部員ブログ #39 和田健斗 「フットサル大陸」-苦悩、成長、怒涛の一年 | 同志社大学体育会フットサル部TREBOL

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6月下旬、京都府1部リーグ第4戦。同志社TREBOLサテライトにとって大事な一戦だった。3試合を消化して、2分、1敗。昨シーズン降格争いをし、苦しんだサテライトチームにとって初勝利が欲しいところだった。相手はそれまで4戦全勝の強豪フュンフバイン、厳しいゲームが予想された。なんと結果は3-1で勝利。サテライトチームにとって初金星、先制点を取られてからの3得点で素晴らしいゲームをすることができた。しかしピッチ上には昨シーズンサテライトでピヴォとして最多出場をし、今シーズン活躍が期待された和田の躍動したプレーはなかった。のみならず、たった2分の出場にとどまった。そして和田の今シーズンのリーグ戦が終わってしまった。だが和田からは悲壮感を微塵も感じない。むしろ生き生きとしている。

 

 

今回、同志社TREBOL2回生ピヴォ和田健斗に昨年夏からの1年間に密着(自分で振り返る)。彼の成長、苦悩、胸に秘める思いに迫った。

 

・フットサルに足を踏み入れた夏、苦悩と成長の2023-2024シーズン 

僕がフットサルの世界に足を踏み入れたのは7月上旬。4月にフットサル部の新歓に参加したが、浪人明けで13kgも太ってしまった体もありそのときは挑戦する気持ちになれず、入部しなかった。5,6月と何もしない日々が続いた。何もしない、誰とも関わらない日々はとても退屈でこのまま大学生活が終わってしまうのかという不安にかかられた。そんな状況もあり最初は挑戦する気持ちのなかったフットサルを始める決意を固め、同志社大学フットサル部TREBOLに入部した。高校のときにサッカーでトップをやっていたこともあり、ピヴォでのプレーを選択した。フットサルを始める前はサッカーの小さい版だと思っていたが、蓋を開けてみれば、サッカーの動きやプレーとは全く違い、非常に戸惑った。それから苦悩の日々が始まった。ピヴォとして多くの試合に出させてもらうものの、全くうまくいかない日々。そのような状態が秋の終わりまで続き、自信も失っていたが、とにかくうまくなりたいという思いで精進し続けた。ピヴォの大先輩のすずや君にアドバイスを求めたり、同期のフットサルに熱いゆうたと色々話してみたりと成長するために折れずに様々な行動をした結果、徐々にプレーは改善され、冬には自信もついてきた。しかしチームは結局、京都府1部最下位、個人としてもシーズン1得点に終わり、だいぶ迷惑をかけてしまった。チームは入れ替え戦で引き分け、何とか1部残留をしたが、その試合でも点を取れず、自分は本当に情けないなと思った。そして頼りになる選手になりたいという思いが生まれた。

 

 

・2月、束の間のオフ、自転車で1時間以上もかけて和田は一体どこへ 

成長を求めて練習に励んでいた2月中旬、束の間のオフ、ゆっくりしたい気持ちを抑えて、自転車で1時間半もかけてある場所へ向かった。電車でもいけるところであったが、電車賃を浮かせたい僕にとって、移動手段は自転車一択であった。向かった先は清水農園、TREBOLのスポンサーである。TREBOL1回生の一部は毎年、日々お世話になっている清水農園さんのお手伝いとしてスポンサーバイトに行っている。お手伝いをする前は1日どんな過酷な労働が待ち受けているのかと考えていたが、蓋を開けてみれば最高に楽しい時間であった。行った作業はたくさんの竹が生えている斜面の一面に土を被せることである。重い土を台車で斜面を下りながら運ぶという大変な作業であったが、足腰のトレーニングになり、なにより仲間とともに作業することがとても楽しかった。また同志社TREBOLの設立メンバーである清水さんとフットサルのことや何気ない会話をしたのがとても楽しかった。そしてこの日を経験を通して、僕はTREBOLがより好きになった。普段できない楽しい体験をさせていただき、最高な仲間に囲まれ、こんな幸せなことはないと思った。TREBOLを設立した清水さん、最高な仲間には感謝しかない。

 

 

・勝負の春、苦悩の6月、誰よりも熱い7月 

今まで引っ張っていただいた3回生が引退し、サテライトが新チームになった。昨シーズン下手ながら多くの試合に出させてもらった僕は「今度は僕がチームを引っ張っていく番だ」と思った。また誰よりもチームに熱い思いがあった。なぜならスウェーデン留学のため僕の今シーズンは7月で終わることが決まっていた。幼少期に4年半住んだ第二の故郷であるスウェーデンに戻りたいと思い、葛藤もありながらスウェーデン留学を決断した。チームを途中で離れて迷惑をかける分、7月までうまくいかないことがあろうともとにかく全力で、最高なチームにしようと決意を固めた。そして迎えた新シーズン、僕は今までで一番最高な状態であった。課題もまだたくさんあったが、動きにキレがあり、プレーもうまくいっていた。4、5月で5試合連続ゴールも記録し、チームも僕も波に乗っていた。目指していた頼りになる選手にもなりつつあった。

 

 

しかし5月末、大事な府リーグの3試合が6月に控えていた矢先、足首を怪我してしまった。不運なことに足首の治りにくい内側の怪我をしてしまった。それまで5か月ほど怪我をしていなかったこともあり、少し自分の体に甘くなっていたところもあったと思う。6月シリーズの第1戦は出場をし、奮闘したが試合には負け、怪我も悪化させてしまった。それからプレーしては休んでの繰り返し、コンディションは最悪の状態になった。第2戦は欠場し、僕にとって今シーズン最後のリーグ戦を迎えた。なんとかベンチ入りをしたものの全くと言っていいほど良くなかった。出場時間も2分にとどまり、今シーズンが終わってしまった。チームは勝って嬉しく、笑顔でいたものの胸の中には試合に出られなかった悔しさ、自分への苛立ち、自分の情けなさ、様々な感情が湧き、フットサルを始めた史上1番落ち込んだ。僕は引きづりやすい性格であり、いつもの僕ならずっと落ち込んでいたかもしれないが、 意外にも僕はすぐ吹っ切れていた。なぜなら僕には落ち込んでいる暇はなかったからだ。今シーズン残された時間は7月しかない。うまくいかないことがあろうとも最高なチームを作る決意を決めていたことを思い出した。苦しい6月があったからこそ、最高な7月になったと思えるようにとにかく7月泥臭く全力でいこうという考えに至った。7月28日、サテライトには関西学生2部リーグの試合がある。これが正真正銘の今シーズン最後の公式戦。試合に出る、出ないに関わらず、7月28日に向け、僕は誰よりも熱い7月にする。 


和田健斗の最高に熱い7月の幕開けである。 


 

 

拙い文書でしたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 
4回生へ 
最強世代の先輩たちとも一緒に過ごすのもあと少しとなってしまいました。たくさんお世話になりました。インカレ優勝に向けて、共に最高な夏にしましょう。 
3回生へ 
これまで多くの時間を過ごした先輩がたくさんいます。たくさんの思い出であり、最高な先輩だと思っています。今後も共に頑張っていきましょう。 

2回生へ 
バーベキュー、今出川組での銭湯、清水農園、山登り、練習前の食堂、興戸駅までの帰り道、楽しい思い出ばかり、留学から帰ってきた後も優しくしてください! 
1回生へ 
みんな本当にうまい。共に最高な時間を過ごしていこう!