「棚からぼた餅」という言葉がある。
思いがけない幸運が舞い込んでくることを意味するが、最近、この言葉について少し考えた。
棚から落ちてきたぼた餅を拾うためには、そもそも棚の下にいなければならない。
どれだけ良い機会が訪れても、その場所にいなければ拾うことはできない。人に会わなければ話は広がらないし、何かを始めなければ偶然の出会いも生まれない。
運が良さそうに見える人も、ただ待っていたわけではないのだと思う。
興味のある場所へ足を運ぶ。自分の考えを発信する。誰かに声をかける。小さくても挑戦してみる。そうやって、ぼた餅が落ちてくるかもしれない棚の下まで移動している。
もちろん、棚の下にいたからといって、必ずぼた餅が落ちてくるわけではない。
それでも、何もせず遠くから眺めているより、拾える可能性は高くなる。
行動したからこそ出会える人がいる。書いたからこそ読んでもらえる。挑戦したからこそ、次の話が舞い込んでくる。
幸運を思いどおりに生み出すことはできない。
しかし、幸運が訪れたときに拾える場所へ、自分を動かすことはできる。
棚からぼた餅を待つのではなく、まずは棚の下まで行ってみる。
今日の小さな行動が、いつか落ちてくるぼた餅を拾う準備になるのだと思う。