リアル男子高校生の日常日記 -2ページ目

リアル男子高校生の日常日記

フランがとっても大好きなブログ


そう言うと暁を家に招き入れた。

暁と一緒に部屋に入るとすぐにルカが目についた。

「ん?そいつは、確か...赤ずきん?」

「それは童話だよ。アカツキだよ」

ルカがわざとなのかそれとも素で間違えたのかわからないがボケてきたのでぼくはすぐにツッコミをいれた。

「あぁ。そうだそれそれ。そしてなんで暁がここにいるんだ?」

ルカが、そういうと暁は怯えながらもルカの前に行き正座をした。

「この間は、悪かった...」

ルカはもちろんのこと、ぼくまで驚いた。

「は、はぁ!?なんでお前が謝るんだよ」

「そ、そうだよ。暁が謝る必要がないよ」

「だって俺、お前らを傷つけたし...」

「ん?あー、気にしていねぇよ。あんな過去のことをいちいち気にしていられるか」

「で、でも…」

「まぁまぁ、暁。ルカもこう言ってるんだし」

「わかった。ありがとな」

「にしてもお前、服がボロボロだな。他に着るものはないのか?」

ルカがそう聞くと暁は黙って頷いた。その間、ぼくは自分のクローゼットを漁って他の服を探していた。


「アキラはさっきからなにをしているんだよ」

「え?暁が着られそうな服を探している」

「え?あ、でも大丈夫だよ。俺は」

「そんなこと言わないでー。あとでデパートに買い物でも行って一緒に洋服を選ぼ?」

「うん!行く!」

暁が目を輝かせながらそう答えた。

「あ!これなんかどう?」

ぼくはクローゼットから1着のパーカーを取り出し、暁に渡した。

数分後、暁が先ほど渡したパーカーに着替えてきた。サイズはちょっと小さそうだったが思いのほか似合っていた。

「それじゃ、暁も着替えたことだし、デパートに行くか」

「え?ルカも行くの?」

「行くに決まっているだろ!お前は俺から離れられねぇんだよ!」

「あー、そういえばそうだったね」

などとぼくらがしょうもない会話をしていると暁がクスクス笑い出した。いまの会話、そんなに面白かっただろうか。



いまの時期にパーカーを渡したのは大間違いだった。
湿度はあるし、気温もある。長袖をきていたら洋服でサウナが完成してしまう。ていうよりかは暁は既にサウナ状態のようであった。汗をどんどんかいており、ぼくは申し訳なくなってしまった。

時は進み現在ぼくらはデパートについた。クーラーで店内が冷えており暁の汗も一気にひいたが、風邪をひいてしまわないか心配になった。
それにしても、なんの問題もなく外にいることが、珍しく感じてしまった。

「なぁ、洋服売り場って何階だ?」

「確か6階だったと思うよ」

「もしかして6階まで歩いて行くのか?」

「そんなわけないだろう。エレベーターを使うよ」

すると暁がぼくの耳元に小声で

「ねぇ?ルカってバカなのか?」

と聞いてきたので思わず大笑いをしてしまった。ルカは「なんだこいつ」っていう顔をしているし暁は戸惑っている。

「あ、えっとなんか悪かった」

「いやいや。暁は悪くないよ」

ぼくは笑いながら返した。

また謝られた。今のはぼくがただツボっただけなのに。
ぼくは複雑になりながらもエレベーターに向かう。
エレベーターは予想通り人が多くおり、乗れば蒸し焼きになるのではないかと思ってしまうほどだ。暁は脱水症状で死なないだろうか。
だが、無事に乗ることができ6階に向かうことができた。
6階には洋服や下着の様々な衣料用品が並んでいた。
暁は目を輝かせながら辺りを見回している。
もしかして暁は女の子なのだろうか。
そんなことを考えていると暁がぼくを睨んできた。もしかして心が読まれている?

「ん?なに?」

「お前、いま変なことを考えていただろ」

「いやいや。なんも考えてないよ」

「ふうん。そうか」

なんとか誤魔化すことができた。変なことを考えるのは控えめにしなければいけないと痛感した。
ぼくらは、様々なところを回った結果パーカーを買ってしまった…。
まぁ、本人も気に入っているし問題ないだろう。

無事に服も買うことができたし帰ろうとエレベーターに乗ろうとした途端、

ビーッビーッ

と大きな警告音がデパート中に鳴り響き窓際のシャッターが全て閉じられてしまった。

「おい!一体なにがあったんだ!」

ルカが大きな声で叫ぶがその場にいた人たち全員、状況を把握できていなかったので、無視をするしかなかった。

ピーンポーンパーンポーン
〈えー、デパート内放送です〉

放送がなりだしたので誤操作かなにかかと思ったが違うことがわかった。その放送者の声は、一度、聞いたことのある声であったからだ。

〈どうも~。このデパートは占領しました~。館内にいる東雲亮くんは屋上にある観覧車の前まで来てください~。1分経つごとに2人を撃ち殺しますので、なるべく急いでくださいねー〉

そう言うと放送は切れた。それと同時に周りがざわめき始めた。



「ふふ。確かにそうね。あの吸血鬼の力も気になるしね」




あの事件から3日が経った今でもテレビなどで大きく取り上げられている。どうやら犯人に繋がる手がかりが一切なく捜査は難航しているようだ。まぁ、犯人はぼくが退治したんだけどね。



ピーンポーン




ん?誰だろう。こんなお昼に。いやお昼だからこそか。そう思いながらぼくは玄関に向かい扉を開ける。

「はーい。少しお待ちをー」

そこにいたのは宅配業者や友達などではなく(まず友達はいないんだけどね)金髪のぼくより年上そうな女性が立っていた。

「あの、えっと誰でしょうか?」

「君の名前はなにかな?」

「ですから、あなたこそ何方ですか」

「ん?あ!私?」

なぜいま振り返ったのだろうか。この場にはこの見知らぬ女性しかいないのに。

「あなた以外にこの場に誰がいるんですか...」

「だ、だよね~(苦笑)私は桂木 アイラ。それで君の名前は?吸血鬼遣いくん♪」

それを聞いた途端ぼくはすぐさま玄関を閉めようとした。だが、玄関は動かなかったのだ。この桂木さんは、触っていないのに。
ぼくは一瞬で悟ってしまった。この人と関わってはダメだこの人も吸血鬼と契約をしたんだと。しかし、その吸血鬼の姿が見当たらないのはなぜだろうか。それがわからなかった。

「ねぇ、名前、なんていうの?」

「し、東雲 亮です。もう帰ってください」

ぼくは声を震わせながらそう言うと桂木さんは

「そう、アキラくんね。ありがとう。それじゃバイバ~イ」

と言いぼくの家の前から去っていった。それと同時に、さっきまで動かなかった玄関が動くようになったのだ。ぼくは玄関を閉め自分の部屋に戻る。

「誰だったんだー?」

「知らない女性だった」

「おいおいなんで知らない女性がお前の家を知ってるんだよ」

「わかんないよ。だけどその人が吸血鬼と契約しているということだけはわかった」

「なに?それは本当か?」

「うん。だってぼくが吸血鬼遣いだってわかったんだ。もしくは知っていた。だけど吸血鬼は見当たらなかった」

「それはおかしいぜ?」

「え?なんで」

「だって吸血鬼と契約を結んだら一心同体みたいなもんになるって言っただろ?だから行動も一緒にしなければいけないんだよ。お前の勘違いじゃないのか?」

とルカは笑いながら言ってくる。

「そっか。きっとそうだね」

ぼくもそれに対して笑って返した。



かなり話が変わるが暁はどうしているのだろうか。捜査が難航っていうことはまだ捕まってないと思うんだけどね。



--------時を同じくして

「ねぇ、マリノスー。あの子どうだった?」

「そうねぇ...。大した力は持ってなさそうなんだけどねぇ。吸血鬼を見ることできなかったし、なんとも言えないわ」

「そっかぁ。まぁやりあうことになっても私たちが勝つよね!」

「えぇ。もちろん」




それにしても今日は平和だなぁ。平和なのが当たり前なんだけどね、あの事件の後だと、とっても新鮮なんだよ。ルカは寝ているしぼくも今日は寝てすごそうかな。



ピーンポーン


はぁ...。また誰か来た...。さっきの桂木さんかな?だとしたらなんのために...。
と考えながら玄関を開ける。
しかしそこに居たのは桂木さんではなく、暁だった。

「や、やあ」

「なんで君がここにいるんだい?それよりなんでぼくの家を知っている」

ぼくの頭には今、「なんで」しかない。
なんでこいつがここにいる。なんでぼくの家を知っている。なんであんなにぎこちないのだ。なんでボロボロなんだ。

「あ、え、えっとついていったらアキラがこの家に入って行ってたから」

まさかのストーキングであった。

「はぁ...。なんで喋り方はぎこちないし服はボロボロなんだよ。自分の家は?」

「家は、ない...。孤児院で育ったから。だけどそこもこの間飛び出して来てしまったし」

なるほど。そういうことだったのか。これは悪いことを聞いてしまった。

「じゃあ、家に入りなよ。ルカもいるけど。服とかは貸すから」

「ありがと」

そう言うと暁を家に招き入れた。
 
その言葉でぼくらは身構えた
 
 
あの羽以外に相手がどんな技を使ってくるかわからない。ましてやどれほどの力量かもわからない。ルカ曰くぼくたちじゃ敵わないらしい....。
あの時は勢いで言ってしまったが本当は今も死にたくない気持ちでいっぱいだ。
相手の力量がわからない以上はこちらからは攻撃は仕掛けられない。
それは、相手も同じだろう。
と言われればそれは違う。
レアルはルカのことを知っていた。
だから相手は、ルカがレアルより弱いことがわかっているからいつでも攻撃は仕掛けることができる。
だが、なぜだ?相手は一向に攻撃をしてこようとしない。これはもう、自分から行くしかないんじゃないか...?
ぼくはそう思って一歩を思い切り踏み込んだ。しかし、それは大きな間違いだった。相手はぼくたちが動くのを待っていたんだ。
 
「かははっ!きやがったな!バカが!八つ裂きになって死ね!リデュースフェザー!」
 
途端に周りに散らばっていた黒い羽がこっちに飛んできたのだ。ぼくはよける術もなく全て被弾してしまったが、急所を避けることはできた。
 
「うぐっ、ぐふっ」
 
「かははっ!ざまぁねぇなぁ。やっぱりお前は弱い。弱すぎるね」
 
「なんだ?いまので終わりか?しょうもねぇなぁ」
 
ぼくはよろめきながらも立ち上がりそう言った。これが相手に対して挑発になったのか暁は、羽を翼のようにまとめてぼくの方へと特攻をしてきた。
攻撃は一方向からしかも単純だったのでふらふらになりながらも避けることはできた。
 
「おいルカぁ。避けてるだけじゃつまんねぇぞ?あ?てめぇも攻撃してこいよ」
 
確かに暁の言うとおりであった。
これからどんなに避けていても攻撃をすることが出来なければいつしかぼくが力尽きて倒れるだろう。相手は無傷。ぼくは重傷...。
 
「お前からこないならもういっちょ!」
 
またさっきの特攻がきた...。
この特攻をチャンスに攻撃に生かせないだろうか....。だけど、早くて攻撃に生かせる確証はない...。
 
(おいアキラ。お前はなにを戸惑っている。お前は俺に言ったよな?やらなかったら0%だと。じゃあやって見せろよ)
 
「そう....だったね...」
 
だが、現実はそう甘くなかった。次は特攻ではなく、また遠距離の羽を飛ばしてきたのである。
これは、よけようがない...。だからといってくらえばやられてしまう....。どうにかすることは出来ないだろうか。
 
すると身体が勝手に動いた。
主導権がルカに渡ったのであった。
ルカは、落ちていたコンクリート片を拾いあげ羽から身を守る盾にしたのだ。
しかし、このコンクリート片がいつまで保つかはわからない。
 
「くっ、うっ」
 
ルカは、たまにうめき声をあげている。やはり全部は防ぎきれていない。いまは一心同体なので痛みはもちろん伝わっているが、声を上げることはできなかった。
ようやく相手の攻撃はおさまったが一息つく暇も与えてくれなかった。すぐさま翼での特攻がこっちに向かってきたのである。
 
「とどめだ。よく頑張ったなぁ!」
 
ぼくは、もうダメだ。と諦めていたがルカは諦めていなかった。むしろ目を輝かせていた。
ぼくはここで思い出したんだ。相手の特攻をチャンスに攻撃をすると。
 
相手はどんどん近づいてきている。ぼくは集中している。きっとルカも集中しているはずだ。たった一回のチャンスなのだから....。
暁が目の前にきた....。ぼくとルカはその瞬間にレアルの首を掻っ捌いた。
 
すると、合体していたレアルと暁が離れレアルだけが傷ついておりその場に倒れみ淡い光がレアルを包みこみレアルの色が薄くなっている。
 
「あれ?レアル?なんで薄くなっているの?いなくならないよね?俺をおいていかないよね?」
 
暁は泣きじゃくりながらレアルに声をかけ続けるがレアルはこう言った。
 
「ごめんな。約束を守れなくて。俺はもう消えてしまうんだ」
 
そのままレアルは光となって消え去った。
 
 
 
 
 
 
一方そのころその様子を遠くから見ている影があった。
 
「あの子、面白そうね...。是非とも直接あってみたいわ」
 
「ふふ。確かにそうね。あの吸血鬼の力も気になるしね」