぁ~(ため息)」

『うぅ~…』
だって、つい、口から出ちゃうんだもん(ムス)


ラビに叱られて、むくれる彼女。こうして、彼女の初任務の幕が下りたのだった。この任務で大きく成長した彼女。そして、異の砂時計のことを知った。これから起きる砂時計の影響とは?確実に、時を刻んでいるのでした。


第13夜 END