第2回世界障害者ゴルフ選手権の行方 | かけがえのないゴルフ人生

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DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。



今年もあと1週間で終わり。

いつもの今ごろは1年間のDGAの活動が10月の「日本障害者オープンゴルフ選手権」で締めくくられ、あとは残務整理などをボツボツとこなす、オフシーズンに入っています。

ところが今年は11月に鹿児島でNHKとの共催の「NHKハートスポーツ 障害者ゴルフ」があり、12月と1月にはその流れで「障害者ゴルフ写真展」が開催されるため、いつまでものんびり出来ないシーズンとなりました。

昨年、「第1回世界障害者ゴルフ選手権」を日本で無事開催し、今年はのんびりできるだろうと思っていたのに、うれしい「期待はずれ」でした。

さて、そんな慌ただしい1年の間にずっと気にかけていたことがありました。

それは「第2回世界障害者ゴルフ選手権」の行方です。

日本で第1回を開催した時には、私たち運営側は初めてのことばかりで、それはそれは大変でした。でも、その苦労が本当の意味で報われるのは第1回が終わってホッとするだけでは足りず、第2回に無事引き継がれることです。



アメリカNAGAの若き会長、ケニー・グリーンが「第2回世界障害者ゴルフ選手権は我々が引き受ける」と言ってくれた時には、小躍りしたいくらいうれしかったのですが、そのいっぽうでは「本当にやってくれるだろうか」という不安がよぎったのも事実です。

けれども、今年9月にアメリカ遠征に行った時にケニーと話すと、とりあえずは準備を進めている様子。ただ、当初の予定だった開催地メキシコでは「障害者ゴルフ団体がないのでいまいち情報がつかみにくくやりにくい」ということで、代案としてアメリカでの開催を打診してきました。

とにかくは2回目に続いていくことが大切なので、まあ、首を縦に振るしかないじゃないですか。

それが9月後半。その後音沙汰もなく心配していましたが、どうやら来年の夏に第2回世界障害者ゴルフ選手権はアメリカで開催されるようです。

アメリカではいくつかの障害者ゴルフ団体が一緒になって組織をUSAGAという組織を作り、世界選手権を運営するとか。この団体がパラリンピックの正式種目入りを目指す活動にも取り組んでいきます。

9月にアメリカに行った時、USAGA の会合に招かれて話しを聞いてきました。そこでは「アメリカがパラリンピックへの活動を主導しなくてどうする」などといったアメリカらしい前向きの発言も多数ありました。

これまではヨーロッパが主導をとってきたパラリンピックへの道。ようやくアメリカが本腰をあげてきました。

来年のアメリカでの世界選手権が大きな転機になりますように。

ということで、来年ものんびりはさせてもらえないようなのです。