2025年国内女子ゴルフツアーは佐久間さんが年間女王になりました。

データ分析を始めようと思った矢先にジャンボ尾崎さんが亡くなったとの報道がありました。佐久間さん、西郷さん、原英莉花さん、笹生さんはジャンボ門下生です。今年は1期生の佐久間さんが年間女王、同じく1期生の西郷さんがアメリカツアーのメジャー大会で優勝しました。いずれもジャンボ尾崎さんは病床で彼女たちの活躍を見ていたでしょうし、度々、報告を受けていたと思います。

佐久間さんは年間女王になったことを報告するとメジャー優勝していないことを指摘されたとコメントしていました。佐久間さんのメジャー優勝と原さんのアメリカツアーでの活躍を見ることなく、ジャンボ尾崎さんが旅立ったわけですね。

 

ネギックがゴルフに接した最初はジャンボ尾崎さんでした。当時は父親に連れられてゴルフ練習場やミニコースを回った記憶があります。

今は女子ツアー一辺倒ですが、当時は男子ゴルフが花形スポーツでした。尾崎3兄弟、青木さん、中島さんが有名ですが、関西のローカルテレビ局では杉原さんの番組がありました。杉原さんの軽妙なやり取りと少し毒のあるやり取りは面白かったです。

 

ジャンボ尾崎さんと言えば川奈17番ホールで谷底からのチップインバーディですね。奇跡としか言いようのないショットでしたが、その川奈も男子ツアーから女子ツアーに、そして女子ツアーからも消えようとしています。コースは健在ですが、プロツアーから消えるのは残念です。

 

マスコミは昭和を代表するスポーツ選手として長嶋さんや釜本さんと並べて紹介しています。ネギックは長らくアンチ巨人(今は野球そのものに興味無し)でしたし、昔からずっとサッカーには興味ありませんでしたので、ジャンボ尾崎さんの方が強く印象に残っています。

試合中タバコを吸いながらプレーしていた等、今となっては決してお勧めできないようなところもありましたが、人を惹き付ける魅力のある選手でした。

2025年の女子ゴルフ界はアメリカツアーでメジャー2勝を含む7勝と、多くの日本人選手が優勝しましたし、殆どの試合で日本人選手の誰かがトップテン入りしました。

アメリカツアー参戦日本人選手は13人でしたが、畑岡さん、山下さん、西郷さん、竹田さん、岩井姉妹の7人が優勝しました。勝さん、吉田さん、馬場さんの3人を加えた10人が来シーズンのシードを確保しました。渋野さん、優菜ちゃん、笹生さんの3人はシードを確保することができませんでしたが、笹生さんは過去の実績により来シーズンも出場可能ですし、渋野さんと優菜ちゃんはQSで辛うじて限定的な出場権を確保しました。

原英莉花さんは1年間下部ツアーで頑張って来シーズンの出場権を確保しましたし、櫻井さんもQSで権利獲得して日本からアメリカへ活躍の場を移します。

来シーズンのアメリカツアー参戦日本人選手は15人になります。今シーズン以上の活躍を期待したくなります。

 

 

一方、国内ツアーは佐久間さんが初優勝からのシーズン4勝で年間女王を獲得しました。佐久間さんはメルセデスランク、賞金獲得額、平均ストロークの主要3部門で1位、年間トップテン回数と平均バーディ数も1位でした。優勝回数については少し物足りないとは思いますが、主力選手が抜けた今の国内ツアーでは年間女王に相応しい成績を残したと思います。

 

昨年12月12日のブログで「小祝さん、桑木さん、河本さん、佐久間さん、川崎さんの5人が抜ける選手の穴を埋めたいでしょうが、抜けた穴の方が大きいでしょう。」と書いたのですが、小祝さんが故障でシーズン途中からツアー離脱、桑木さんは優勝できず、川﨑さんは色々な問題もあってシードを維持することもできませんでした。佐久間さんは想定通りの成績を残しましたが、他の主力選手には合格点をつけることはできません。

 

初優勝や中堅ベテラン選手の復活優勝が目立つシーズンでしたが、来シーズンにこれ以上の成績を残す選手は殆どいないでしょう。

プロ2年目の菅さん、プロ1年目の荒木さんはそれぞれ1勝止まりでしたが、可能性を感じます。しっかりゴルフに集中して(笑)、2026年の年間女王争いに加わってくれることを期待したいです。

 

年末~年始にかけて2025年シーズンのデータ分析を進めていきたいと思います。

ゴルフの世界はシーズンオフに突入し、選手はスポンサー回りに忙しい時期です。

そんな中、JLPGAアワード2025が行われ、佐久間さんが年間女王などの4冠を達成して2025年シーズンの主役としてシーズンを終えました。

 

以前、報知プロスポーツ大賞というものがありました。

女子ゴルフ部門で賞金女王を表彰するかと思えば、有村さんが2011年と2012年に2年連続受賞、2013年は日本女子オープンを優勝した宮里美香さんが受賞する等、ご都合主義の表彰がありました。

最近聞かないと思っていたら2019年を最後に消えました。コロナを理由に中止されたようですが、コロナは言い訳に過ぎなかったことがわかります。

1つのスポーツ新聞が決めるものなのでどうでも良いですが、もし今年も残っていたら誰を表彰していたのでしょうか・・・。

 

一方、日本プロスポーツ協会が「第55回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞」を発表しました。内閣総理大臣杯ということで表彰式には麻生元総理大臣(日本プロスポーツ協会会長)が出席されていましたので、報知スポーツ大賞と比較すると遥かに権威のある表彰だと考えるのが自然でしょう。

 

過去の現役プロゴルファーの受賞

2009年 大賞=石川遼君、特別賞=横峯さくらさん

2010年 殊勲賞=宮里藍さん、功労賞=アンソンジュさん

2011年 新人賞=酒井美紀さん

2012年 新人賞=成田さん

2013年 新人賞=比嘉さん

2014年 新人賞=鈴木愛さん

2015年 新人賞=堀琴音さん

2016年 新人賞=ささきしょうこさん

2017年 功労賞=表純子さん、新人賞=畑岡さん

2018年 新人賞=小祝さん

2022年 敢闘賞=山下さん(年間女王)

2023年 敢闘賞=山下さん(年間女王)、功労賞=イボミさん

2024年 敢闘賞=竹田さん(年間女王)

2025年 敢闘賞=岩井姉妹

 

2019年度から2021年度までは中断されていましたので全英女子オープン優勝の渋野さんは受賞していません。2022年以降は表彰方式が変更されたようで、新人賞が無くなり、敢闘賞がゴルフ部門のトップ扱いになっています。

 

今年は岩井姉妹が敢闘賞を受賞しました。

報知スポーツ大賞ほどではないですが、権威のある表彰であるにも関わらず選考は恣意的なように感じます。過去の受賞者を見ると、今年は年間女王の佐久間さん(昨年度はエビアン優勝した古江さんを押し退けて竹田さんが受賞しているため同じ基準なら・・・)、アメリカツアーでメジャー優勝した西郷さん、アメリカツアーでメジャー優勝を含む2勝したルーキーオブザイヤーの山下さんの中から選考されるのが普通ではないでしょうか。ネギックの中では山下さんだと思います。他の部門の受賞者を見る限り何度も受賞していることはネックになっていないようですから、山下さんを排除する理由にはなりません。

アメリカツアー組であれば山下さん>西郷さん>竹田さん>岩井姉妹の順が正当な評価だと思います。報知新聞並みにウケを狙う公益財団法人日本プロスポーツ協会にはガッカリです。