先日、ある方からこんな依頼を受けました。
「欅坂でブログ書いてください。」
欅坂46とは、乃木坂46に続く坂道シリーズとして今年誕生したグループです。
ということは知っているのですが、全く興味がないので、これ以外何も知りません。
ですが、こうした切り口ならと思い、今回はこのテーマで書いていきます。
※写真は、先日リリースさせた乃木坂46の新曲「今、話したい誰かがいる」です。
アイドルファンには、有名になってからファンになる人と、無名の頃から応援しているファンの2通りがいます。その多くは前者ですが、後者も必ずいます。AKBでいえばアキバの劇場に熱心に通う人達であり、また、時々目にする、駅や商業施設のイベントステージに来ている全く無名のアイドルにも、追っかけのような熱心なファンがいますよね。
前者にとってはそのアイドルが有名であるかや、見た目やパフォーマンスが好きかが重要ですが、後者にとって、「そのアイドルにとって自分が重要な存在であるかどうか」がより重要になります。
カーネギーの名著「人を動かす」にもありますが、人は自己重要感を得たい生き物です。自己重要感とは「自分は誰かにとって必要な価値ある存在だ」「人の役に立っている」という実感のことです。そして人の多くは、これを他者の反応によって得ようとします。
(稀ですが)人の反応に頼らず自身を重要だと感じられる人や、反応を得られる場がたくさんある方にとっては、一つに頼らずに済みますが、日常生活においてなかなかそういう場を得られていない人の場合、「誰かのお世話や支援をする」というのが、自己重要感を満たすための手っ取り早い手段となります。この手段を、共依存と言います。よくあるのは親子関係や、DVでも別れず尽くす恋愛関係、マイナーなスポーツチームを応援するファン等です。
これをアイドルで見ていくと、
売れてないアイドルほど、応援することは対象の活動の助けになり、応援しているファン数が少ないほど、アイドルにとっての自分の存在価値は高くなる(と感じる)。こうして、自分が必要とされている、大きな貢献ができているという自己重要感が得られる、となります。
ですが、この構図には問題があります。アイドルが有名になるほど自分が感じる貢献度は下がり、ファンが増えるほど自分の特別な存在感は薄れていくという点です。一般的に共依存関係で自己重要感が得られなくなると、他に対象を求めるか、過度の世話を焼くか、「こんなに支えてるのに!」という怒りに変わり相手にぶつけるというどちらかになります。
ここに欅坂誕生の意義があります。
乃木坂46は、アイドル業界ではメジャーになり2期生も加入から2年を経過しファンも増えてきた今は、古参の、応援によって自己重要感を得たいファンにとってはかつてほどの実感が得られなくなったと言えます。運営側としては、暴走した応援や、裏返しの怒りのリスクは避けたい。しかし、熱心な応援をできるファンはありがたい。(ビジネス面でも)他所には行って欲しくない。
そこで、乃木坂の妹分という身内を作り、乃木坂へのリスクを避けつつ、熱心なファンが情熱を注げる場所を設けた。それが欅坂46だったのだと思います。
自己重要感を得るため他者の反応を求めることは自然なことですし、双方に害のない適度な共依存は良い手段の一つです。しかし、欲しい反応が得られなくなった時に、速やかに他の対象を探すなり、自分で自分を満たしてあげられるような手段を身につけることは、大切な人間関係を保っていく上でとても重要なこと。是非、この点だけ頭に留めておいていただければと思います。
長くなりましたが、今日はここまで。読んでくださりありがとうございます。
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