支部が出来た | かけがえのないゴルフ人生

かけがえのないゴルフ人生

DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。

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また、お久しぶりの投稿。

ブログって、書かなくなるとそれはそれで心地よく、書かない自由を楽しんでいたりする。

というか、最近、障害者ゴルフの他にも目標を達成しなければならないことが出来て、ブログを書く間があれば、そのことに集中しなければならず。

それが何であるかはまたお話しする機会もあるかと・・・。

DGAの活動では、最近期待しているのが3つの支部が設立されたこと。それも作ろうとしたのではなく、自然発生的に出来たのか嬉しい。

まず最初に、一昨年日本で開催した「第1回世界障害者ゴルフ選手権」からボランティアとしてDGAを手伝ってくれていたゴルフインストラクターのTomoさんがロッテ葛西で月一の障害者ゴルフレッスン会を開いてくれることになった。

それならば単にレッスン会をやるのではなくて「DGAの東京支部を作ったら」と佐藤DGA代表理事が提案し、本当に「東京・首都圏支部」が出来てしまった。

支部長は長年DGAをお手伝いいただいていて、大会の時は必ず前夜祭の司会をするMさん。そして事務局長にチェアスキーの元パラリンピックアスリートでチェアスキー協会の運営に携わってきたNさん。もちろん彼は優れた車いすゴルファーでもあり、第1回世界障害者ゴルフ選手権、車いすの部の優勝者である。

この東京支部設立のことを、名古屋在住で昨年のPGAプロテストに受かったばかりのほやほやプロ、Iくんに雑談として話したところ、しばらくしてIくんから「名古屋支部をやらせてください」と申し出があった。

Iくんはまだ若いし、これからプロとして活躍しなければならないだろうから、DGAのボランティアの仕事は頼まないようにしてきた。

それだけにちょっとビックリ。

でも本人は至極本気で、支部設立記念コンペだのレッスン会の開催を真面目に考えている。

もうこうなったら「関西にも支部を作りたいね」というわけで、昨年から日本障害者オープンゴルフ選手権の関西開催で大奮闘していただいているNさんに話を持っていくと、すんなりとオーケーしていただいた。

関西は昨年の日本障害者オープンゴルフ選手権を行ったため、新しいメンバーが増えている。今年の同選手権も関西に決まったので、またメンバーは増えるだろう。そこで月例会でも開けばもっと地域活動が盛り上がるはずだ。

そんなわけで、東京・首都圏支部、名古屋・中部支部、大阪・関西支部の3支部がするすると出来てしまったのである。

DGA設立当初から支部の設立は大きな課題だった。しかし、話はあっても実際に親身になってやってくれる人が現れず、実現しなかった。

ちなみに、DGAの活動に参加したのちに、地元で障害者ゴルフの活動をしたり、分派活動をして、DGA とは無関係に活動をしている方々もいらっしゃる。そういうところには支部としての活動をお願いしたこともあるが、素直に聞き入れられた試しはなかった。

本来なら、DGA の活動に参加して得たノウハウとか人脈を利用しているわけだから、きちんとした人ならDGA と無関係に活動しようとは考えないはずだ。

でも、ゴルフの世界ではゴルフがうまければ偉い的な発想が根深くまかり通っており、個人競技であることも相まって、ルーツには感謝の「か」の字もなく、我が道を行く輩が多々存在する。

これまでいろいろな機会にそんな筋の立たない人の行為にうんざりしてきただけに、今回の3支部設立は本当に嬉しい。

佐藤代表も私も命には限りがあることであるから、支部活動を通じてDGAの活動を受け継いでくれる、少しでも若い人達が出てくるのは心強い。

特に名古屋・中部支部を運営することになったIくんなどは弱冠22歳。プロだから当然ゴルフには詳しいし、アメリカ育ちのバイリンガルだ。ゴルフがパラリンピックの正式種目を目指している現在、彼ならば海外とのやりとりにも困らないだろう。

将来は旗艦大会の日本障害者オープンゴルフ選手権を3つの支部で交代に運営出来たらいいな、などと夢は大きく膨らんでゆく。