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かけがえのないゴルフ人生

DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。

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DGA東京・首都圏支部が開催している練習会が先週の金曜日で3回目を迎えた。

3回とも参加しているリピーターやこの練習会をきっかけにやってくるお初の人たち。

人数はまだ少ないけれど、家庭的な雰囲気でなかなかいい。このまま続けていけば、本部開催行事とはまた違った、新しい活動の世界が開けるのではないか。

そんな期待を抱きつつ、余裕があれば、私も必ず見に行くようにしている。

しかし、今回だけはその余裕がなかった。

4月の半ばから、あれよあれよという間に忙しくなり、特に最近は6月5日から7日まで北海道苫小牧市で行う「第3回北海道障害者オープンゴルフ選手権」と「第16回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権」の準備に追われている。

加えて、今年は東京・首都圏支部の他に名古屋・中部支部と大阪・関西支部を立ち上げ、4月末には中部が設立記念コンペを行い、来月には初めてのレッスン会を開催する。

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名古屋支部の支部長Iくんからはほぼ毎日のように電話がかかってきて、色々なことを打ち合わせた。

また、関西支部も7月28日に設立記念コンペを千刈カンツリー倶楽部で行う。支部長のNさんは仕切りが早いので、こちらのほうもLineや電話での打ち合わせが続いた。

さらに、8月15日から18日にまでアメリカのオレゴン州ポートランドで開催される第2回世界障害者ゴルフ選手権。

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これは一昨年に日本で開催した第1回世界障害者ゴルフ選手権をアメリカが引き継いで行うものだ。今度はアメリカがホストで日本は参加するだけだから楽だろうと踏んでいたところ、とんでもない。

アメリカはDGAが友好関係を結んでいるNAGA(アメリカ切断者ゴルフ協会)がホストを務めるのかと思っていたところ、9団体で構成するUSAGAなる団体を結成。

色々な団体の意見が交差するためか、なかなかまとまらず、世界障害者ゴルフ選手権の会場が決まったのが、なんと今年の春先。そこからクラス分けや競技法を討議して、要項が公表されたのがゴールデンウィーク前だった。

見越しで、遠征費の助成金などを申請していたからなんとか行けそうではあるが、ちょうどお盆のピーク時にあたるため航空券はバカ高いし、予約は取りにくい。

日本チームの旅のアレンジの他にも運営面で様々な難問が起こり、アメリカとヨーロッパの微妙な権利争いもあり、なぜか私も巻き込まれていた。ゴールデンウィークからつい最近まで、毎日のようにヨーロッパやアメリカからやってくる英文メールと格闘。これは今後も当分続く。

時々、何をやっているのかと思いながらも、十分にスリリングな毎日であることは確か。

オーバーワークだと嘆いているうちがむしろ華なのかとも思う。
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連休もいよいよ終わり。

本格的に、寒さを感じさせない季節になりました。これからはどんどん暑くなり、夏がやってくる。

一年で一番忙しい季節の到来です。

1ヶ月後に迫った、北海道での二大会。第3回北海道障害者オープンゴルフ選手権と第16回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権のポスターを作りました。

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と言ってもまだ印刷が終わっておらず、出来上がりはもう少し先なんですけどね。

DGAではこれまで大会開催ごとにボスターを作ってきましたから、全部で50枚超のポスターが保存してあります。

大会の時には全てのポスターを会場に張り出しますが、こりゃあ、なかなか壮観です。

プロカメラマンでもある佐藤代表撮影の写真は迫力と障害者ゴルフへの情熱が感じられ、何枚かのポスターを見ただけで、障害者ゴルフのイメージが湧きます。

ポスターでなくても、内外の障害者ゴルファーを写した写真はごまんとあります。昨年から今年にかけて鹿児島で開催した障害者ゴルフの写真展の時は、たくさんの写真の中から展示作品を選ぶのに相当大変でした。

東京でも写真展をやりたいと考えていますが、どこか良い会場があれば教えてください。
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4月22日(金)

ロッテ葛西ゴルフで東京・首都圏支部主催のレッスン会を開催した。

今回で2回目。参加者はまだ少ないが、新しい人が参加してくる。日本障害者ゴルフ協会の活動にしばらく来ない方には、知らない顔が多いと思う。

毎月第2金曜日に行っている月例会もしかりで、最近はメンバーがだいぶ入れ替わった。

今後、支部活動がもっと盛んになれば、ますます知らない顔が増えて来るだろう。どんどん若い人が増えて欲しいな。

3年ほど前、障害が軽度な選手を世界選手権や海外遠征の選手枠から外したことがきっかけとなり、何人かのトップレベルの選手やそれに同調する選手が会を抜けた。

その直後は、日本障害者オープンゴルフ選手権を始めとする公式戦に出場する上級者が減って、一時的に試合が寂しくなったことがある。

事情をよく知らない人からは「これでやっていけるのか」などという心配も聞かれたが、私は案外、楽観的だった。だって、間違ったことは何もしていないのだから。

パラリンピックの正式種目入りを目指しているゴルフにも、当然、出場資格と障害レベルの問題は降りかかってくる。障害者スポーツなのだから、たとえ障害があっても軽度で健常者と見分けがつかない選手が出場しているのは好ましくはない。

日本の障害者スポーツ界では、身体障害者手帳を保持していれば、必ず活動に受け入れることを原則としている。しかし、障害が軽い選手には国内大会の出場は許しても、国際大会の出場は不可としている。特にパラリンピックの正式種目になっているスポーツではそうだ。

そんな背景と2014年に日本で世界障害者ゴルフ選手権を開催したため、2013年の秋から我が協会でも、障害者の軽い選手は国際大会の派遣選手枠から外したのである。

たとえ、何人かがこの考え方に反発して離れていったとしても、それはやむを得ないことであり、現在でも考え方はまったく変えていない。

去る人があれば来る人がある。

紆余曲折があっても、日本障害者ゴルフ協会の歴史は必ず若い人に引き継がれてゆく。

この先何年、活動に携われるか分からないが、代表や私がいなくなった後も会は立派に運営されていくだろう。

そう信じさせてくれるのが、最近の支部活動など新しい動きと新たに集って来る人々とそれを迎える人々の顔の輝きなのだ。