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昨日のうんちくが長かったと、Mさんの小言がコメ欄に(笑) で、長いついでに?ウンス天女になるをもう1話引き伸ばさせて下さい…思ったより長くなってしまって…。今回はもう書いてありますので、ちゃんと完結しますので♥
蛇に絡まれてしまったウンス蛙
身ぐるみを剥され寝台の上で悔し涙を飲む
素っ裸で布団達磨になっている自分の姿
せっかく綺麗にお洒落したのに、なんなのよ。これって悔しすぎる…
「何よヨンァったら勝手に決めちゃって」
ウンスは下唇をギュッと噛みしめると、顔をくしゃくしゃに歪めた
「あっ、でもあの人、私のこの服を置いて行ったわね…あれ?オンニに渡すって言ってたのに、どうするのかしら?」
何で置いて行ったのだろう?
ウンスはチェヨンの行動が解せなかった
そのいえば、さっき出ていく時、戸棚から何かを取っていたわ
あの戸棚は何が…?
あっ。
小さな声をあげると、口をちいさく開く
先程のチェヨンの行動を、一通りすべて思い返してみると、ある事に気づいたのだ
チェヨンがウンスの衣の代わりに、白のオンニに渡した物に心当たりがあった
「ふふふ…そういう事?あの人、白のオンニに、自分の夜着をあげるつもりね」
ふ~ん、考えたじゃない。あの人の夜着 ♥ 確かに貰ったらオンニ喜ぶわね
あの人ったら、きっと私の衣装をオンニにあげるのが嫌になったのね
くすくすっ。もう、ヨンァったら。可愛いところあるじゃない♪
危うく気を許しそうになって、すぐに流されそうな弱い自分に気づく
駄目よユ・ウンス
これじゃいつもの二の舞だわ
顔を両手でパンパンと叩いて、許しちゃ駄目よと気合いを入れた
せっかく綺麗に着飾ったのに、力づくで剥ぎ取るなんて横暴すぎる
今回は許してあげないんだから
それも下着まで剥ぎ取られ素っ裸にされた
こんな屈辱を与える何て酷い
あなたがそのつもりだったら、私にだって名案があるんだから覚えてなさい
私だっていつまでも、やられっぱなしじゃないんだから!←いろんな意味でやられっぱなしのウンスさん
ウンスは布団を体に巻き付けたまま、思いついた奇策に一人にんまりとほくそ笑んだ
「イムジャ大人しく待っておったか?」
チェヨンがウンスの待つ部屋に戻って来た
ここは一つ気取られぬよう、従順な振りを装い、笑顔でこくこくと頷いた
「あら、あなた。まさか、オンニに、自分の夜着を渡したわけ?」
着実に事を運ぶため、自分の考えが間違いないか、こっそりと状況を確かめる
あいつは俺の夜着を渡した途端、悦び浮かれた足取りで帰っていった
「あぁ」
短く返事をする
「オンニはどうしたの?」
「あいつはもう帰りました」
「ふ~ん。そうなのね」
急に手のひらを返したかのように、気にも留めない様子のウンス
そんなウンスの態度に、チェヨンは驚いた
ウンスは上から目線でふふんと笑い、意味ありげにチェヨンに語りかけ始めた
「オンニは、きっとあれね~あなたの夜着の匂いを嗅ぐわね」
薄ら笑いを浮かべるウンス
「なっ、何だと?」
まったく予期しなかった、その言葉に空いた口が塞がらない
「絶対、嗅ぐわ。きっと鼻をこうやって埋めて、くんくん匂い嗅ぐわよ」
よし。敵はかなり驚いたわね
先程剥ぎ取られた衣を使って、鼻先を埋めくんくんと演技をした
チェヨンの眉が、ピクリと大きく上がった
くすっ。引き攣ってる、引き攣っている。いい感じね
「あっ、それだけじゃないわ。多分、擦りすりもするわね。オンニなら間違いない」
さらに瞼が大きく開かれた
やったぁ
あと一押しだわ
「あ…どうしよう…オンニだったら、邪(よこしま)な事にも使うかも…」
ウンス蛙は最後の追い討ちをかけ、ヨン蛇に致命傷を与える事が出来たのだ
その直後、チェヨンの体が大きく動きだして、足早に戸口へと歩き出した
「あら、ちょっと何処にいくの?」
薄ら笑いを隠し、知らぬ素振りを作り上げると、しれっと問いかける
「取り返して参ります」
チェヨンの顔が真顔で硬直し、大きな黒目が動揺でゆらりと揺らぐ
やっぱり思った通りだわ
ふふっ、作戦大成功ね♪
「あらそう?オンニ残念がるわね。だったら早く行った方がいいわよ」
飛び上がって喜びたくなるのをぐっと堪え、チェヨンに腹の内を気づかれないようにポーカフェイスを作る
「急がないと、追いつかないわ。急いで!!いってらしゃ~い」
ウンスはにっこりと笑って、早くいかないとと、入口の方を目配せをする
チェヨンの行動の後押しをしたのだった
そうしてウンスはついに…
チェヨンを二人がいた部屋から、再び外に追い出すことに見事に成功をおさめた
手早く剥ぎ取られた衣を身に纏う
その上に外掛けを羽織り、外出の準備を済ませ、置き手紙を書き上げた
入り口に向かって両手を合わせ「ヨンァ ミアネヨ」と片目をギュっと瞑って
庭の裏口の方から、音を出さぬように、そ~ろりと抜き足、差し足で外へ出ていった
白のオンニから、夜着を取り返し戻る
次はイムジャへの仕置きだと、張り切り勇んで部屋に戻ってきた
部屋の中の光景に目を疑う
寝台の上で身ぐるみを剥されて、布団達磨になっていたはずの妻ウンスが居ない
先程までいたはずが忽然と姿を消していた
チェヨンは慌てて左右を見渡す
卓の上に一枚の紙が置かれている事に気づき、即座にそれを手に取り確認をする
チェヨンは我が目を疑った
その紙はウンスからの置き手紙。拙い漢文で次のような内容が書かれていた
「ヨンァ、ごめんね
みんなとの約束だから行くわね
心配しないで大丈夫よ
王妃様もいらっしゃるし、危ない事はない
明日の朝にはちゃんと帰るわ
お仕事頑張ってね ミアネヨ
チェ・ヨン 大護軍殿
小言はあなたが戻って聞くから許して
愛しているわチュッ」
チェヨンはウンスからの文をグシャリと握りしめ、わなわなと震える
「やっ、やられた…」
珍しくウンスに踊らされた事に気づく
「クソッ。イムジャめ謀ったな!俺が帰ってきたら覚えておれ…ただでおくものか、覚悟しておれ!」
屋敷の中に、悔しさに打ちひしがれる、チェヨンの叫び声が広がったのだった
ファッショーンショーときたら、その後の打ち上げもしないとね
今日は明け方までエンドレスよ。オールで、女子飲みもあるんだもの♪
明日の朝に帰れば、ヨンァはしばらく帰らないし、このままバイバイも寂しいけど、鉢合わせにはならないで済む
多少の想定外は起こったものの実はこの計画は、チェヨンの行動を加味した上でウンスによって入念に練られたものだった
あの時間に帰って来るのは予想外だったけど、違う形でばれて怒られても、ヨンァは2週間は戻れない
それを逆手に取った計画。つまり怒られたとしても、2週間は平穏な日々♪
戻って帰って来た時が怖いけど…
どっちにしても2週間も留守にしたら、戻って来た時は色々とね…ただじゃ済まされないんだから同じよ
嫌な予感がしなくもなかった
心のどこかで、こうなってしまう事も多少は覚悟していた
だから万が一ばれる可能性も、加味した上でのスケジュールだったのよね
あんな風に早くにバレて、身ぐるみを剥されたのは、想定外だったけど…
ふぅ、本当に危なかった
ハラハラしちゃったじゃない
ふふっ
みんなどんな格好してくるのかしら、オンニももう着替えたかな?
王妃様のご衣裳も楽しみ♪
追手チェヨンを避けるように隠れながら、ファッションショーの会場へと歩を進める
ウンスは珍しくチェヨンをやり込めた達成感と、楽しいイベントに心を弾ませたのだ
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ウンスが安心しきったその時…
追い打ちをかける出来事が起こる
「ウンスぅ~私よ、私。もう準備出来た?待ちくたびれちゃったわ」
入口の方からよく知った声が聞こえてくる
本当に最悪だ…ウンスの心の中で、悲痛な叫び声がぎゃーと響き渡った
「ね~遅いから待ちきれなくて、迎えに来ちゃった♪あんた、めかし込んでも、どうせ私には勝てないわよ~」
ウンスもチェヨンも顔を見合わせた
二人は違った理由で、その黄色い声の主に愕然としたのだった
「ねぇ、いるんでしょ?入るわね~」
その声の主が、こちらの返事も待たずに、屋敷の中へとずかずかと入ってくる
部屋の戸口を開けた途端、その女性?は…
「げっ」
と大きく声をあげた
わなわなと顔を強張らせた、鬼の形相のチェヨンが、その女性を睨み付けていた
「やっ、やだ。ヨン。あなた何でいるの?ウンスが今日は留守だからチャンスだって言ってたのに…」
はぁぁぁ…
ありえない…オンニったら、今とっても余計な事を言ったわね
せっかくいい感じだったのに、オンニの登場で、全部台無しじゃないの
ウンスは白い衣を身に纏った女性?を、「パボ」と口真似をしながら睨みつける
白いオンニは、何の事?と小首を傾げる
駄目だオンニったら、この状況の深刻さを全然分かってないわ
「イムジャ!!どういう事です!!なに故、こやつがイムジャを迎えに来るのだ」
いい感じに消火寸前だったはずの、蛇チェヨンの怒りが急加速する
「えっ、ほっ、ほら、オンニもファッションショーに出たいって言うから仕方なく」
再び蛙は窮地に立たされた
「あら、ウンスなに言っているのよ。あんたが誘ったんでしょ!」
「アハハ、オンニったら~、あな~た。何をとち狂った事をいっているのかしら?」
とにかくここは白いオンニのせいにし難を逃れようと、猫なで声を出してこの場の空気を読めと威嚇する
ウンスの表情にぴんとくる
「あっ、そっ、そうよ。ほら、春だし」
それは咄嗟に出た言葉だった
イムジャだけでなく此奴まで、春だからなどと下手な言い訳をしやがって…
「春だから何だ?だから、お前のようなおかしな者がのこのこと現れるのか?」
チェヨンの表情がすっかりと凍りつき、口の端がぴくぴくと痙攣をしている
あら、相当おかんむりだわ
「やだ、ヨン。あんた本当に口が悪いわね。暖かくなってきたから、可愛いファッションを楽しもうかなぁ~なんて 」
やっとこさ状況の深刻さを理解し、白いオンニがウンスに話を合わせた
それはチェヨンの怒りの炎に、油を注ぐようなものだった
「何が、ちゃんす、ふぁっしょんだ。腹立たしい!そんな言葉ばかり覚えやがって。今すぐ帰れ!出て行け!」
「ヨンァ、酷いじゃない」
オンニを追い返そうとするチェヨンの前に、慌てて立ちはだかるウンス
「あら、ヨン酷いじゃない」
白のオンニもウンスの横に、堰を作るかのように立った
そして、二人手を合わせ、目の前の強敵チェヨンと対抗をしようとした
「黙れ!! 先程イムジャは、確かに女だけだと言ったな?」
「う…」
ウンスは痛いところをつかれた
一歩、二歩と後ずさりをし、返す言葉がなくその場で固まった
「……言った…っけ?」
「言いました!!」
「だっ、だってオンニは女よ」
「そうよ、ヨン。私は体はナムジャだけど、心は乙女よ」
白のオンニが唇をちゅぱっと突き出した
その仕草が苛立ちをさらに増大させる
チェヨンはいきなり壁にある鬼剣を取り上げ、素早く鞘を抜き取ると、白のオンニの目の前にその剣先を突き付けた
「ちょっと、ヨンァ止めてよ」
ウンスが慌てて止めに入る
「ちょっと、ヨン。分かったわよ。だけどこのまま帰るなんて、何か不服だわ」
白いオンニがぶつぶつ文句を言うと、ウンスが今度は白いオンニに食いかかった
「オンニ、ちょっと諦めないでよ」
「ウンス悪いけど、この人がこうなったらもう私の手には追えないわ。私だって命が惜しいもの…」
唯一の頼みの綱だった、仲間にあっさりと裏切られたウンス
唇を歪ませ泣きべそをかく
孤立無援の蛙の姿だ
「でも、此処まで来て、ただで引き下がるってわけにはねぇ。ヨン?」
白いオンニはチェヨンの肩を、骨太の指先を厭らしく舞うように動かし、ツーと撫であげようとするが…
チェヨンはすかさず身を翻し、再び手に握る鬼剣の剣先を突き付けた
「分かったわ、分かったわよ」
冗談よ冗談。斬られては元も子もないと、白のオンニは引き下がる
「いいだろう。ただでは引き下がれぬと言うならば、お前にこの衣をやる」
チェヨンは鞘を床から拾いあげながらそう言うと、視線をウンスにやり顎先をくいとさせ、身に纏う衣を指示した
「えっ、いいの?」
白のオンニが浮かれた声を出す
「ちょっと、何よそれ。私の衣装よ。二人で勝手に決めないでよ」
ウンスが二人の間に割って入るが、チェヨンに肩を引かれ押し出されてしまう
このような、ふしだらな衣が手元あるから、イムジャが馬鹿げた事を思いつく
ならば、このような元凶となる衣は、こいつに持って行かせればよいのだ
憎らしげに、ウンスの服を睨み付けた
「しばし表で待っていろ」
チェヨンはそう言うと、先ほど鞘に納めた鬼剣を何度か振り上げ、追っ払うように白いオンニを屋敷の外に出した
とっても嫌な予感がする
ウンスは自分の置かれた立場が弱い事を、今までの経験から即座に悟った
チェヨンは戸口に向けた大きな体を、ゆっくりとウンスの方に向けた
まるでスローモーションのように見えた
蛙が蛇に命を奪われる瞬間だ
今度は自分に向けられた鬼の形相にびくっとし身を固くすると、引き笑いを浮かべ恐る恐る顔色を窺うウンス
「あはっ」
目の前の人のご機嫌を窺う様に、頬を上げにっこり笑顔を向けてみる
全く反応がない
「あはは、ヨンァ…」
再度これでもかと笑みを作り上げる
しかし表情一つ変えやしない
チェヨンは黙りこくったまま冷たい視線で、ずかずかと歩み寄ると、有無を言わせず逃げようとするウンスを捕えあげた
そして、腕の中で暴れるウンスを、寝台へと連れていったのだった
「ちょっと、あぁ~やだ~!!脱がさないでよ~駄目よ。いやーーー!!あん、あっ止めてってばぁ」
ついに襲われた。ウンスの悲しい悲鳴が、今日も屋敷に大きく響き渡った
数分後の事
ハァ…ハァ…ハァ…
全身の身ぐるみを剥がされた可愛そうな蛙
ヨンァったら酷いわ
胸当てに下穿きまで取る事ないじゃない
おまけにその脱がされた服を全部、取り上げられてしまった
こんなの卑怯よ、人質ならぬ衣質だわ…
ウンスは布団を体に巻き付けて、まずは荒いだ息を整えていた
奪い取った天女の衣を、鼻先でふんと息を吐き、忌々しそうに見つめるチェヨン
その元凶の衣を、外で待つ白いオンニに引き渡そうと立ち上がった
その時チェヨンは、目を大きく見開いた
衣が空気に舞うと同時に、ウンスの残り香が、ふわりと鼻先を掠めたのだった
意識をそこにやると、脱がしたばかりの衣は、ウンスの肌の温もりが残っていた
チェヨンはある事に気づく
くそっ
イムジャの残り香と、温もりのあるこの衣を彼奴にやるだと??
駄目だならぬ
俺は何を…血迷う所であった
冗談じゃない、あいつはナムジャだふざけるな。何処の顔して女だと言える
彼奴にイムジャが纏った衣を渡すなど、考えただけでも身が震え悍ましい
しかし頭に血が上り彼奴にこれをやると、俺は先ほど約束をしてしまった…
さすれば、どうするか…
頭の中で代替え案を模索すると、ある一つの案が思いついた
仕方あるまい
背に腹は変えられぬ
チェヨンはウンスの衣を褥の上に投げ捨てると、少し離れた場所にある戸棚よりある物を手に取った
「イムジャ、ここで待っておれ」
後ろを振り返り、厳しい口調で言い放つ
まぁ何よ、偉そうに!!
唇をつんと尖らせ不平顔のウンス
「あぁ、そうだ。イムジャ、衣を纏わずそこで俺が戻るのを待つように。一歩たりとも動いてはなりませぬ」
さらに、そう言い付け加えた
「ちょっと!何よそれ!何で服を着ちゃいけないのよ!!」
叫ぶウンスをひと睨みすると
チェヨンはその後は叫び続けるウンスを振り返りもせずに、そのままある物を持って外へと出ていったのだった
明日で完成です♡
もう今回は書いてあります。チェヨンは何を白いオンニに渡すでしょうか?
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