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デヴォンズゲート

映画をとことん冷めた目で見る男「デヴォン山岡」による、
独自の視点による映画感想文。

とにかく凄かった。
もう内容はもちろん、セリフの豪快さとか、展開のぶっ飛ばしぶりとか、演技のやりすぎ具合とか、そもそもこんなハイテンションなコメディが月9でいいの?みたいな根本的な疑問も浮かんできたりして。

杏さんはもうとんでもない存在感で理系オタク女を演じており、もはや文句の付けようがないというか、この人のコメディセンスは計り知れないです。

「のだめカンタービレ」のとき上野樹里さんも凄まじかったけど、今回のドラマの杏さんはそれに匹敵するヤバさ。

アヒル口の仕草にこれほど身の毛がよだったことは無いです。

対する長谷川博己さんは、もともと幅広いジャンルの演技でその対応力の高さを見せつけてきた人なので、さすがといったところ。
でも長谷川さんに至っては、もっとハジケられるはずなので今後が楽しみです。



すげーふたり

恋愛などに興味がない男女が、意気投合して結婚の約束までしてしまうという物語自体がムチャクチャですが、この2人にはそれを納得させるパワーありまくり。

あまりにも息が合っていて、後半のクルーズ船のくだりは面白すぎて悶絶してしまいました。

おそらくここから「本当の恋」が生まれるんでしょうけど、はっきり言ってこの2人はこのままでもいい気がするし、そのほうが面白いんじゃね?などと、無責任かつ他人事なことを思ってしまうほど。

とんでもないドラマが始まったものです。
週の始まりである月曜の夜に、こんなにも笑わせてもらえるとは。
このままでは月曜日が楽しみになってしまう。

また感想書きます。
クセのある女性キャラ軍団がゲスな男性社会にケンカを売るという痛快ドラマ。

初対面同士のメンバーが一箇所に集められて、主導者(真木よう子さん)が来るまでに各々の関係を語り合うことで、状況説明とキャラクター設定を視聴者の記憶に焼き付ける常套テクニックが秀逸。

他人に語らせることで、主人公である真木よう子さんのまっすぐさ&行動力&正義感までもしっかりと伝えているところが絶妙だなと感心しました。

この女性軍団(約1名オカマ)のやりとりが本当に楽しくて、特にYOUさんのコメディ演技のセンスとヤスケンの柔軟さが凄く生きているなと。

個性がカブらない完璧な組み合わせで、このメンバーでのドタバタは面白くなること間違いなし。
もう今からワクワクです。

第一話ではひたすらと復讐のターゲットとなる男性連中のゲスぶりがクローズアップされており、セクハラやパワハラの社会的な問題提起もしっかりとメッセージとして訴えておりました。

ただ、展開は凄く面白いんですが、劇中のセクハラ行為のエゲツなさはどうにも気になりました。

たぶん現実にも起こっている事例なんでしょうけど、あまりにもエゲツなくて俺を含めて視聴者の大半はドン引きしてしまったはず。

パワハラというか「イジメ」のメカニズムとして、真木よう子さんの同僚が受けたような仕打ちは確実に起こりうるというか、決して他人事ではないというのは凄くわかります。

権力を持った人間と弱い人間が同じ空間にいるだけで、そこには圧倒的な主従関係が生まれてしまい、イジメる側にもイジメられる側にも理性がなくなってしまうという状況になるそうです。

ハタから見て「私だったらあんな上司に従うなんてありえない」などと思っている人でも、実際にその状況でどうなるかはわからないというのが人間の心理の怖いところなんですよね。

真木さんの会社の男性連中がどう考えても地獄行きなのは間違いないですし、そういった女性軍団がゲス連中に復讐する痛快さを描くために、必要な演出であることは理解できますが。

それを踏まえても、地上波のドラマで表現するにはエゲツなさが群を抜いていたと思います。

今後、あのゲス男どもにどうお仕置きするのかが見所。
やるなら徹底的に、男どもの価値観をひっくり返すほどの仕返しをしなければ割に合わないと思うので、これからの奮闘に期待です。

また感想書きます。

つーか、ポトフうまそう。
ドラマ「銭の戦争」ではじめて草彅くんの演技を見て、そのただならぬ存在感に惚れてしまいました。

クールでありながら優しさも漂い、さらに異様な迫力も兼ね備えた、まさに彼にしかできない演技ってのが魅力。

で、このたび「銭の戦争」の感想を書いた際にコメントにて勧めていただいた『任侠ヘルパー』を鑑賞。

この映画、マジで凄かったです。
骨太でしっかりとしたストーリー、老人擁護施設の地獄のようなオープンセット、そして高齢化社会の闇を垣間見せる深いメッセージ性。

テレビ局が作ったとは到底思えない社会派エンタテインメントでした。

作品そのものの完成度が高いのはもちろんなんですが、この映画をさらに高みに上げているのが主演の草彅剛くんの演技なのです。

とにかくヤクザ役が似合っている。

ただ怖い顔をして乱暴なセリフを言っているような、そのへんの俳優がやるヤクザとはまったく違います。

「銭の戦争」でも見え隠れしている、草彅くん特有の異様な迫力というか、圧倒的な「凄み」がヤクザ役に説得力を与えています。

また、怖さの中に哀愁も漂っていて、その己の人生に対する苛立ちみたいなものがとてもしっかりと表現されていました。

だからこそ、汚物まみれの老人施設をヤケクソな方法で理想的な空間へと変化させていく過程が微笑ましく、そして痛快でもあったわけですね。



老人介護の現状が抱える問題は他人事ではないのに、誰もが我関せずで見て見ぬフリをしています。
暴力団による貧困ビジネスが後を絶たないのも、行き場のない老人たちが増えているからこそ。

そんな社会的な問題を真正面から捉え、なおかつ心踊るエンタテインメントとして成立させた傑作でした。

つーか、予想以上に映画が面白かったので真面目な感想になってしまいましたが、つまり草彅くんの演技は本物だったということが言いたいわけです。

SMAPの中でナンバーワンの実力なのはもちろん、日本映画界にも欠かせない存在なのではないでしょうか。

今後の活躍がとても楽しみです。